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79 悠里視点
「また明日ね悠里くん、これからは全部頼っていいからね。…恋人…なんだから」
「うんありがとう智樹、よろしくね」
チュッ…ウウッ…レロッレロッ///チュッ
智樹にめちゃくちゃ抱かれちゃった…
迫られた辺りから胸が熱く、体がムラムラした。智樹に惚れたから?
実際あの時凄く智樹が欲しくなった。
でも途中から頭は…大翔が…イヤ違う!
俺達は別れたし、もうやり直せないんだから。
それに今日からは智樹が彼氏なんだ。
浮気もしないと誓ってくれた。
少しずつ忘れてけばいいんだ。
「ただいま」
「お帰りゆうちゃん、
ひろちゃんとこ寄ってきたの?」
「違うよ、智樹んちだよ」
「智樹くんも最近会えないわね」
「今度連れてくるよ」
入浴後スマホゲームしてたら着信がきてとっさで誰かも見ずに今までの癖で焦って出たら
「もしもし大翔?」
「智樹だよ…」
しまった…
「ごめん今までの癖で…直すからさ
でどうしたの?」
「水曜は奏太と3人で遊びに行こうよ?
悠里くんはどこ行きたい?」
水曜はラブラブデート……
《今度のデート、悠里はどこ行きたい?》
《大翔と居られるならどこでも嬉しいよチュッ》
「うん、まかせるよ」
「分かったまた明日ねおやすみ…チュッ」
ツー
ガチャ
「兄ちゃん」 「なに?」
「ひろくんの事このままでいいの?
どうせまだ話すらしてないんでしょ?
いい加減許してあげたら?」
「うるさいなアイツの話は2度とするな。
晴翔ももう忘れろ!」
「俺だってひろくんが大好きなんだからこのままさよならなんて嫌だよ。それに兄ちゃんと仲直りしてほしいから」
「・・・・・」
「ひろくんと話したよ。兄ちゃんに何度もLINEしても既読も付かない電話はでないって言ってたよ。本当にブロックまでするなんて…それに寝れてないみたいだよ。
テレビ通話したら顔は疲れ切ってたし、
声も確元気なくて体調悪そうにだった
兄ちゃんもう許してあげてよ!」
大翔……智樹……
「浮気しなきゃこんな事にならなかったんだ……そんなのアイツの自業自得だよ!」
「だったらひろくんは俺がもらうよ!
1日であれじゃあひろくん身体壊しちゃうよ」
「なんだよ!
被害者は俺なのに皆してアイツの味方して
俺が悪者みたいに言って!
浮気された俺が何で責められなきゃいけないんだ!
お前らに俺の気持ちは分かんないんだよ!
アイツは当然の報いなんだよ!
充分苦しめばいいんだ!」
「そこまで言うなんて…兄ちゃん変わった。
俺はこんな兄ちゃん大嫌い!
いつもの兄ちゃんどこ行ったんだよ!
取られたら全力で取り返せばいいだろ!
いつまで悲劇のヒロインぶり続けんだよ!
ひろくんは全力で覚悟見せたのに兄ちゃんはただ一方的に罵倒と拒絶して逃げただけじゃないか!」
言い争いながら2人で涙が止まらない
大翔 グスッ…ウウッ…ヒクッ…大翔
《悠里くん僕がそばにいるからね、今日から恋人だよ》
智樹…何故かまたムラムラしてきた。
「もう出てって!」
「もう知らない…兄ちゃんとは絶交する!」
バタン!
お前のせいで…お前のせいで
晴翔も失ったじゃないか!
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