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 蓮爾に言われるまま「301号室」の部屋にしぶしぶ訪れた。部屋の前まで行くと俺はその場で自分の足を止めてドア付近の前で暫く立ち尽くした。 「チッ、くそ蓮爾め…――!、俺様に調子こいたマネをしやがって……!偉そうな態度までとりやがって、一体アイツは何様なんだ!?」  悶々と奴に対して妄想を浮かべると、腹の中が異常なほど奴にたいしてムカついた。 「よくも俺様にあんな事をクソ蓮爾め、奴は絶対に許さねぇっ!!」  そう言って軽く舌打ちをすると、自分の拳をその場で強くぎゅと強く握った。思い返す度に奴の鬼畜の所業が自分の脳裏に過った。奴の許すマジき行いは日頃に加速度を上げて、もはやこのままだと、この俺様のア●ルを壊す勢いだった。  この年で肛●科か通いか? 笑わすな、家族や親戚や両親にはなんていえばいいんだ?  自分の息子がこの年で痔になったと知ったらリアルにおふくろは、同情して泣くんじゃないのか?TVのCMによく流れているボラキ●ールの薬を近所の薬局屋で、若いこの俺様がレジの前でそんなコアな物を堂々と下さいって購入でもしたりしたらもし若い女の子の可愛い店員がそこに偶然レジに立っていたらリアルにこの俺にその場で思わず吹き出して笑うんじゃないのか…――!? 「やだ~この人、こんなの使ってるの~?」ってそう思われるんじゃないのか? 寧ろ使う用途を店員に聞かれたら、俺は店員に何て答えればいいんだ?  激しくア○ルを酷使した結果、ボラ●ノールを買いますって、堂々とその事を潔く店員に言えっていうのかよ…――!?  いや、寧ろ近所や町内の人達にその事が知れ渡ったり。盗み聞きでもされたら、俺はこの街を一家総出でこそこそと夜逃げするハメになる。家族に恥をかかせたまま大腕を振ってこの街を堂々と歩けるか!  近所にバレた時は俺は水嶋ボラ●ノールのあだ名を付けられたまま、姑息に生きてかなくてはならないのか!? そうだとしたら余りにも無慈悲すぎる!!  そんなことを自分の中で妄想を馳せ巡らすと、まだまだ自分の中で妄想を永遠とその場で張り巡らせた。  寧ろ一層、開き直って自分のズタボロの尻の穴に、た●しんご見たく開き直りで、自ら率先してボラキノールをLOVE注入の如く俺は自分の穴にボラ●ノールを注入するのか…――!?  そんな恥ずかしい羞恥に似たプレイを一言で現すとそのプレイはまさに俗に言う"浣●プレイ"だ!!  AVさながらのプレイをこの俺が、家族が全員寝静まった真夜中に俺はひっそりと、自分の部屋の片隅で鏡に向かってやるのか!? このPRIDEの高い俺様が果たしてそんな事をしていいのか…――!?  寧ろ自分の穴にしなくてはいけないその恥じらいは一体どうすればいい??  どうせなら可愛い女の子達に囲まれて、その様子を見られながら、なじられながらやりたい!! ――俺は不意に思った。でなきゃ一人で、そんなことをしなくてはいけないと思うと心無しに自分に虚しくはないか?  俺は焦燥感が漂う刹那的感情が混ざった気持ちで、301号室のドアの前に一人黙って立ち尽くした。 《俺のア●ルをズタズタに酷使させたのは一体、誰だ!?》  一人むなしくそう呟くと、片方の手でドアをノックして叩いた。

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