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第4話

 最近なんだか体調が思わしくない。  季節の変わり目だからだろうか? 寒い日があったり、暑い日があったりして服装もどっちつかずな難しい日が続いている。  食欲はある。相変わらず通い妻的な事をしてくれている冬悟の飯を毎日とまではいかないが食べているし、吐き気等も無い。ただ怠い日が多く微熱が続いているのだ。 「オイ、お前今日も熱あるだろ?」  大学の昼休み、今日は構内にあるコンビニで昼飯を買って冬悟と二人中庭のベンチに座って昼食を摂っていると、おもむろに奴の手が俺の額に触れ、眉間の皺を寄せてそう言ってくる。 「ン~……最近ずっとなんだよな~」 「病院行ったのか?」 「いンや、ただの微熱だから解熱剤飲んでるだけ」 「酷くならないうちに病院行けよ」 「ウ~ン……」  たかだか微熱が続いてる位で病院までは大げさなんだよな~……喉が痛いとか寒気も無いし……。  ここ最近は学科の課題が多かったから、季節の変わり目と重なって疲れが溜まっているという可能性が大きいかな? と自分的には思っている。 「まぁ、課題も一区切りついたし寝れば治ると思うから」 「そうか……」  俺の台詞に冬悟もしつこく言ってこなくなり、俺は頷く。  今日は、早目に寝るかな。 「じゃぁ今日は晩飯だけ作りに行ってすぐに帰るから、早目に寝ろよ」  心配してくれている冬悟からそう言われ、俺はプッと吹き出してしまうと 「あ? なんだよ」  心配しているのに笑われて心外だという表情が俺を見るから 「イヤ、飯は作りに来てくれるんだと思って?」  と、返すと 「当たり前だろ? 体調悪いのに外食とかさせたくない」  なんて、どこのオカンだよ。とは言わずに 「フフ、そうか。ありがとな。何時頃来れそう?」  課題にかまけて部屋の中は何時もより荒れている。冬悟にはもう見られているが、出来るだけ綺麗な場所で気持ち良く過ごして欲しい。 「ン~そうだな。今日はゼミの集まりがあるから少し遅くなりそうだけど、早目には行くつもりだから」 「え? 無理しなくて良いよ?」 「馬鹿、俺がしたいんだから良いんだよ。それにいつもよりお前の部屋からは早く帰るから睡眠時間は心配すんな」 「その辺は、心配してね~ケド……」  そういう事では無くて、用事があるのにと表情に出ている俺の頭に手を置き 「じゃ問題無いだろ? 俺の好きにさせてくれ」  言いながら冬悟はクシャリと俺の髪を掻き交ぜる。 「……冬悟がそれで良いなら……ケド、何かあったら早目に連絡欲しい」 「解った」

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