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第9話

「はぁ、ふぅゔゔっ、ん、んあ」 「はは、なかなか面白いな」 薬を飲ませた天使は、数秒もすれば息が荒くなり、まるで打ち上げられた魚のように体をくねらさる 綺麗な顔が、細い手首が、だんだんと熱を待つ そして、天使の太腿の間にある小さなそれも、遠慮がちにそそり立っていた ネルガルの目がギラリと光る 「…そろそろ気持ちよくしてやろう」 「ふぅ、やぁあ、あっんぅゔ」 ネルガルは天使の中へ指を差し込んだ 薬のおかげか普段よりもほぐれており、ネルガルの指もすんなりと飲み込んだ 少し中で動かしてやれば、その都度天使が快感で跳ね上がる 「ぐちょぐちょだな、もうほぐさなくてもいいだろ」 「んああっ」 ずるりと中から指を引き抜くと、ネルガルは躊躇なく自身をネルガルの蕾に当てがった 「もう入れるぞ、天使」 「い"っん、んんっ」 天使はその様子を見て首を右へ左へ揺らす 指だけでも酷く気持ちいいのに、そんな大きなものを挿れられてしまったら、と ベッドを這いずって逃げ出そうとするが、ネルガルに足を掴まれているせいでまるで身動きがとれない なんとか、逃げなければ だがそんな思いも虚しくついに ずちゅんっ 「んああっ!?」 「…っ、あれ、挿れられてイッたのか。お前がイくところ初めて見たな」 ネルガルが言う通り、天使は挿れられた反動でイッてしまった まるで身体中に電気が走ったかのような快感に、天使は混乱していた 今までネルガルとのセックスは、苦痛と恐怖が大きく、そこに快感など微塵もなかった だが、今はどうだ いつも恐怖で震える体は、今や快楽を喜んでいるようにビクつき、苦痛に唸るはずの喉からは、熱がこもる声が漏れ出ていた 「はっ…ん、はっ…」 「見ろ天使、すごいな、いつもは半分しか入らないのに」 そう言いながらネルガルは天使の腹の上をトンッと叩く ビクッと天使が跳ね上がり、咄嗟にネルガルの叩いた自分の腹を見る ちょうどヘソの下あたり 天使の薄い腹からはっきりと浮き出る大きな膨らみ 「わかるか?俺のが、ここまで入ってるんだ」 見せつけるようにネルガルがその膨らみをトンットンッと指で叩くと、そのたび天使の体がビクつき跳ね上がる 信じられない 天使はあんな大きなものが、自分の腹に収まっていることに酷く混乱した 薬で見ている幻覚であって欲しい。 だが、呼吸するたびに襲う強い圧迫感が、これは現実なのだと天使に知らしめる 「そろそろ動くぞ」 「ひっ…!?」 ネルガルがそう言うと天使はこれまでに無いほど怯えた 今でも苦しいのに、そんな悍ましいものが腹の中を暴れ回るのかと想像するが、やはり耐えられるわけがない なんとか天使はネルガルから逃げようとシーツを掴み、一生懸命腰を引くがもちろんネルガルは、天使の腰を掴んでそれを阻止した 「逃げるな」 その瞬間、天使の腹からゴンッという鈍い音が響いた 「ぅぐっ〜!!」 ネルガルは天使の腰を思い切り引っ張り、中のそれは天使の腹を一気に穿つ ちかちかと、天使の目に火花が散ったように点滅すると、そこで天使の意識は暗闇へと落ちていった

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