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第7話 R18

「お、久し振りじゃん。もう大丈夫になったのか?」  大学のテラスで一人、カフェオレを飲んでいた俺の後ろから洋介が声をかけてきて、俺の真正面の席に座る。 「あぁ……」  本当は今日も大学を休むつもりでいたのだが、提出しないといけない課題があり、それだけ提出する為に大学に来ていた俺は洋介の台詞に少しビクビクしながら答える。すると 「何お前、大丈夫?」  あからさまにキョドっている俺の態度に、洋介は首を傾げながら再度俺に問うてくるが、俺はキョロキョロと周りを見渡しながら 「まぁ、体調は……良くなったような?」  と、曖昧な返事を返す。  俺はあれから一週間大学を休んでいる。今日提出する課題も、本来なら既に提出期限は過ぎていたのだが、体調不良を理由に期限を伸ばしてもらっていたのだ。通常であればパソコンから直接課題を提出出来るのだが、俺がとっている講師は、遅れた生徒については皆一律に紙で提出しないといけない事になっている。  なぜ俺が、一週間も大学を休む羽目になったのかというと、あの日冬悟のスウェットを嗅いだ直後からΩ特有のヒート……、発情期に近い症状が出て、部屋に引き籠もっていたからだ。  どうしてβの俺がΩの発情期に似た体験をしてしまったのか……。いくら考えても答えは出てこなかった。  基本的にバース性は発現したらずっとその性のまま。だから俺がΩ性に変わる事は無いはずだ。だが、あの冬悟が着ていたスウェットを嗅いだ瞬間に全身の血が沸き立ち体の中心に熱がこもって、どうしようもなく淫らな気持ちになってしまった。  スウェットを掴んだまま寝室に戻って、匂いを嗅ぎながら体の熱を発散させた。それに……信じられないが臀部の……奥の……孔、から……ッ、Ω特有の分泌液が出てきて……。  人生で初めて濡れるって体験をした俺は、βのはずなのにと混乱していた。  熱を発散させながも、体調が万全になったタイミングでバース専門の病院に行こうと思っていた俺は、できれば今日課題を提出した後病院へ行こうと思っている。 「本当に大丈夫?」  洋介はガタリと落ち着けた腰を上げ俺の額へと手を伸ばしてきたが、俺が顔を反らして洋介の手から逃れると 「……ッ、は?」  近付いた洋介が弾かれたように驚き、俺の顔を凝視する。 「……何?」  訝しげに尋ねると、眉間に皺を寄せて 「お前……何、その匂い……」  と、俺に聞いてくる。  俺はその言葉にピクリと反応してしまい 「何が……?」  きっと下手くそな笑みを浮かべていると自覚しながら返事を返すと 「俺……鼻は効かない方だけど、お前匂うよ」  途端に声のトーンを落として俺に呟く洋介の台詞に、俺は視線を下げながら 「イヤ……気のせいでしょ……」  自分で言いながらきっと誤魔化せてない事も解るが、それ以外に答えられずに呟き返す。  そうなのだ、ヒートみたいな熱は治まったものの今日大学へ行く道中や、着いてからいつもは感じない視線をビリビリと感じてしまっている。  それは同じ学科のΩの奴だったり、話した事も無いαだと言われる奴等から……。 「イヤ……気のせいじゃ……」 「奏汰、具合良くなったんだな~」  洋介の言葉を遮って、俺達が座っているテーブルにズイッと入ってきたのは、同じ学科の加藤。  コイツはαだと言われている……。 「ぁ……イヤ、まだ本調子じゃ無いンだけど課題提出で……」  俺は側に来た加藤の体から匂う甘い香りに動揺しながらボソボソと返事を返し、鞄に入れていたレポートをテーブルの上へと出すと 「あ、そうなん? 良かったら一緒に着いて行ってやろうか?」  