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ピンポンマンションの入口前晴翔と奏太も一緒に来た場所。大翔のウチだ。 ロック解除され向かった。 「いらっしゃい皆入って」 「「「お邪魔します」」」 「私に大事な話ってなにかしら?」 「実は…そのあの」 「大翔は自殺なんかじゃないんです!」 「えっ?一体どういう事?」 「まず見てください」 《智樹俺アイツに嫌気さしてね。俺やった人に感謝してるんだ》 「どういう意味かしら悠里くん?」 当たり前だよ… ここだけ聞けば俺はクズだ。 「ごめんなさい…でも芝居なんです。 最後まで聞いて下さい」 《いやー桐原くん残念だね、まだ生きてるんだもんね?やっぱり僕が直接やれば確実だったのに、あの間抜けにやらせたのが失敗だったよ》 《智樹何言ってんだ?やらせたって誰に何を?》 《桐原大翔を屋上から突き落としたんだよ。草下がね。このマシン最高傑作だよ、 見せてあげる》 それから計画から実行までの話を自慢気に話続けた。 《桐原のとどめを近い内に刺すよ、2人も協力してね…これで3人元通りだねフフ》 《お前イカれてる…大翔を殺そうとしたなんて…第1犯罪じゃねーか!》 《僕は何にもしてないよ? 奏太は堅いね。 草下が勝手にやった事。 まぁ本人は全部忘れてるからどのみち、 僕は関係ないさ。 でも今回は僕が確実にやるよ。 勿論綿密に計画を立てて実行するよ。 事故に見せかけてね。 僕の頭脳使えば簡単に欺けるんだからアハハ》 それからも全て自供した動画や不気味な機械等話した。 「つまりこの木下智樹くんが指示して草下って子に実行させた。計画的に上手くやるようにと。そしてその精神を操れる機械?本当に彼が所持してるならそれは違法よ、 使用したなら尚更。 私も大翔は自殺したとは思ってなかった。 でも事件翌日に徹底的に調べたけど完璧に自殺に見せかけれてた。犯人がいるなら計画的な知能犯、見つけるのは至難の技だと思ってた。 私が考えてた犯人の性格はその智樹くん該当するわ。 そして自供を動画を撮り見せてくれたお陰でついに容疑者が割れた。 貴方達には辛い事だと思うけど打ち明けてくれて皆ありがとう」 母親が1番辛いはずなのに笑顔で言ってくれた 「検事さんであるお母さんに相談しようって…ヒクッ…皆で話して…ヒクッ」 「検事さん俺らアイツを止めたいんです、ちゃんと罪を償わせたい、直接やってなくても同じだし、早く何とかしないと大翔も危険な事に」 「俺もひろくんを助けたいです…グスッ」 「皆の気持ちよく分かったわ。オバサンも同じ気持ちよ。でも一緒に戦う覚悟も必要よ。智樹くんは明らかに反省もなく次の殺害計画までしてる、当然逮捕される。手錠姿を見たらショックは強いと思うわ。でも 今の動画の自供だけでは逮捕状までは出ない可能性が高いわ。まだ証拠が不十分なの。 ここは思い切った作戦をするわ」 「作戦?」 「貴方達と私…それから管轄署にも掛け合って協力してもらう。おとり作戦をやるわ。」 それから俺達は大翔ママ…いや今日は桐原検事の作戦を聞いたが…… 「そんなぁ大翔は今動けないんですよ? 万が一何かあったら…」 「皆落ち着いて話は最後まで聞いて」 まず智樹と会うときは俺は隠しカメラを着けて通う。出来るだけ事件の話もしてより関与を裏付ける事。そして重要はこれだ。なんと智樹を俺と一緒に面会に行かせる事だった。殺害計画実行を小型カメラをつけて証拠にすること。警察官を配置し、手を出したら時点で現行犯で取り押さえると。 「彼が実行日を決めたらすぐ私に伝えて、こちらも 作戦を実行するから。 貴方が側にいれば彼も油断しやすいから 勿論間に合うよう突入するけど、 万が一大翔が危ない時は貴方が止めて。 息子をおとり使うのは母親として酷いでしょうけど私も智樹くんにこれ以上罪を犯してほしくない。そして償わなければいけない。皆協力してくる?」 「「「はい」」」 大翔を守るためそして智樹を止めるため動き始めた。 確かに覚悟が必要だ。智樹お願いだから留まって。

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