あれから結桜木さんに連絡して結局なかったと伝えた。母さんにも関わらないと言った。 12月に入り晴翔は推薦を受けるようだ。 俺らも期末テストで忙しくなったが悠里とは居られる時間が増えた。 千尋の家もたまに呼ばれる。 あれ以降は社長や専務、相澤さんにも会う事はあまりなく、屋敷内のスーツの警備担当の人達や綾乃さんや雪哉くん、 たまに千尋パパに会うくらいでトラブルもない。 警察に渡してたらもう国中のスキャンダルで千尋パパも当然逮捕されたら無期懲役か最悪死刑になるかもしれない。 千尋達は絶対に偏見に見られ、生活も180度変わるし、世間の目も考えるだけ恐ろしい。 これで良かったんだ。 お陰で今も笑顔で一緒にすごせてるんだから。 俺は父さんみたいに警察官になるほど正義感がある訳じゃない…… 「来年から晴翔居なくなっちゃうのかぁ寂しいな」 「そうだね、寂しいけど俺がいるからね？ はるを応援してあげようよ」 「うん…大翔は居なくならないでね？」 ﾁｭｯ…ﾁｭｯ 「クリスマスイルミネーション２人で見に行こうね？」 「行く行く…ロマンチックなデート… 悠里嬉しいにゃん」 「ぶりっ子可愛くないよ」 「ブゥー…意地悪」フグモードね…チュッ 「嘘だよ可愛くて仕方ないよ」 「エヘッありがと… それにしても今年も嫌な事たくさんだったね。 襲われたり別れたり大翔はあんなことになって智樹は逮捕されて… こんな次々不幸が起こる中学生いる？」 「本当だよ、オシンに負けてないね。 でも実際起きてしまった。 去年も言ったけど来年はいい1年にしようね。これだけの事があって多少強くなった気はする。それに悠里が無事に居てくれてるから幸せだよ」 「でも俺の泣き虫やすぐメンヘラで暴走しやすいのは治ってないからね？」 「いいんだよ悠里は悠里のままでさ。悠里の暴走止められるの俺だけだろ？ハニー」 「うん、支えてねダーリン」チュッ 期末テスト 俺は英語や美術以外はほぼ1位となった。 20位までは貼り出しもあるから女子から 桐原くんカッコいいとか言われる。 悪い気はしないけど… またフグモードの悠里が駆け寄ってきた。 100位以下…お世話にも勉強は得意じゃない… 水泳もだけど。 かなり勉強教えたんだけどなぁ、 将来は俺が働いて悠里は専業主婦かな これは？…頑張らなきゃな 千尋は10位以内でバラけてる順位だけど全て名前があるのは流石だ テストも終わり後は悠里とのクリスマスデートだけだ。 俺にまた試練なんて…… いつになったら平和に暮らせるんだろ？