なんて、今までコイツからそんな事を言われた事は無かったし、ましてや名前で呼ばれたのも初めてで……。  洋介が言ってたように、俺からΩの匂いがしているのかと感じて、緊張に体が硬くなってしまう。 「だ、大丈夫……。洋介が付き合ってくれるって言ってるから……」  吃りながらチラリと洋介に助けを求めるように視線を上げると 「ソーソー、俺が付き添うから問題無ぇよ」  洋介もまた、俺の反応を見て軽々しくαと一緒にさせるのは良く無いと思ったのか、そう言ってくれる。だが 「え~……でもさ、Ωが二人で一緒にいても大丈夫だとは言い切れ無ぇじゃん? こんなに良い匂い撒き散らしてんだからさ~」  と、厭らしく口元を歪めて加藤が俺の肩に腕を回し首筋に鼻を近付けてくるから、俺はビクリッと更に固まり動けなくなった。 「オイ止めろッ、奏汰が嫌がってんだろッ」  洋介がガタリと立ち上がり、俺の首筋に顔を近付けてくる加藤を押し退けようと手を伸ばしてくれるが、それよりも早く加藤は洋介の手首を掴んで 「オイオイ、こんなに良い匂いしてカラー付けて無いって事は、誘ってるのと同じだろ?」  ギリッと掴んでいる洋介の手首を少し捻りながら上へとあげる加藤に、痛さを我慢して眉根に深く皺が寄る洋介の表情がある。  そもそもβの俺がΩ用のカラーなんて持っているはずは無いし、一週間熱にうなされていた俺にカラーを買う時間は無かった。 「誘ってんだよな、奏汰?」  再び俺の首筋に鼻を近付けてこようとする加藤だったが、次いでは「ギャッ!」と短い悲鳴を上げて首筋から顔が離れる。  仰け反った加藤の顔を視線で追うと、奴の髪が後ろに引っ張られ、その後ろに冬悟が無表情で立っていた。 「ッ!」  一目で怒っていると解る顔付きに俺は息を呑むと 「何やってる?」  暗く低い声で冬悟が加藤に尋ねる。それと同時に冬悟からαのフェロモンが強烈に放たれ、その圧に加藤が一瞬にして負けを認めたのか俺の肩と洋介の手首から手を離し 「ご、ごめんってッ! まさか奏汰が宮本のだとは知らなかったから」 「あ?」  加藤の台詞に更に圧を強くした冬悟を、後ろから昴君が止めに入る。 「宮本君、もうその辺にしてあげないと……安藤君が怖がってるから……」  昴君のその一言で、冬悟がまとっていた圧とフェロモンが柔らかくなって、加藤がその場にへたり込む。 「だ、大丈夫?」  気の毒そうに昴君がそう加藤へ尋ねると 「ほ、本当に俺……知らなくて……」 「ウンウン、解ったから。立てる?」  昴君が差し出した手を掴んで加藤が立ち上がると、テーブルに置いてあった俺のレポートを掴み 「お、お詫びに俺が出して来るから……ッ」  と、早口でそう言い逃げるように俺達の前からいなくなってしまう。 「助かったわ、宮本」  ホッとしたように洋介がそう冬悟に呟いてチラリと俺の顔を見るが、俺は何も言えずに立ち尽くしたままだ。すると冬悟は俺の手首を掴むと無言で踵を返す。 「ッ、ちょっ、冬悟ッ!?」  半ば引きずられるようにテラスと大学を出て、俺の部屋とは逆の方向に向かう冬悟の背中に 「オイッ! 冬悟ッ」  と、投げかけるが冬悟はこちらに顔も向けない。  怒っているのか? その理由はなんだ?  引っ張られながら考えを巡らすが、どれも決定打に欠ける。  俺が逡巡しているうちに、いつの間にか着いてしまった冬悟が住んでいるマンションへと入って行く。  こんな冬悟は見た事が無くて、俺は戸惑いながらも玄関を開けて待っている冬悟を横目に部屋へと入ってしまう。俺を先に入れると冬悟は静かに鍵を閉め、そうして無言のまま靴を脱ぐとサッサと中へと行ってしまった。  俺も戸惑いながら靴を脱ぎ、冬悟の後を追うように部屋へと上がる。  