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蓮爾は俺の耳を甘噛みすると、今度は首筋付近を舌で上えとゆっくり舐めあげてきた。無理矢理その場で怪しく犯された。
「ッ……やめ…!」
必死で抵抗しようとしたが、頭の中がすでに蓮爾に支配されていた。嫌なのに、体がどうしても反応してしまう。その惨めさに悔しくて涙が少し滲みでた。
「っ…はぁ…やめろ…よ…!」
意識が途切れるように朦朧とする中で、必死に抵抗し続けた。そんな俺の反応を奴は一人楽しんでいた。体がどうしよもなく熱くなると、息苦しさに自分の顔を赤らめた。
「蓮爾! 殺……すっ!!」
朦朧としながら再び、悪態をついて足を蹴った。
「今日は随分と朝から夜まで俺に好戦的だな。春輝、俺は嬉しいよ。そのぶんイジメ甲斐があってさ――!」
そう言うと蓮爾は突然、俺の学生服のボタンを片手で強く引っぱり。そのまま強引に乱してきた。ボタンが弾けて飛ぶと床に二、三個落ちた。そして、胸元はさらけ出された。思わず顔を赤らめると、蓮爾は目の前でサド気混じりにニヤリと笑った。
『ぎゃーっ!! 何するんだ変態っ!! 訴えてやるっ!!』
「今更そんなの怖くないよ、俺はね? あ、そうだ! この前開けた左胸のピアス気に入ってくれたかな?」
「死ねっ!!」
連爾にこの前ラブホで、寝ている間に乳●にピアスの穴を開けられてしまった。そして、後で気がつけば自分の乳●にいつの間にかピアスのリングをつけられていたことを、家に帰って自分の部屋で鏡を見た時にその事に気がついた。奴はきっとその事を俺に言っているのだろう――。
事もあろうか自分の乳●にベタにリングのピアスとはマジで泣けてくる。まさにゲイboyに乳●にピアスとはこの事だ。俺はゲイでもないのに、乳●にピアスって、マジか?
意識が朦朧とする中で色々と妄想を並べた。そのうち自分のチ●コにピアスをされるのも、時間の問題だ。奴ならやりかねない。むしろ、玉付近にピアスをつけたらたら俺は普通に人として泣くぞ?
俺はハードboyにいずれなるなら、むしろ奴にそうさせられるくらいなら、一層のこと目指すならカッチョイイQUEENの"アニキ"みたいになりたいと、俺はその場で開き直った。
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