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97 大翔視点

《ここは……どこなんだろう? 俺はそっか死んじゃったんだな……眠いなぁ…母さん、悠里ごめんねさよなら》 《ひろ……》 《えっ?この声……》 《大翔ー》 《父……さん?》 起き上がると 《大翔起きろ、帰りなさい》 《父さんここはやっぱりあの世?》 《違う、まだ間に合う生きなさい》 《父さんずっと会いたかった。 話したいこともたくさんあるよ。 父さん亡くなって4年だよ?》 《大翔あまり話せない。 だがまだ戻れるお前は帰りなさい》 《もういいよ…辛いだけだし俺も父さんと行くよ》 《バカ野郎!…人生は1度なんだ、 ちゃんと生きなさい。辛くても逃げるな。 お前にはまだやるべき事があるはずだ それに母さんを1人にするな》 《父さんだって俺らを置いてったじゃないか!母さんも俺も父さんのせいで苦労したんだ!》 《分かってる1番悪いのは父さんだ。 お前達に苦労させたのも事実だな、 本当にすまない。でも頼む父さんの願いだ…生きてくれお前はまだやり直せる。 人生に悩んでるなら自分の心を信じなさい。向き合えば必ず報われる》 《分かったよ…でももう会えないの?》 《いつかまた会える… それまでは元気でな…大翔》 父さん?めまいがしてきた 「ウウン…ウッ!」 ここは?身体が…痛い…動けない…だるい 「大翔?目が覚めたのね、先生ー」 「ウウッ…あっ」 直ぐに医者が来て診始めたらしい 「意識が戻ったようですね。 この後検査し、容態を特に脳に異常がないか詳しく調べます」 「あっ…」 動けないし話ずらい…なんで?… そうだ思い出した…俺は…俺は 《えっ?…ドスッ!》 ピロンピロンピロンピロン 「先生心拍が上がってます」 アイツに押されて…俺は落ちてあの痛み… あの恐怖… 「不味いなショック性かもしれない… まずは鎮静剤を少量投与してから…」 「大翔落ち着いてもう大丈夫だからね」 「ウウッ…フアッアー」 ピロンピロンピロン 怖い怖い…落とされて…あの激痛…ウアーー

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