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58 悠里視点

智樹は心配ないとは言ったけど、本当に大丈夫か?それにしても 「晴翔さっきの態度はなんなんだよ!」 家に入って晴翔と話した 「だって俺アイツ嫌いだし…」 「前から思ってたけど何でそんなに智樹を嫌うんだ?大翔にはべったりな癖に」 「ひろくんは特別だし、大好きだからいいの! アイツはなんか兄ちゃんや俺を見る目が怖いんだよ。さっきも触ろうとしたし」 確かに言われてみればたまに言動に恐怖を感じる事もなくはないけど、 アイツは親友だし俺は信じてる。 「気にしすぎだよ。 せめて挨拶はちゃんとしなね」 「ムウ…わかったよ」 夕飯、風呂、勉強、オナニー。 全て完了。後は大翔に 《もしもし》 「大翔、今日ごめんね先に帰っちゃって」 《俺こそ遅くなっちゃって。 そういえば智樹が話つけたって言ってたけど大丈夫そう?》 「うん、解決したってさ、アイツ説得うまいし、明日には分かるって。 だから様子見てみるよ。大翔明日は?」 《バレー部もあるらしいから行くよ…俺も確認したいから、明日は一緒に帰ろうな?》 「うん、今日はお母さんは居るの?」 《3日連続かな…》 えっ?昨日も? 「なんだよ昨日居なかったのかよ! やっぱり変わってないじゃん! 昨日もいなかったならやっぱ家に引き留めるべきだったよ!」 やっぱり変わってなんかない。 昨日はいるって言うから優先させたのに…… 「昨日は居るなんて大翔の嘘つき!何度言えば分かるの俺に隠し事はしないで!」 《悠里ごめん、嘘はついてないよ。 午後から急に出勤になったんだ。 スマホも家に置いたまま悠里んち来たから知らなかっただけで、夕飯も作ってくれてたからいいんだ。 だから落ち着いて悠里》 パニック起こしちゃった、深呼吸フゥ 「わかった、またメンヘラモード出ちゃったごめんね、また明日ね」 《うん、明日話そうねおやすみ》 嫌な終わり方だった、明日改めて仲直りしよ

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