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春輝の答えに蓮爾はサド心をゾクゾクさせながらその場で言った。
「だったらいつか、お前の心を奪ってやる!」
「覚悟しとくんだな春輝!」
蓮爾は不敵に笑うと春輝にそのまま上からキスをした。
下で春輝はもがくと蓮爾の背中を叩いた。
「ッ…テメーマジで殺す!」
「なんとでも?」
蓮爾は強気に言い返した。
「リカちゃん変態野郎に征服されて堪るか!」
春輝は思わずさっきの事を投げ掛けた。
すると、蓮爾はその場でわらいを込み上げた。
「アレはサプライズだ」
「お前が俺の鞄を漁った時」
「どんな反応をするか少し見たくてな」
「まぁもっとあれは縛り用の練習用人形だ」
「お前をいつか亀甲縛りにしてやろうと思うんだか」
「…――やってみるか?」
「これでも縛る腕は前よりあがったが」
「赤いロープもある事だし」
「いまから実践してみないか?」
蓮爾がそう言うと春輝はその場で答えた。
「断じて断るっ!!」
「お前がやれっ!!」
春輝がそう言うと蓮爾はクスクスと、上で笑い。
春輝にそこで言い返した。
「お前さっき、俺の鞄を無断で開けてたし」
「俺の携帯も無断で勝手に見て」
「その上勝手に操作もしたんだ!」
「お前に断る権利は、ないはずだが?」
「っ…!?」
「とにかく悪い子にはタップリとお仕置きをしてやらなくてはな?」
それに、さっきからのサド心がまた疼いてしょうがないんだ」
「俺を煽ったのはおまえだ!」
「タップリと調教してやる……!」
『覚悟しろ春輝!!』
そう言って蓮爾は春輝にその場でコテコテのSM用の赤いロープを見せつけると。
サド気混じりに優しく微笑んだ。
「な、何でこうなるっ!?」
ヤメロォォォッ!!
こうして第二回戦の幕があけると、春輝は蓮爾に愛の(?)お仕置きをされたのだった。
第2話-俺様惨敗Days!-
END
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