32 / 43
春輝と蓮爾の野外活動
ドアを蹴り破ると、そこには便座に座ってズボンをおろしている男子生徒がいた。
男子生徒は突然の出来事に怯えていた。
蓮爾はその男子生徒が、我が校の生徒だと解ると。
蓮爾は男子生徒に言った。
「我が校の生徒だな!」
「クラスと出席番号と名前を言いなさい!」
蓮爾がサド顔でそう言うと、男子生徒は
ビビリながら答えた。
「2年B組、有馬進一です…!」
「しゅ…出席番号は18番です!」
男子生徒はそう言うと、顔をひきつらせて蓮爾に答えた。
「有馬!こんな所で何をやっている!」
「集合の時間は3分も過ぎているぞ」
「早くバスの中に戻りなさい!」
蓮爾が強めの口調で言うと、男子はグズリながら言った。
「出たくても出られないんです…!」
「何!?」
「お腹をこわして大をしてしまいました…!」
「紙が10枚しか、ないんです…!!」
「これじゃあ足りませんっ!!」
男子生徒が半泣きでそう言うと、2人は呆れながら苦笑するしかなかった。
春輝はトイレットペーパーを1ロール男子生徒に手渡した。
「だからさっき数えていたのか?」
「…はい」
男子生徒はグズリながらそう答えた。
春輝は呆れながら言った。
「俺はてっきり…番町皿屋敷のあの人かと、思ったぞ」
「あの人…?」
男子生徒がキョトンと言うと蓮爾は横から言った。
「こいつ見かけはワルに見えるが」
「実は幽霊が怖いんだ」
「笑っちゃうだろ?」
蓮爾がそう言うと春輝は掴みかかった。
「誰がチキンだとぉっ!」
「誰がっ!!」
春輝がそう言いかえすと蓮爾はさらりと、言った。
「あっ?ちがかったの?」
「ゴメン」
蓮爾はニヤニヤと、そこで笑いを浮かべた。
男子生徒は2人のやりとりに座ったまま、
笑った。
「アハハハッ」
男子生徒が笑うと春輝は威圧した目で急に睨んだ。
「あっ…すみません」
春輝が威圧して睨むと蓮爾は一言いった。
「おやおや、春ちゃん大人げないね」
春輝は蓮爾に言い返した。
「おとなげなくて悪かったなクソ蓮爾っ!!」
ともだちにシェアしよう!