38 / 43

春輝と蓮爾の野外活動

バスは山間を走り抜けた。 バスの中では生徒達が はしゃいで騒いでいた。 蓮爾は窓際で本を読みながら頭を痛めた。 うるさいなぁコイツら… どうにかならないものか。 蓮爾が頭を痛めていると隣にいきなり峰月リエカが座った。 「や~ん」 「鷹刀先生大丈夫ですか~?」 「リエカが介抱してさしあげましょうか?」 「うふふ」 リエカはそう言うと蓮爾に見せつける様に大胆に胸を寄せて。 お色気攻撃を仕掛けながらにそう迫ったのだった。 蓮爾は苦笑するのを堪えてリエカに言った。 「峰月先生は相変わらず、お美しいですね」 「いや~貴女の顔を見ましたら」 「朝から疲れもふっ飛びました」 「もう大丈夫です!」 「ご心配はご無用です!」 蓮爾が然り気無く切り返すと、リエカは 蓮爾のお世辞に可愛く照れた。 「やだ~!」 「鷹刀先生ったらリエカを口説いてますのね」 「リエカ朝から困っちゃ~う」 自意識過剰な感じでリエカが照れると。 蓮爾はそのブリッコ具合に、イライラしながらも愛想笑いでその場を凌ごうとした。 そうとは知らずにさらにリエカは蓮爾に お色気をしながら迫ったのだった。 蓮爾はトホホになりながら心の中で呟いた。 "困るのはこっちだよ" リエカは浮かれながらひたすら隣で蓮爾に話かけたのだった。

ともだちにシェアしよう!