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両片想いの成就

太い親指で僕の唇を撫でる。『柔らか····』と言って、反対の手を僕の頬に添える。 「練習····とかってダメ?」 「ダメだよ」 「じゃ、本番は?」 「もっとダメ····だけど、僕はいいよ」 首筋をタラッと伝う汗。蝉時雨が止む。 「やっぱ柔らかいのな」 はにかむ幼馴染に照れ隠しの肩パンを見舞う。 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ 診断メーカーにて 『セーフ寄りのアウト』

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