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123 恋愛メッセージ 《悠里視点》

千尋の屋敷が爆発して火事になり中の 人間全員死亡とニュースにあった。 つまり千尋や家族やお手伝いさん皆らしい。 そして立花グループは警視庁が何かの証拠を元に立花グループはかなりの悪事を働いてたみたいで上層部は逮捕されたが、癒着のある政治家やら官僚やら企業の役員から警察庁に検察庁と他にも全国合わせて50人以上も逮捕され国中の騒ぎになった。 立花グループが支援してた反社会組織の摘発も行われ、その証拠はかなり重要なものだったんだな。 結局、会長家族は全員死亡… 社長と副社長も銃殺されたらしいが犯人は 屋敷内輪揉めによるものらしい。 立花家の血縁者はいなくなり、今回の騒動が元で株価も下落し、大赤字にまで発展し、 遂に会社自体倒産にまで追い込まれた。 事実上大企業であった立花グループは 終わりを迎えた。 あれから約3ヶ月 奏太はかなりのショックを受けしばらくは学校も休むくらい塞ぎ込んでたが今では改善してきてはいる。 もっとひどかったのは大翔………実は 事件の深夜に母親と大翔が訪ねてきて 預かってくれと言われた。 何故か2人ともかなりボロボロで大翔は顔は ボゥーとして目が真っ赤だった。 冬休みで起きてた為、俺らが とにかく風呂にと、でも大翔はボゥーとしたまま動かないから晴翔と2人で手伝いながら 入れた。 見たことないネックレスをしていて ペンダントと指輪が2つ付いてた。 ルビーとサファイア以外は同じ作りの指輪。 着替えも大翔用のはウチにあるから俺と晴翔で着せてからリビングで4人で話を聞いてみたが来てから大翔は一言も話さない…… 「楓さんも変だったけどひろちゃん、 何があったの?」 「・・・・・」 「大翔くんゆっくりでいいから話してみてくれないか?」 「・・・・・」 「ひろくん?一体どうしたの?」 「千尋が…ヒック…千尋が」 大翔は泣き始め、俺が抱きしめた。 「大翔大丈夫だから話してみて?」 それから立花グループの話から今までの全てを聞いた。 SDや相澤という男の話や最後は家族で自殺した事。 チップを2枚持って母親が司法に委ねると持って行った事。 「全部俺のせいだ…綾乃さんを信じた事… いや…そもそも見つけなきゃ良かったんだ」 「大翔のせいじゃないよ、 千尋は悲しいけど、もう危険はない、 今はその立花グループを潰すのが千尋の為でもあるよ。 きっと大丈夫俺はずっといるから」チュッ 俺はずっと抱き締めてた 「ひろくん俺はもうすぐ居ないけどそれまではそばにいるからね?」チュッ 「ありが……とう、悠里、はる」 「でも貴方は立花グループって知ってる?」 「もちろん大企業だからな ウチも取引で関わりはあったと思うがビジネス界では知らない方が珍しいくらいだ。 さっきの話通りならかなりの大事だ、 ただ倒産するだけでは済まないな」 実際翌日から最初通りの騒ぎだ 3学期から一応大翔も奏太も来たが2人とも まだショックは消えてない。 同じクラスの大翔は尚更だ。 学校では千尋を批判する側と擁護する側に分かれてた。 《やっぱ庶民からさ税金巻き上げていい暮らしして裏じゃ不正だらけで挙げ句に破滅なんてざまぁねぇな、 立花の水泳や学力も親が金で買収したんじゃね?上級国民はいい身分だな》 《親のした事だし、立花くんは偉ぶったりもしないし、可哀想だと思う。巻き込まれだよね》 3学期はかなり立ち直るのに時間がかかった。奏太はまた彼女探しを始めるほど元気なった。 忘れようと無理してるだけかもしれないけど 大翔も徐々に回復してきた。 たまにデートしたり晴翔もいなくなるし、3人の時間も多く作って出来るだけ側にいた。 最初はあまり笑顔がなかったけど、少しずつ心を取り戻してる。 とうとう春休みになり晴翔は準備に追われた そして今日お父さんとお母さんが車で連れてく事になってる。他県だからやっぱり寂しいな。 「ひろくん夏に帰ってくるからそれまでお別れだね。居てあげなきゃ心配だけど」 「うん、はる元気でな。 可愛いから男子校だし、気をつけるんだよ、なんかあったらLINEしてね、それか…ウウン」 チュッ…レロッ…レロッチュッ 「LINEはするよ毎日ね、 本当ひろくんは俺の事大好きなんだから… 離れてても俺も大好きだよ。チュッ 1日も忘れないからね」 「うん」チュッ…レロッ…レロッ…チュッ 「じゃあな晴翔寂しいけど…ヒック… 泣かないもん」 「もう泣いてんじゃん、全く2人とも俺いないと心配だな、俺ももらい泣きだよ…ヒック」 3人で抱き合ってからチュッチュッ 大翔と俺にキスして車に乗った 「じゃあ兄ちゃんひろくん行ってきまーす」 「行ってらっしゃい」 メッセージは伝えれた。 「ゆうちゃん達も自由にしてていいからね」 車は走り去った。 晴翔も最後までこっちを見てた。 遂に行っちゃったな 残ったのはまた俺と大翔だけ…… 今回俺は何も力になってやれなかった上、 去年もまた大翔ばかりが酷い目に遭った。 もう大翔に何も起こらないで…お願いだから 「悠里、俺がいるからね」 「ありがとう大翔」 また少し身長伸びたな大翔 俺もちょっとは上がったけどまだまだチビだ 晴翔頑張ってきてね この1年は前年より最悪だったけど 俺達は強くなれた? それぞれの恋愛でのメッセージの実行の仕方を間違えた結果起きてしまったんだ。 智樹も立花父も相澤って人も綾乃って人も そして大翔のお父さんや俺らもそうだ。 大翔はあれからネックレスをケースに閉まってお父さんの仏壇に置いてるそうだ。 今はクリスマスでくれたお揃いのネックレスをしている 選択に1つで大きく変わる 「うん大翔2人きりだし、、しよ?」  「入ろうか」「うん」チュッ 「今年は絶対同じクラスになりたいね」 「祈ろうね悠里」 恋愛を伝えるメッセージは凄く大事だ。 だけど一歩間違うだけで大きな亀裂を生んでしまい、最悪は憎しみにまで人は変わる 俺らは2度と間違えたくない、、 その為にも今年も2人で乗り越えてく、、  新しい1年がまた始まる             

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