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あれからしばらく大翔の側にいて今日は帰ってきた。
「ただいま」
「はるちゃんお帰りなさい」
俺と晴翔は喧嘩中だった
「お帰り晴翔」 「フンッ」
「はるちゃん、ママとゆうちゃんから話があるの聞いて」
「どうしたの?兄ちゃん?」
・・・・・・・・・
お母さんと俺は今日の事説明した。
悩んだけどいずれ知られるから。
晴翔はやはり大翔の事で泣き始めた
「ウウッ…ヒック…ひろくんどうなっちゃうの?」
「まだ分からないわ。
今は目を覚ますのを待つしかないそうよ、
それまでは私達皆でひろちゃんを支えましょ?」
「晴翔今までごめんね。
俺が悪かった。
嫌な態度とったりして、俺ちゃんと仲直りしたいんだ。大翔も晴翔ともだから仲直りして大翔を支えてあげよ?」
「うん……兄ちゃん…ウアーン」
晴翔はしばらく泣き続けた。
さっきの俺のように、やはり兄弟だ。
落ち着いてから俺の部屋で改めて話した。
「ひろくんにこの前会いに行ったんだ。
確かにかなりどんよりしてたし、俺も怒ったんだ、そういえば智樹くんとはちゃんと別れてきたの?」
「いやまだ連絡してないけど後で電話してみるよ」
「ちゃんと別れるよね?ひろくんと仲直りすると決めたんだから兄ちゃんも裏切らないでよ」
「大丈夫だよ。智樹には本当に悪い事したけどもう決めたから」
「ねえひろくん自殺って本当なのかな?」
「俺も気になってる…今の大翔なら可能性0ではないけどなんか、気になって」
「本当は突き落とされた?
とかなら有り得るんじゃない?」
「遺書があったらしいよ、疲れましたごめんなさいみたいな短文らしいけど。大翔らしくないような気がするし、それに突き落とすなら証拠はないけど1人心当たりあるんだ」
「俺も同じだよ。
行動的にアイツしかいないんだから。
間違いなくひろくんを突き落とすのは……」
《「立花だ!」「智樹だ!」》
「智樹が?」「立花って人が?」
「前言ってたじゃん、
立花の家族は異様で権力者だって。
だから学校に隠蔽させたとか自殺に見せかけたんだよ。自分を選らばなかったから腹いせに……きっとアイツだよ!
それに智樹は昔からの親友で温厚で優しい奴だし何で思ったの?」
「兄ちゃん…去年のいた親友達もそう言って、実はひろくんを嵌めてどん底に突き落とした主犯だったじゃん!
皆引っ越して遠くに消えたけど。
でも智樹くんはそれ以上に危険な香りがするんだよ。
裏で何考えてるか分からないギャップが怖いんだ。兄ちゃんも早く距離置いた方がいい」
「別れはするけど、智樹が大翔を突き落としたなんて考えたくないよ…」
「じゃあ万が一そうだと分かっても兄ちゃんは智樹なら仕方ないで済ませるの?」
「そんな事言ってない!大翔を突き落とたなら智樹だろうかが誰だろうが許さないよ!
だって殺人行為で犯罪だよ…でも犯人分かるまでは冷静でいたい」
「立花さんは確か水泳部だよね?
ひろくんが飛び降りた時は活動中だったならアリバイ有るじゃん?」
「あっ……そういえばそうだったアハハ」
そうだよあの時居たじゃん嫉妬してたから
疑っちゃったんだ。
「じゃあ智樹くん説濃厚じゃん、偶然とは言えだよ、別れた所に漬け込んで交際迫ってきて付き合った。
でも兄ちゃんがひろくんと復縁する可能性を恐れたか傷つけたからかは知らないけど…
スゲー病んでるひろくんを呼び出し突きだした。
頭のいい智樹くんは自殺になるようにした。
それにあの不気味な地下室も気になる」
「確かに色々危なそうな物もあったし、
よくよく考えて見たら自棄に大翔に当たり強かったのはあるよ。
大翔関連になると俺もゾクッとする恐さを感じるから思い当たる節はあるのは否定しないよ。今までは気のせいだって気にしなかっただけで」
でもまさか本当にあの智樹がそこまで?
「間違いないよ、でもただ聞いても否定するだろうしねどうしたものかだよね、うーん」
「疑いたくないけど怖いよどうしよう晴翔」
弟に聞いて情けないけど晴翔も頭脳戦は得意だ。
「兄ちゃんしばらくは恋人続けられる?」
えっ?
「なんで?今日別れるんだよ?」
「俺に考えがあるんだ、奏太くんも呼ぼうよ。協力者は多い方がいいよ。
無実か犯人か確かめるためにも…
後兄ちゃんこれ見て、智樹がもし犯人なら14歳だし、処罰されるらしいよつまりあの人なら力になってくれるよ絶対」
スマホで検索したらしい
晴翔の作戦なんだろ?
後あの人って誰?まさか!
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