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第二章(八)守る為の代償

 明かりの元で見ると、その三人はガラの悪い高校生くらいの男だった。  三人は(みゆき)を捕まえると、高木(たかぎ)を残して公園の入口に向かった。  そこある多目的トイレは、三人がよく悪い事に利用している場所だった。  男たちはトイレに入ると中から鍵をかける。 「小学生がこんな夜中に出歩いちゃダメだよ?」 「こんな事されても、悪い事してるんだから、自業自得だよね」 「悪い子にはおしおきしないとね」  言いながら、三人は幸のズボンを脱がせた。  男たちは、名前や容姿から幸を少女だと思っていたので、股間を見て少し驚いた。 「男かよ」  落胆の声を上げる者もいたが、逆に少年だと言う事に興奮する者もいた。 「いいじゃん。むしろゾクゾクするぜ」  一人が待ちきれないというように自分のズボンを下ろし、大きくなったものを取り出した。 「やるのかよ」  一人は興ざめしたように性交を始めようとする男を見た。 「男だろうがやれば一緒だろ。それに顔は、その辺の女よりもいいじゃないか」  そして、幸の体を便器に押さえつけると、慣らしもせずに後ろから乱暴に突き入れた。 「締め付けが堪んねえっ」  男は快楽を(むさぼ)るように、激しく腰を動かしながら、幸の尻を叩いた。 「お前も動けよ!」  命じられて、幸は男に合わせるように腰を振った。 「堪らねえ」  男が恍惚(こうこつ)の表情をするのを見て、他の二人も唾を飲み込んだ。 「おい、こっち向かせろよ」  犯している男は体勢を変えて便器に座ると、外を向かせるように幸を膝に乗せた。 「サンキュー」  男は下半身を出すと、幸の前にそそり立ったものを突きつけた。 「舐めろよ」  幸は命じられ、優一に教えられたままに男の股間を舐める。 「やばっ、こいつ初めてじゃねえだろ」 「そんなに気持ちいのかよ」  三人目も下半身を出して、どこかの穴が空くのを待っていると、後ろを犯していた男が幸の中でいった。 「変われよ」  男は幸を抱え上げると、後ろから突っ込んだ。  一番に幸を犯した男は、まだやり足りないと、幸の体を舐めまわし、ついでに幸の性器を(もてあそ)び始めた。  床にしゃがみこんで舐め始めると、他の二人が笑い声を上げた。 「汚ねえな」 「そんなもんしゃぶって楽しいのかよ」  男は一旦、口を外す。 「ビクビクしてるぜ。いじめ倒したら面白そうじゃねえか?」  犯されて嫌な筈なのに、何故か幸の体は快感を覚えて震えていた。 「んっんん」  攻められて、幸は小さな声を漏らす。 「こいつ感じてるぜ。エロいな」 「お口がお留守だよ」  言われても、下半身から突き抜ける感覚に、幸は口を離してしまう。  すると、男は幸の頭を押さえつけて奥まで突き入れた。  口の中を犯されながらも、別の男に前を執拗に攻め続けられる。  すると、刺激された幸の体が反応し、後ろがきつくなる。 「キツっ。堪らねえ」  後ろを犯していた男がいくと、今度は口の中を犯していた男が後ろにまわる。  そうして、何度も位置を入れ替えながら、男たちは幸の後ろと前を攻めまくった。 「やっ、あっ」  優一に開発された体は、男たちの与える刺激に敏感に反応した。  幸は怖くて痛くて気持ち悪いというのに、口から小さな声が漏れるのを止められない。  そして、声を聞いた男たちは、大笑いしながら幸を罵り、滅茶苦茶に犯した。 「やめっやっああ」  幸はずっと言う通りに動いていたが、堪らず助けを求めた。  けれど、男たちはその声にさらに興奮して、幸を激しくいたぶり続ける。 「もっと鳴けよ」 「誰か来たらどうするんだよ」 「この時間なら誰も来ねえよ」  一人が幸の尻を叩いた。 「あっあああ」  幸は男たちに促され、体が感じるままに声を上げた。  男たちはそれに興奮して、何度も幸を弄んでいかせまくる。 「やっああ」  幸は涙を流しながら体をよじったが、男たちは構わず幸を犯し続けた。 「ジジイを助けたいなら、言う事聞けよ」 「口で咥えてみろよ」 「もっと腰振れよ」  男たちに要求される行為は、幸が優一として来た事と似ていた。  優一との事を思い出し、幸は言われるままに動く。 「おじい……さん……」  幸は男たちが飽きるまで、後ろと前と口と、三つを同時に延々と犯され続けた。 「ああ、気持ちよかった」 「エロ〜。堪んねえ」 「こいつ、犯されて喜んでやがるの」  一人が床に転がる幸の写真を撮る。 「動画も撮ればよかったな」 「また犯すか?」 「いいな」  そして、一人が床にしゃがみこむと、幸の顔を覗き込んだ。 「明日もここに来いよ」 「この事は、誰にも言うんじゃねえぞ」 「言う事聞いてりゃ、また可愛がってやるからよ」  男たちは口々に言うと、その場から去って行った。  一人残された幸は、床に座り込んで声を殺して泣いた。  高木はしばらく意識を失っていたが、男たちの声が聞こえて目を覚ますと、慌てて隠れるように茂みに潜る。 「可愛かったよな」 「青あざあってもいい体だよな」 「親にでもやられてんじゃねえか?」  高木は、男たちの声を聞いて、幸が自分を助けて連れて行かれたのを思い出した。 「めっちゃ喘いでたよな」 「淫乱の変態だな」 「楽しいおもちゃが出来たぜ」  口々に言いながら、男たちが去って行くのを見届けると、高木は茂みから出て、男たちの歩いて来た方に急いで向かった。

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