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俺はほろ酔いしながら、飲食店の前をとおると。
小脇に置いてある残飯バケツに足をとられて、地面にこけた。
そして派手に残飯バケツをひっくり返したのだった。
通行人は、一瞬何事かと思い。こっちを見てきた。
俺はジャックナイフになりながらその場で吠えた。
<b>「なにジロジロと見てんだよ!」
「みてんじゃね~!!」
「このボケクソあんぽんたん共め!!」</b>
俺が威嚇してそう言うと、通行人は俺から目をそらして、どこかに遠ざかった。
俺はひっくり返したバケツを戻すと残飯の中に綺麗な唐揚げを見つけた。
俺は唐揚げを見つけて、その場で呟く。
「あはは、なんだ…!」
「いいことあるじゃん…!」
俺は綺麗な唐揚げをポケットに入れて、子供ビールを片手に持って街のなかを再び徘徊したのだった。
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