33 / 43
春輝と蓮爾の野外活動
「それにしてもさっきあんなに声をかけて、ドアを叩いたのに」
「おまえ全然気づかなかったのかよ?」
春輝がそう言うと男子生徒は驚いて答えた。
「えっ…!」
「そうだったんですか…!?」
「すみません…!」
「トイレットペーパーが足らなかったので、余りのショックに自分の殻に閉じこもり」
「A・Tフィールド全開にしてました!!」
男子生徒がそう言うと、蓮爾は言った。
「A・Tフィールド?」
「なんだそれは?」
蓮爾がそう言うと、男子生徒は熱が入ったように熱く語った。
「A・Tフィールド知らないんですかっ!?」
「それじゃあ駄目ですよ!!」
「先生わかってないなぁ~!」
男子生徒がそう言うと蓮爾は春輝に言った。
「なぁ春輝」
「…こいつ調教していい?」
蓮爾はニコリと笑いつつも片手がワナワナ震えた。
「エヴァンゲリオンですよ!」
「エヴァンゲリオンのアニメ」
「先生知らないんですか!?」
男子生徒がそう言うと蓮爾は即答で答えた。
「知らん!」
「つーかアニメは見ないからな」
「まぁ、風の谷のナウシカとラピュタくらいは知っているが…」
蓮爾がそう言うと春輝は言った。
「俺は普段、ジャンプ系のアニメしか見ないからなぁ」
「なぁ、もしかして…」
「エヴァンゲリオンってまさかアレか?」
「逃げちゃダメだの碇シンジの事か?」
春輝がそう言うと男子生徒はうなずいた。
「そう!それですっ!!」
男子生徒がそう言うと春輝はやっとわかった。
「あれか~!あれね!!」
「アレ面白いよな~」
二人はそこで話に盛り上がった。
そんな二人に蓮爾はツッコミを入れた。
「で?」
「A・Tフィールドってなんだ?」
ともだちにシェアしよう!