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春輝と蓮爾の野外活動

薫はそんな2人言った。 「有馬進一だろ?」 「お前達、同じクラスの奴の名前もわからねーのかよ」 薫がそう言うと春輝は横で感心した。 「なんだよ薫、おまえ有馬知ってるのか?」 そうたずねると薫は頷いた。 「有馬とは中学生の頃よく遊んでたぜ」 「こいつん家ゲームとか漫画とか、スゲー持ってるんだ!」 薫がそう言うと有馬は恥ずかしそうに照れた。 男子生徒2人は有馬を見るなり呟いた。 「なんだオタク男子かよ!」 「趣味ワル…!」 2人がそう言うと有馬は口ごもった。 春輝は薫の横から2人に言った。 「なんだよ、オタクじゃわりーのかよ」 春輝がそう言うと2人は目をそらした。 「べつに…」 「春輝がそう言うなら…」 春輝は有馬に言った。 「気にしなくていいからな有馬!」 「オタクも立派な趣味だ」 「何も悪くはねーよ」 春輝がそう言うと有馬は明るく笑った。 「でっ…ですよね!?」 「オタクも立派な趣味ですよ…ね!?」 有馬は再びそう聞くと春輝はストレートに言った。 「ああ!」 「文句がある奴にはガツンと言ってやれ!」 「それでもダメなら俺がかわりにガツンと、言ってやるよ!」 春輝の頼もしい言葉に有馬は泣きそうになった。 「くっ…水嶋君!」 「ヤッパリ水嶋君はカッコイイですね!」 「…惚れました!」 「今日から兄さんと言わせて下さい!!」 有馬がそう言うと春輝は照れながら、 言い返した。 「ばっ…バァ~カ!」 「お前は大げさなんだよ」 「舎弟にでもなる気か…!」 春輝が冗談でそう言うと有馬は意外に、 マジな目をしていた。 「有馬冗談だろ…?」

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