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91 悠里視点
病院に着いたらICU?って場所に着いた。
入り口には大翔のお母さんもいた。
「大翔くんどうですか?」
「わざわざ来ていただいてご心配おかけして」
「そんなぁ早く意識が戻る事祈りましょうね」
大翔のお母さん目が赤い泣きはらしたんだな…
「こんにちは……」
「悠里くんも来てくれてありがとう、
学校では辛い思いさせちゃったわね。
今は集中治療室にいるの。
でも怪我が酷いの。
オバサンはまだ大翔と面会は辛いかもしれないと思う」
「俺反省したんです。
やっぱり大翔が大好きで側にいたい、目を覚ましたら仲直りしたいんです。
この前嫌な態度ごめんなさい。
俺大翔を許します。
こんなにしたのは俺のせいです。だから……」
ギュッ……えっ?大翔のお母さんが抱き締めてくれた。
「ありがとう許してくれて…悠里くんのせいじゃないわ。
今回の事は気付けなかった私のせいなの。
だからこれだけは絶対約束して、決して同じ事をしようとはしないと」
「はい、意識戻ったら治るまで俺が毎日来て看病します」
「頼もしいわ、ママが泣いてる場合じゃないわね、じゃあ行きましょう」
ヒクッ…ヒクッ…大翔…あんな…覚悟してたのに
「ゆうちゃん大丈夫?」
大翔の痛々しい姿みたら…俺
「母さん…俺ヒクッ…やっぱり…ヒクッ」
「ゆうちゃん……
しっかりしなさい!…辛いのは貴方だけじゃないの!ひろちゃんは目を覚ましても身体の苦痛が続くし、脳や身体に障害があるかもしれない。
覚悟を聞いたのはどんな結果になってもひろちゃんでも支えてあげられるか聞いたの。
目を覚ましても当分は退院も出来ないし、辛いリハビリになる貴方は支えてあげれる?」
「お母さん…ありがとう。
俺負けないから、泣かないとは言えない泣き虫だから。でも大翔を支える!」
「流石ママの子だわ、
厳しく言ってごめんね」
「グスッ…真面目なお母さんなんて珍しいね」
「柄じゃないわね、
私も大翔くん見たとき涙が出そうだったもの。ゆうちゃんの気持ちは分かるわ」
そして入口前で大翔母と
「私はこれから警察や学校で話を聞きます。職場は連休明けまで休みにされたので」
「大変ですわね。私は在宅ワークをたまにしてる主婦で時間はありますからお仕事始まったら私が通いますわ、ゆうちゃんもね」
「ですがそこまでして頂くわけには」
「ひろちゃんの為にもお仕事続けてあげるべきだと思いますし、我が家は皆ひろちゃんを家族と思ってますから安心して任せて下さい」
「俺からもお願いしますお母さん、大翔の側にいたいんです」
「ありがとうございます、よろしくお願いします。悠里くんもね」
大翔…早く目を覚ましてね…そしたら仲直りしようね…側にいるから。
自殺…それだけが引っ掛かるのは何だろ?
確かに落ち込んでたし、理由もないとは言えないけど。
まさか大翔の言ってた不気味な立花家。
アイツまさか!いや落ち着け証拠はないし、
大翔の事好きなはずだよな?
でも話は聞こう。
後は智樹の事どうしよう。
大翔とやり直すと決めたけど、智樹もエッチして勢いで付き合ってしまったけど…
今更大翔と寄り戻すから別れてくれなんて…
俺もかなり最低だ。
罵倒されるか殴られるか、分からない。
でも大翔も覚悟見せたんだ。
智樹ごめん…やっぱり俺には大翔が必要なんだ。
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