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第一章(二十二)背徳的な行為

 優一(ゆういち)は風呂から上がると早速、(みゆき)を布団に寝かせた。 「愛してるよ」  その言葉に、幸は嬉しそうに笑った。 「僕もおじいさん大好き」  無邪気に笑う幸は堪らなく魅力的だった。  そして、優一は幸に(めぐみ)の面影を重ねる。  緩やかな体のライン、疲れたような(はかな)げな笑み。  優一はもう風呂場で想像して、幸の中に一度出していたが、まだ飽きたらなかった。  風呂場で散々解した後ろの穴に指を入れると、幸の呼吸が少し荒くなった。  幸は体こそ女ではないが、恐らく恵以上に色気がある。  優一は、幸の様子を満足そうに見て、うっとりと耳に(ささや)く。 「気持ちいいかい?」 「気持ち……、いい」  幸は嫌な気持ちを抑えて、優一の望むように答えた。  しかし、優一は言葉通りに受け取って、さらに幸をいじめ始める。  指で中を刺激し、股間を(しご)く。 「あっ」  幸が思わず声を漏らした。  気持ち悪くて、頭がおかしくなりそうなのに、体が快感に襲われる。  一年かけて優一に躾けられた幸の体は、すっかり仕上がっていて、後は快感をそのまま受け入れる事が出来ればいいだけだった。 「ここかい?」 「やっあっ」  幸が漏らす小さな喘ぎ声が、優一をさらに興奮させる。 「可愛いね」  恵を手に入れて支配している感覚になり、優一はもう我慢する事が出来なくなった。 「もう一度しようか」  優一は幸の中に入ると、ゆっくりと腰を動かし始めた。 「幸も動いて」  幸は優一に言われるままに腰を動かす。  嫌で堪らなかったが、幸は大好きな優一の言う事に逆らえなかった。 「あっああ」  しかし、気持ちとは裏腹に声が漏れる。 「可愛いね」  優一は口付けてから、幸の顔をじっと見た。  幸は目を閉じ、顔を赤く染めて、悶えながら喘いでいた。  それを恵に重ねると同時に、まだ幼い少年を犯しているという背徳感が優一をさらに興奮させる。 「ああ! もういきそうだ」  そして、優一はさらに激しく腰を打ち付けると、幸の中でいった。 「ああ、あ」  幸は気持ち悪さと恥ずかしさと、何か得体の知れない感覚に襲われて、涙をこぼした。 「気持ちよかったね」  優一は、うっすらと笑うと、幸の涙を指で拭った。  そして、恵を思い出して、今度は激しく口付ける。 「んっ」  幸は口付けに応えるように、教えられたままに、優一の首に腕を回して舌を絡める。  優一はしばらく口付けを堪能した後、また幸の感じる表情を見たくて、後ろに指を入れて掻き回し始めた。 「幸。自分でおちんちん触って」  幸は無言で自分のものに手を伸ばした。  優一に従ってはいたが、幸は恥ずかしさでいっぱいだった。 「いい子だ」 「おじい、さん」  しかし、執拗(しつよう)に攻め立てられ何度もいかされて、幸は手を離してしまう。  幸はもうこれ以上いきたくなかった。 「離さないで」 「もう、やっ」  優一は嫌がる幸の手を添えて動かし始めた。  そして、幸を何回もいかせた後、体を起こすともう一度幸に挿入した。 『助けて』 「やめっ、ああっ」  助けを求めようと発っした言葉が喘ぎ声に変わり、優一をさらに刺激する。  幸は、仕事の時にはあんなに優しい優一が、何故夜になると怖くなるのか分からなかった。  しかし、それでも優一の事が好きだったので、愛していると優しい言葉を貰えるこの時間を、拒否する事が出来なかった。 「ああ、もう出そうだ」 「んっ」  幸は優一が果てると同時に、微かな声を漏らすと、そのまま意識を失った。

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