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   暫くすると携帯電話のバイブが突然揺れだした。俺はあいつからだと思い再びポケットから取り出すと画面を見て確認をした。 着信mail一通…――。  携帯電話の画面に、嫌がなおうがその文字がやたら自分の目についた。再び舌打ちをして苛立った。 〈案の定っつ!!〉  俺は怒りながらメールを読んだ。すると案の定、朝からとんでもない画像をURLに付属してこの俺にガチで送りつけてきやがった。蓮爾のクソメールに、思わず驚愕するとその場で慌て出しだ。 〈ムカつく! レンジあいつ絶対ぶち殺してやる!〉  画像を見るなり、奴に対して激昂した。その画像はまさに、この俺と蓮爾が●●関係になったきっかけの因縁の"画像"だった。唇をグッと噛み締めると、レンジからのクソメールを黙々と読んだ。 ※――春輝、朝からご機嫌斜めかなw? 気に入ってくれたかな画像(笑) ばらされたくなかったら、7時頃いつもの場所で お前を待ってる。 まさかアレだけで終わりと思ったのか? まあいいや。とにかく夜7時に例の場所でお前を待ってるぞ。 By 蓮爾  俺は蓮爾のメールを見るなり大激怒した。早打ちしながメールをその場で送信した。 《クソ蓮爾死ねっ!!》  怒り任せにメールを一通送信すると、その日の夜7時にクソ蓮爾と密会する事になった――。 *ホテル龍宮城。 繁華街にひっそりと、きらびやかにベタに佇むホテルの前に、俺は息を呑んで無言で制服姿のままその場に少し佇んでいた。普通はこんな所は男女が出入りする所で、野郎同士が仲良く出入りする所ではない。俺は自分の心の中でその事を呟いた。クソ蓮爾に学生服姿のままこいと、さっき電話があった。  俺は奴に、誰がそんな所を学生服姿のままで行くか死ね!と奴に電話で突っ込んだか、蓮爾は我をはって一歩も譲らずに直ぐに電話を切りやがった。俺は渋々仕方なく、奴に会う為ラブホにこの姿のまま来たが、逆にこんな所を学生服姿のままだと逆に目立つ。嫌、むしろ援交に間違われてもおかしくは無い。俺は軽く蓮爾の悪趣味な悪戯に羞恥にさらされた。しかもバカみたいにいつまでもここに立ち尽くしていると俺様は周囲から注目を浴びてしまうではないか!急いで中に入ろうとするが、その場で再び自分の足を止めた。 『超変態教師、クソ蓮爾め! よくもこの俺様にガチであんな舐めた事を…――!!』  怒りが込み上がるとその場で内奮えた。沸々と怒りが沸き上がり、拳を強く握りしめて俺は蓮爾に対して悪態をつき始めた。 「クソ蓮爾クソ蓮爾クソ蓮爾クソ蓮爾、クソ蓮爾クソ蓮爾クソ連爾ぃっっ!! ぜぇぜぇぜぇ……!」  怒り任せに連呼すると、息を切らして我に返った。

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