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これでもかと思うくらいに、封筒を
ビリビリに破いて川の中にそれをばら撒いて捨てた。
「クソ!クソ!クソ…!」
「畜生…っ!!」
「くそぉっ!」
俺は怒りと、やり場のない思いに涙が溢れでた。
ビリビリに破かれた封筒は、ただの紙くずとなって。川の中えと、ひらひら落ちていった。
俺はその光景を、ただ呆然とした気持ちで黙って眺めた。
空虚と、むなしさが俺の中に押し寄せた。
きっと誰も、俺のこの気持ちなんかわからない……。
俺は呆然とした気持ちで空を見上げた。
空には星が幾つも煌いていた。
俺はそれを乾いた気持ちで見上げたのだった。
「クソ蓮爾!俺の青春返せっ!!」
俺は蓮爾に怒りをぶつけた。
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