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115 立花グループ幹部結集《大翔視点》

会議室みたいな所にに通され座らされた。 「はじめまして、改めて立花グループ社長の立花皐月よ」 「私は相澤美玲、立花グループ専務,まぁ副社長よ。よろしく」 「ウチにいる相澤の母親と妹なんだよ。 総出で呼んで済まないね」 相澤さんに妹まで? 立花皐月ってNo.2の……この人が…… 60くらいかな? 相澤さんのお母さんにしては若いけど20前後で出産してるならあり得るか。 確かに怖そうなオーラがある。 他にも数人偉そうな人達がいて各自座ってる 皆立花グループ上層部の人達かな? 「それで単刀直入に聞くわね、 貴方警視庁の人間に自宅に入り込まれた そうね?」 「そして全てを聞いた。 これで完全に貴方は関わってしまった。 鍵は見つかった?」 なんでそれを… しまった今ネックレスをしてる。 ワイシャツの中にあるから見えてはないけど 「俺は……」 「その反応は見つけたようね…お母様?」 「ええ間違いないわ…… 中身は見たの? 今からここに持って来なさい」 千尋パパを見たら軽く首を横に振った。 どういう意味だろう? 言うなって事? 「知りません…確かに警視庁の人達に話は聞かされました。探しまくったのも事実です。 父さんのプレゼント全部隅まで確認しましたがなかったんです」 「オイッ!隠すと後悔するぞ」ガチャン ヒィッ…拳銃を後ろから頭に…… 銃刀法違反なんじゃ…… ってか相澤さんいつの間に後ろにいたんだ? 「相澤!銃を下ろせ!」 「会長しかし!」 「銃はしまいまなさい潤一、 鍵はまだ戻ってないのよ。早まらないで…」 「分かりました」 銃はしまってくれたけど…恐ろしいな。 まさかあの警備の人達皆所持してるのかな? 「まぁいいわ、わかりました。 今日は挨拶だけにします。 顔合わせもしたかったし帰って結構よ。 でも発見したら必ず私達に渡しなさい! そしたら貴方は不問にしてもいいわよ。 間違っても破壊したり司法に渡すマネをしたら大事な者を残らず消すわよ。 後中身も見ない方がいいわよ… 分かったわね?」 「はい…」 「お母様… 彼をこのまま帰して宜しいんですの?」 「ええもちろん監視はさせます。 アレが見つかるまでは解放して様子を見ます。 貴方も他言はしない方が自分だけでなく 周りのためよ。 よく覚えておきなさい…桐原大翔」 目の前に来て言われて固まった。 このオバサンもまともじゃない 「は…はい」 他の幹部さん達も納得もしたようだ。 チップの存在の恐ろしさを認識させられた。 やはり見るべきじゃなかったかも。 解散して千尋パパと出口に向かった。 「済まなかったな大翔… 奴等はせっかちでうるさい連中でね、、 もし見つけたら私に渡しに来なさい。 そしたら今まで通り千尋との楽しく生活に戻れる」 「はい、千尋のためにもそうします」 何とか乗り切ったけどまた巻き込まれた。 これじゃオシンにも負けないな。 でもこっちは現実、 やっぱり今千尋パパに渡してしまおうか? いやさっきの言い方だと渡したら立花グループに絶対消される。 千尋パパは優しい方だから許してくれそうだが、他の人達は明らかに敵意剥き出しだったし、相澤さんには銃まで向けられた。 立花皐月…あのオバサンがNo.2なら千尋パパの一存だけじゃ俺はどうなるか分からない。 それにNo.1も…… 父さんを消したのも絶対あの中のメンバーの誰かだきっと直接かあるいは指示してか。 No.1のAREXもあの中に隠れ蓑でいるはずだ。 当然よくあるコードネームみたいなもんだろう映画みたいな。でも一体何者なんだろ? 正体が分からない分…恐ろしさを感じる。 一族関連なら あの相澤の妹の美玲って副社長は多分時期 社長だろうし、野心的なら可能性がある。 でも兄の相澤さんはなぜ警備や屋敷管理を? あっでもチップにはプロの暗殺部のメンバー だったようだし、強ち悪いポジションではない?もしかしたら相澤さんがAREXって事も? 幹部全員と相澤さんの中にいる可能性が高い。外部の人なら別だけど…… とにかくキリがない。 立花グループや千尋パパが父さんの件に関与してる可能性もゼロではない父さんを愛してたなら違ってほしい。 父さん……これからどうなるんだろう

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