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「おー良かったじゃねーか悠里、 2学期くらいからは戻れんのかな?」 「まだこれからリハビリと生活の訓練していくから容態次第らしいけど早ければね。 食欲もあるし、内面的には元気みたいだし、俺も支えるつもりだから。 お父さんが退院したらお祝いにバーベキュー今度こそやろうってさ」 「めっちゃ楽しみー…それにしてもお前ら付き合ってたんなら教えろよな水臭せーな」 「んな簡単に言えないでしょ普通に…」 「うーんお前可愛いし抱くの悪くないかもな」 「ベー!残念ながら彼氏持ちなんでね」 「じゃあもっと可愛い マーメイドの千尋ちゃんかな、 俺もこっち側に来ちゃいそうだな」 「えー奏多が? てかもっとってなんだよ失礼な… どうせ千尋よりは可愛くないですよーだ!」 ブウー 「嫉妬すんなよ、膨れて可愛いな」 「俺がなに?」 「ちぃちゃんじゃん」 ギュー…始まった 「うわっ…離せバカ」 「離さないよ俺の可愛いマーメイドちゃん。 あー癒されるー。俺の彼女だ」 「ウザいしキモい、彼女じゃないし、 後マーメイドはやめろって言ってるだろ!」 「えー可愛いし、いいじゃんツンデレたまんない、俺と付き合お? デートどこ行く?初エッチはいつにする?」 「無理キモい」 「アーア素直じゃねーなちぃちゃん、 本当に大翔の親友か?」 「千尋コイツは大翔と違って下ネタ大好きの下品な奴なんだ、頑張ってくれ」 あれから奏多と千尋も紹介して友達? にはなった。 奏多はめっちゃ千尋を気に入ってるようだ。 千尋はツンツンしてるが嫌ではなさそう。 でも千尋は多分まだ大翔の事が… だけど俺は逃げないよ。 盗られそうになったら 負けずに取り返すもん。 「大翔…大丈夫そうか?」 「うん、これから少しずつリハビリしていくから、千尋も1度は行ってあげたら?」 「行けそうだったら考えとく…お前はいい加減離せ」 「よし帰るかな…ちぃちゃんの家反対なの残念だよ、今度行っていい?」 「ダメ!家だけは絶対ダメ」 「なんだよ友達に冷てーな」 「違うよ…その人を上げちゃいけないルールなんだよ悪いけど」 「そっかぁ厳しいんだなお前んち」 そう言えば大翔が言ってたな、金持ちの屋敷みたいな家で兄もいて、普段は人を入れる事にいい顔しない父親に何故か大翔は気に入られたそうだ…千尋自体は害はないけど、 その家族は聞く限りはなんか嫌な感じだ。 立花家に関わるのは控えた方がいい。 もしかして裏系の職業とかなのかな? 「奏太…家庭の事情があるんだよ?」 「わかってるよ…じゃあね千尋… 変な男に着いてくなよー」 「バカにすんな!フン」 また日常が楽しくなってきた。 後は大翔が戻れば終わりだね。

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