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春輝と蓮爾の野外活動
春輝は一瞬の出来事に急に驚き。
後ろによろめくと、床に置いてあった
掃除用の青いバケツに片足を突っ込んで
そのまま漫画みたいに派手に床に倒れた。
春輝は足元が小鹿の様にガクガク震え上がった。
頑張って立とうとしたがなかなか立てず。
床に這いつくばって入り口まで移動しようとした。
すると、また奥の個室から今度は誰かの
不気味なすすり泣きの声が聞こえたのだった。
春輝はビビりながら大声で怒鳴った。
「おいっテメェー!!」
「ガチでやめろっ!!」
春輝は半泣きになった。
しかし、また奥の個室からだれかの
すすり泣きが聞こえたのだった。
「シクシクシク………」
春輝は鳥肌を立たせながら強気で言い返した。
「おどれがいい加減にやめんかい!!」
春輝は怒鳴ると、近くに置いてあった
トイレットロールを手当たり次第
奥の個室に投げつけた。
「シクシクシク……」
「このあほんだら!」
「すすり泣きするのやめろいっ!!」
春輝がそう言うと奥の個室からすすり泣きがピタリと止まった。
春輝はキレながら言った。
「さては蓮爾…!」
「お前だなっ!?」
「そうだろ蓮爾!!」
「黙ってないで出てこいよ!!」
「テメーにパンチをおみまいしてやるっ!!」
春輝が床から立ち上がると個室に向かって行きドアの前に立つと足でドアをガンガン蹴った。
「出て来い蓮爾!!」
「ガチでしめてやるっ!!」
春輝はそう言うとドアを強く足で蹴った。
すると、今度は中から不気味な呟きが
きこえてきたのだった。
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