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8.※受淫語、攻キス、手コキ

「慶、さま······乳首、触って」 「······なんだと」 「愛賀の、おちんちんも触って欲しいの」 「愛賀、どうした······」 「慶さまの······おちんちんを、愛賀のナカでヨシヨシしてあげるね」 いそいそとスボンのチャックに手をかけようとした時、手を掴まれた。 「お前がそのようなことをしなくていい」 「なんで······? 愛賀がそうやって愛してあげると、みんな、悦んでくれたよ? ······愛賀のことが嫌い······?」 瞳を潤ませる。 一方的に身体で愛を刻まれていても、それでも"みんな"が悦んでくれるから、それでいいと思っていた。 乱暴もされず、拒絶するのなら自分のことを嫌いだと、必要ないのだと思うのと同意義······。 「嫌いなわけ、ないだろ」 不意に抱き寄せられた。同時に御月堂のフェロモンが濃く感じる。 「こんな本能で、お前を愛したくないだけだ。······それに、素のお前が望んでいないはずだ。私は······きちんとした形で、愛したい······っ」 紡がれる言葉の度に、短く、熱い吐息が耳朶を震わせ、甘美で身体が甘く溶けそうになる。 「······じゃあ、慶さまは、愛賀を······どう愛してくれるの······?」 「ひとまず······挿入以外の方法で、治める」 引き離した彼の言葉に、姫宮は不思議そうに首を傾げた。 挿入()れることが至上に愛されている形だと思っていたものだから、それ以外でどうやるのか。 熱で浮かされている頭で考えていると、唇を奪われた。 一瞬、思考が止まったが、次にどうしたらいいのかとぎこちなさそうに角度を変え、触れる御月堂の唇がくすぐったくて、肩を震わせた直後。 「ん······っ!?」 だらしなく溢している先端部に彼の指先が触れ、身体が跳ねた。 親指で白い液を掻き出すように弄ることがやがて、無意識に腰を揺らす要因となっていた。

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