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  「ちっ、クソっ!!」  蓮爾に対して敵対心を燃やした。俺が少しその場で立っているとホテルの出入り口から、仲良さげに若いカップル達が、いちゃつきながらバカみたいにアホっぽく出で来た。バカップルが俺の方に目を向けると1人でその場に佇むこの俺様に向かって、男は笑いながら指をさして言ってきた。 「やべ~やべ~、あいつ1人で居るんですけど~? 彼女居なくて、さみしんぼ何ですけど~? ぷぷぷっ! 超ウケるんですけどぉ~!」 「やっだ~! タカったら面白いこと急に言わないでよ! ていうかあの子、学生服姿のままさこんな所にいて大丈夫なのかな~? てかさ、男版援●だったらマジうけるぅ~!」  男女は馬鹿にした笑いを浮かべながら、そのことを言った。 「少年にはまだ早いぜ! 良い子だからさ、おうちに帰ってママのおっぱいでも吸ってろよ! それとも、お家帰ってママの為に大人しくマフィンでも焼いてたらどーよ? あははははっ!!」  俺はその言葉に突如キレだして、もの凄い剣幕で睨むと、男に向かって言い返した。 「黙れチャラ男! この俺様に向かって舐めた口の言い方すると、テメーの頭をガチでこの場でかち●るぞ!つーか、アホ面下げてるテメーをすまきにして海の中に重石をつけて放り投げてやる! ついでにアホ頭をバリカンで全部一つ残らず剃って駆逐してやる!! 俺様にその頭を波平頭にされたくなかったらとっとと失せやがれぇっ!!」  気迫の籠った怒濤の言葉にカップルはシンと静まりかえると、その場を逃げるように退散した。俺は自分の拳を強く握って呟いた。 「―――勝った!!」  そして、不適な笑みを浮かべた。その場でボケてると電話がなり始めた。俺はその電話があいつからだと直ぐに気がついた。5秒ほど無言になって電話に出た。 「…――ハイ」 「フッ。随分と外で騒いでる様子だな春輝?」 「ッ…!」  クソ蓮爾からの電話に反応すると、電柱の柱の影に慌てて姿を隠した。 「貴様、何処から俺様を見てやがる――!? いつから俺を見ていやがった蓮爾っ!!」 俺は焦りながら、辺りをぐるりと見渡して警戒した。蓮爾はしたたかな声で言ってきた。 「今日は俺のリクエスト通りの好みの格好で、約束の時間通りに俺の所まできたな。偉いぞ春輝?」  蓮爾は何故か、俺が学生服姿のままでガチでラブホに来ていた事を何故だか知っていた。奴のただならない情報網に思わずフルでツッコミをいれた。 「貴様、何故その事をしっている…――!?」  蓮爾は電話越しで怪しく笑った。 「俺はお前の事ならなんでも分かるぞ? それこそ、ホクロの数から、お前の●●●の毛の数まで、俺には分かる。お前は俺を甘く見ない方ががいいぞ?」  俺は奴のただならぬストーカー的な発言に対して、驚愕と震撼と更には蓮爾の恐ろしいまでの情報網に対して脱帽した。 「チッ、やるな…――!」  蓮爾は偉そうな口調で直ぐに言い返した。 「当然だ( ̄^ ̄)!」  俺はカチンとくると、偉ぶるクソ蓮爾に直ぐに言い返した。 「威張るなクソ蓮爾! お前はスパイゾルゲか!?」 スパイゾルゲ蓮爾の油断も隙もならない、脅威的なストーカー行為に軽く頭を痛めた。

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