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61 悠里視点+後半大翔視点

「おはよう」 「はよ大翔」「おはよう悠里くん」 奏多達は相変わらず早い。 「いきなりだけどさ智樹が退却に成功したんだってな?」 「うん、さっきも草下と話してきたよ。 大丈夫そうだったし、釘も刺したから心配ないからね」 「そうなんだ、まだ怖さあるけど害がないならいいからさ」 「ところでバーベキューいつやるんだ?」 「まだ未定で来月のゴールデンウィークかもしれないってさ」 「そっか俺楽しみで仕方ないんだよ」 「奏多はよく食べるしね」 バーベキューかぁ。 それより俺は明日のデート日が楽しみ。土曜は1日居られる貴重な日だ。 明日はどこ行こうかなぁw。 明日はずっと2人だけで居たい。 やってきた、部活の時間だ。 智樹は 《心配せずいつも通りでいいよ。 万が一アイツ何かするなら僕に言ってね》 よし「お疲れ様でーす」 更衣室にいた。 草下水樹…震えるけど試しに真ん前を通ったら「お疲れ様です」だけで特に危機感はなかった。 もう少し探る為あえて草下の近くで丸見えな位置で着替えてみたが見向きすらせずに先にプールサイドへ行ってしまった。 智樹すごいよ。 やっぱりアイツは頼もしい怖いくらいの変わりようアイツも反省してくれたんだな。 した事は許せないけどまたちょっかい出されたくないからいつも通りにやった。 結局何事もなく終わり草下も帰っていった。 もう絡んでは来ないだろう。 出入り口前に大翔がいたので駆け寄った。 「お待たせー」 「よしっ帰ろっか」 《大翔視点》 草下の事を聞いた。 「そっかよかったじゃない」 「うんこれで安心、全部智樹のおかげだね」 「去年もそうだね…俺は悠里には助けられたのに…俺は傷つけてばかりでまた結局何もしてあげれてない……」 「それは違うよ…大翔だって俺の為に動いてくれたじゃん、いつも守ってくれたし、 ずっとそばに居てくれた。 俺は去年もだけど大翔が居たから乗り切れたんだよ?」 話すの辛いなぁ 「ごめん悠里明日どうしても外せない用事あるんだ」 俺が切り出すと早くもな怪訝な顔になった… 「なんで?用事ってなに?」 言葉を間違えればまたパニックを起こす。 「父さんのお墓参りだよ、 母さんと一緒に行くんだ。だから…」 「じゃあ俺も連れてってよ? 大翔のお父さんのお墓手を合わせたいし、 お母さんとも交流出来るでしょ?」 完全に間違えた。 言い訳を言うほど疑われる 悠里も既に目が疑ってる、、どうしよう 「こんばんは悠里くん」 母さん? 「大翔のお母さん?こんばんは」 もう1人スーツの女性がいた。 「大翔、お父さんは私のお父さんつまり お爺ちゃんのお墓参りだって言ったでしょ?」 母さんは悠里に見えない位置でウインクした 「そ…そうなんだよ爺ちゃんだった。 ちょっと遠くてね」 「ごめんなさいね悠里くん連れてってあげたいけど親戚とかも集まるから許してあげてね。今度3人で食事しましょうね。 ゆっくり悠里くんともお話したいしどうかしら?」 悠里はあまり納得してなさそうで渋々 「分かりましたぜひ」 「ありがとね」 「悠里ごめんね大好きだよチュッ」 抱きしめてキスした。 母さんは知ってるからいい 「お母さんの前だよ、寂しいけど我慢する、 でも次は絶対の先約だからね?」 「わかってるよ、またねハニー」 「うん……またね」 ダーリン抜きは内心悠里は不機嫌だから… 騙してごめんね悠里明日だけだから。 「ラブラブなのね、 あの子一途なのが伝わってきた」 「まあちょっと今は不機嫌だけどね、 母さんごめんね嘘に付き合わせて」 「ウチの息子は理由もなく嘘はつかないし、悠里くんには言いづらい事、 他のお友達でしょ? 男同士だと友達でも難しいのかしらね? 悠里くんもかなり嫉妬深いそうだね 、、これ主婦の勘!、、なんてね」 「流石は桐原検事だねw そのセリフ似合ってるかも、 でもありがとう」 「実際桐原検事は凄い人よ」 「あっこちらは?」 「初めまして 私は東京地検で検察事務官してます飯塚久美です。 今年から桐原検事の担当事務官してるのよろしくね」 ドラマでも聞いた職業だ。 「あっ初めまして息子の桐原大翔です。 母がいつもお世話になっております」 「流石桐原検事の息子さんだわ、 礼儀も正しくて」 「明日は休みだからウチでディナーに誘ったの、そして買い物帰りに貴方達を見つけたのよ。さっ帰りましょ」 東京地方検察庁 XXXXX 検察事務官 飯塚 久美   名刺をくれた。 その後俺達も自宅へ戻った。

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