冬悟は寝室に入って着ている服から楽なスウェットへと着替えている途中で……、寝室のドアは開いていたから俺は顔を覗かせ 「……冬悟」  上半身をドアから部屋の中へと少し入れ込む形で顔を覗かせた俺は瞬間、先程怒っていた時とは違う冬悟のフェロモンに全身を包まれ、立ってられずにガクガクと小刻みに膝を震わせてその場にへたり込んでしまった。 「何……ッ、コレ……」  自分の体が自分のものでは無い感覚に、俺は顔を上げて冬悟を凝視する。 「ハッ……まじか……」  視線を上げた先、真顔で、でも口元だけは嬉しそうに歪められた冬悟の表情があり、俺は喉を鳴らす。そんな俺に冬悟はゆっくりと近付いて指先で俺の顎を掴むと 「本当に、Ωになったの?」  俺の目の奥まで見透かすような顔付きにドキリとしてしまうが、近付いて来た冬悟から更に濃厚なαのフェロモンが香って、俺はギュッと瞼を閉じる。 「それで? Ωフェロモン振り撒いて、俺以外のαに媚び売ってたのか?」  俺が瞼を閉じたのが気に入らなかったのか、掴んだ指先に力を入れて一度フルッと顎を揺らされ、俺は再び薄っすらと目を開ければ 「奏汰、答えろ」  と、怒りが滲む瞳で囁かれる。  俺は痺れる唇をハクと動かし 「……ッ、違ッ!」  とだけ吐き出せば、顎にあった指先を今度は手首に移動させ掴まれるとグイッと上へ引っ張り上げられる。  力の入らない体は冬悟のなすがまま、俺はよろめきながら立ち上がり、今度は冬悟の方へと引き寄せられて肩口に頬が打つかる。そうして予告無く抱き締められたと思った次には、俺は背中に柔らかいベッドの感触を受けていて……。 「なっ……何、して……ッ」  必死に口を動かし言った俺の唇を冬悟は躊躇無く俺へと覆いかぶさり、ガブリと噛み付く勢いでキスをしてきた。 「ンンッ……フ、ンッ……ンン~ッ!」  突然のキスに俺は目を見開き何なんだと言いたかったのに、口を開けた途端冬悟の舌が口腔内へと侵入して、俺の舌を絡め取る。  たかだかキスのはずなのに、じぃんと頭の芯が蕩けそうなほど気持ち良い感覚に襲われ、俺は縋り付くように冬悟のスウェットを掴む。  その俺の行動が冬悟にしてみれば許されると思ったのか、先程よりも更に縦横無尽に舌が動き回り歯列の裏や、上顎を重点的に愛撫され俺の鼻からは甘ったるい矯声が漏れ出てしまう。 「お前は……奏汰は俺のΩだ……」  唇が離れてうわ言のように冬悟がそう呟いた途端、シビビビビッと嬉しさに全身が震える。そうして俺の双丘の蕾からジュワッと分泌液が溢れ出る感覚。 「ハッ……ハハッ、匂いがキツくなった。嬉しい? 俺にそう言われて……」  言いながら性急に俺が着ている服を脱がそうと、もどかしそうに両手が俺の素肌を滑る。 「アッ、……ンぅ、冬悟……」  触れられたか所から強烈に快感が這い上がって俺は背中を弓形に仰け反らせると、たくし上げられた服から覗いた乳首に舌を這わせられる。 「ヒッ! アッ……ふう、ゥッ、とぅ、ごッ……やめッ」 「無理だよ奏汰……、やっと全部手に入るのに……」  乳首を舐りながらそう呟かれ、俺は冬悟の顔を見ようと顎と視線を下げれば、嬉しそうにチロチロと舌先で愛撫しながら滑らせた片方の指先で、触られても無いのに既にピンッと立ち上がっているもう一方の乳首を爪先でカリカリと刺激され、ビュクリと体の中心で痛いほど張り詰めているモノから漏らしたように先走りが溢れ出る。 「ンぅッ、イ~~……」  気持ち良さで無意識にヘコヘコと腰を持ち上げて、冬悟の腹へと擦り付けるが下着とパンツが邪魔をして上手く刺激を拾えない。  そんな俺の気持ちを解ったのか、乳首へはそのまま舌と指先で刺激を与えながら空いているもう一方の手で器用にパンツと下着をずり降ろされ勢い良く飛び出したモノは先の先走りでテラテラと光っている。 「エロ……」  顔を乳首から離して、飛び出たモノを見詰めた冬悟は熱にうなされるようにウットリとした声音でそう呟き、態勢を下へと落としていく。  俺は気持ち良さと羞恥心で頭の中がグチャグチャで、次にされる事への予想が出来ず短く浅い吐息を吐き出していると 「あ゛? ……ッ、ヒィ……ンぅぅ~~♡♡♡」  ヌラヌラと光っている先走りを味わうように、冬悟は根元から先端にかけて裏筋を舌で舐め上げる。  その強烈な快感に、俺はガクガクと太腿を痙攣させ喉を仰け反らせるとハクハクと空気を喰む。 「ン……奏汰、喘いで……? その方が辛く無いから……」  何度も、何度も舌で裏筋を舐め上げられ最終的には熱い吐息が吐かれる唇が俺の鈴口に近付いてきたと思った瞬間には、ジュルル~ッ。と下品な音を立てて先端からカリ部分までスッポリと冬悟の唇に包まれる。 「ンぁッ♡♡ やぁ……イ゛ッ、ク゛……」 「好きな時に……イッて、良いから……」  ジュパジュパと重点的に亀頭を唇で扱かれながらそう言われ、冬悟の歯が微かにカリに引っ掛かった刹那、ビュッ、ビュルル~と俺は我慢出来ずに冬悟の口の中へ射精してしまう。  冬悟は嫌がる素振りも見せずにコクコクと受け止めた俺の精液を嚥下すると、尿道に取り残された残滓さえもジュゾゾッと吸い上げ…… 「ハ、……あぁ……♡」  気持ち良い余韻にピクピクと体が震えて、何も言えないでいると、膝まで落とされていたパンツと下着を足から抜き取られ、左右に割られる。そうしてその間に冬悟が入ってきたかと解ると俺はくったりとしながら視線を泳がせれば、いつの間にか冬悟もスウェットを脱いでいて……。 「俺の奏汰……」  熱に浮かされたように呟き、チュッ、チュッと音を立てて内腿にキスを落とす冬悟に、俺は一度達して少しだけクリアになった頭で彼女の事を思い出していた。  俺と冬悟のこの行為は、許される事じゃ無い……。けれど、俺が今までずっと望んでいた事だ……。  この一度だけ許されるなら……、俺は……。  好きで、好きで、好きで……。でもそれさえも伝えられなかった俺に巡ってきた奇跡に近い事柄は、駄目だと解っていても蜜のように甘く俺を離してくれない。  これが終われば、無かった事にします。ちゃんと貴女の側に返すので、今だけ許してもらえませんか?  俺はもうこれから先、この思い出だけで十分だから……。  じんわりと自分の瞳に水の膜が張るのが解り、俺は唇を噛み締める。  「ハァ……ッ、勝手に濡れて、俺を受け入れる準備……してくれてたんだ?」  嬉しそうに冬悟が呟き、俺は我に返ったようにハッとすると、節ばって長い指が二本ズニュニュ~……と双丘の孔へと侵入してきて俺は息を詰めてしまうが 「奏汰、息吐いて……。ユックリ出す時みたいにいきんで」  入れながら指示されて、俺は言われた通りにいきむと自然に濡れている事もあって先程よりもスムーズに冬悟の指が内壁を掻き分けて入ってくる。 「ンぁ、は……あァ゛ッ……」  収まった指は何かを探すように動き出すが、あるか所を掠めた時に俺の体がビクリッと跳ねて 「見付けた……」  口を嬉しそうに歪めた冬悟の指が、グニィと一点を押し上げるように鉤型に曲げられる。 「~~~♡♡♡」  その瞬間、俺は声にならない矯声を吐き出し体を快感に硬くさせる。そうした次には全身が跳ねるようにガクガクと痙攣して、息を吐き出すと同時に 「あ゛~~♡♡ 気持ち、イ゛ィッ……」  と、素直に喘ぎ声を上げる。  俺のその声を聞いた途端、冬悟からまた重いフェロモンが溢れ、俺はヒュッと喉を鳴らすと 「可愛い……奏汰、好きだよ……」  そうして見付けた俺の弱いか所を何度も指先で押し潰すように持ち上げられれば、会陰からポコリと指の形が浮き上がるほど愛撫され、俺は舌を突き出す。  ジュプッ、ジュブッと愛液と冬悟の指が絡み付く音が厭らしく、その音でまた俺は感じて先端から蜜を零してしまう。 「ハァッ……ハァッ……奏汰のここ……泡立って滅茶苦茶やらしいよ……ッ」  徐々に指での愛撫が追い上げるように早く、重くなってくる頃には射精とは違う大きな波が全身を攫ってイキそうで、俺は奥歯を噛み締めシーツを握り込むと 「冬悟……、だめッ♡ ヤバイ、からッ♡♡……ッ俺、ィ゛ッ……♡♡♡」 「イク?」 「ンぅ♡♡ お尻……ッ、お尻で、ぇ♡♡」 「ン、オマ○コでイク?」 「やぁッ♡ ……ィ゛、イ……♡♡ と……ごぉ♡」 「イケよッ♡ オマ○コでイケ……ッ♡」 「イ゛ッ、ギュッ♡♡ イ゛グッ♡ イ゛ッ~~~♡♡♡」  俺と冬悟のフェロモンが絡み合う不思議な感覚と、脳まで焼け付く快感の波に攫われ俺は腰を高く持ち上げた状態でメスイキしてしまう。  余韻は長く、イッてからもヘコヘコと腰を揺すって甘イキし、キュウッ、キュウと冬悟の指をしゃぶりながら徐々に腰を落としていくと 「上手にイケたな」  冬悟は再び内腿にキスを落としながらユックリと指を引き抜いて、熱り勃ちビキビキに張っているモノを孔へと擦り付けると 「ハァ……やっと……やっとだ……」  うわ言のようにそう呟き、俺の中へと怒張を入れ込む。  襞がチュウゥッと冬悟のモノを嬉しさに吸い上げ迎え入れる。絡み付くように内壁が蠢き、もっと奥へときて欲しくてしゃぶっているのが自分でも解って…… 「フウ、ぅ……♡♡ ンぁ♡ 持ち、良いよぉ~♡♡」  切なげに喘ぐと中にある冬悟がビキビキと更に膨張し、トチュッと軽く腰を揺すられただけで、俺のモノからビュルルッと再び白濁の液が零れ落ちた。 「ハッ……無理……♡」  それが合図になったように、ズルルルッと限界まで引き抜かれれば、ゾリゾリと張ったカリ首が抉るように内壁を刺激して腰が浮く。  そうして入口の襞にカリ首が引っ掛かる感じで止まれば、前立腺をグポッ、チュポッと厭らしい音を立てながら押し潰し、引っ掻いて愛撫する。  会陰の内側からポコッとチンポの形が浮き上がるほど前立腺を叩かれ、喘ぎ声を出している俺を見詰めながら冬悟は指先を三本浮き上がっている会陰に押し当て、内側と外側から同時に前立腺を潰すから、俺は堪らず冬悟の太腿に爪を立ててしまって…… 「ン゛ッ、~~♡♡♡ イ゛~~♡♡」  快感にブワリと溢れた涙を拭う事も出来ずに悶える俺を見下ろしながら、次いではズパンッと勢い良く冬悟が腰を奥まで入れ込む。 「ヒッ! ギ、ィ~~♡♡♡ しょれ……すごッ、~~~♡♡」 「ン? コレ好きか?」 「ン、ン゛……ッ、好き♡ 好ぎ、ィ゛♡♡」 「ハッ、可~愛い」  グイッと片脚を持たれて肩に担がれると、冬悟は力強く腰を打ち付けてきた。 「あ゛ッ、冬、悟ぉ♡ 無理ッ、無理♡♡」 「ハッ……ハッ、奏汰ッ♡ 奏汰……もぅッ」 「ンぁ゛♡ ~~~♡♡ イ、ィッ♡ 気持ち゛、ィ゛ッ♡」 「ン?オマ○コ、気持ち良いッ?」 「ハァ、ァ゛♡ オマ○コ……♡♡」 「そう、オマ○コ気持ち……ッ良い?」 「ぎ持ち……ィ゛♡♡ オマ○コ♡ 気持ち、イ゛ィ♡♡♡」 「ァ゛~~、ィッ……クッ、イクッ♡」 「ナカ……ッ、ビュ~、しで♡♡ 冬悟ぉ、ビュ~してッ♡」 「クソッ……♡ イク、イグッ、イ゛、~~ッ!」 「あ゛~~~~~ッ♡♡♡」  重く早い突き上げに、キュウゥッと限界が近くブワッと張った怒張を内壁で締め上げ、先端をチュッ、チュッとお腹の痙攣で絡めるようにキスをした刹那、俺が望んだ通り冬悟は俺の中で果て、俺はガクガクと揺さぶられながら記憶を手放した。

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