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第2話 r18
趣味も捨て、無理に保育園に通わせて面接しまくった……ドキドキするな。
7月中旬もう少ししたら夏休み、初めて夏休み二人きりのどうするかなー一人で。お留守番できるかな、ママ友はいないし友達もいないむしろ虐められているのならアパートにいさせたほうが安心だ。防犯カメラも買った室内用、とりあえず町を出たかったんだ、劣等感しかないようなモラルもない町から出来るなら引っ越したかった、とは…まだ居てもいいかなと、配達ドライバーの面接を受けコンビニによろうか…走らせる軽自動車。号線沿いの高校、過ぎる、今テスト期間か…[いらっしゃいませー]
眼の前のガソリンスタンドはいった、レギュラー二千円で、[現金で][かしこまりましたー中、拭かれますか?](ありがとう…]
若いな学生か?新しいバイトにしてはイケメン爽やか系だな
[ここに白のFD来ませんか?]
[FDですか、ナンバー〇〇ですか?]
[はい…]
[きますよ、後ろの学校先生です。お知り合いですか?]
[まぁ…少し。ありがとう]
[ありがとうございましたー!]
十年落ちの軽自動車なんて、今どき興味ないだろね。
今通ってるよ、目の前の道をね…気づいてくれるかな。ギリギリカツカツ来年には車検受けなきゃいけないしそろそろ乗り換えも考えて…まずは数年務めてからだな。
パー…やべ、青信号なり気づかなかったパッシングにクラクション鳴らしてくる。気に入らなかったのか、ハザードした申し訳ない程度に。
めんどくさいな…やたら車間距離詰めてきて煽り運転してくる、白いバン。くそなめやがって…コンビニにはいるか。パーッ
なんだよ!早めのウィンカーだしたろっ!あの野郎っ、ガタンッ
わ、しまっ…!ガードレールに当たって…
タイヤがパンッと難い音がした、衝撃を感知しました。ダンッ
ドライブレコーダーが反応し、勢いが悪すぎて車はそのまま横に倒れてしまった。
ガンッバン
エアバッグがひらき、頭をガラスで打ち思考停止をしていた。
誰かにたすけられたくてやったんじゃない、後ろが焦らすから悪いんだ。別に俺は悪く、
疲れた…
ごめんね遥…血が目に入ったのだけ覚えている。
やっと休めた、白い天井白いカーテン、動かない痛い頭を動かす体が…痛い全身、病院だとは理解したがナースコールが届かない。
携帯がテレビ台にあったが、やたらひび割れている。届かない、くそ…遥に連絡が。
[永井さーん…失礼しますよ]
丁度良かっ……ガタタタン倒れてしまったベッドから点滴が斜めに倒された
男性の医師か、慣れた手つきで体を起こした。すみませんナースコールが遠くて申し訳ないです…謝りながらもベッドに俺を戻した。
若いな…状況を聞いた、ガードレールにあたりバランス崩して横転して近くのひとたちに助けられたと。
[命に別条はないですけど、頭ガラスで打たれ出血と意識が朦朧で、検査が必要です。現在コロナ禍で面会ができません、暫く入院が必要でご家族さんに入院の準備を荷物を持ってきて頂けたら詳しくわ看護師からお聞きください。]
[頼れるひと…]
[…事情が、お有りですか?]
[2歳子供一人に…するんで、帰ります。入院しません]
[駄目です安静が必要です、一週間意識不明だったんですから…]
[一週間…も?ちょっと携帯貸してください、今日何日ですか]
[海の日です…]
[保育園が、遥…]
[大丈夫です、すみませんご事情がお有りみたいだったので、勝手に携帯を一番連絡がされてるかたのラインに連絡をいれさせて頂きました。申し訳ありません]
[あ、そ、そうでしたか…大丈夫ですむしろありがとうございます]
[そのお方がお子さんを預られるみたいです、仕事の時は親友に見てもらうとなにかありましたらご連絡ください]
[ありがとうございます…]
やり取りをみた、丁寧な言葉遣いさすがプロやな。一気に安心した…
命に別条はないんですか!
他に怪我したとかは、後遺症も大丈夫なんですか?!
荷物は後日に、遥くんは責任持ってお預かりします、借りもありますし。安心して検査して治してくださいコレを見せてください。
純粋に涙した、優しさに。
[く……杉田さん会いたい…っ……くそ]
自分の情けなさに、呆れた。
ニート単独事故して保険絡みも今日も、一人に…遥夏休みはじまったばかり大丈夫だろか。
暫く、お風呂も入れない頭に包帯ぐるぐるで痺れがまだ残っていたうまく食べれない食欲がないが食べないと治らない、食べて吐いた。
気持ち悪い…体が…自分自身で精一杯だった、ラインにすみませんご迷惑かけます、現状をつたえるだけ。体が…痛い、検査、リハビリ、検査、入院一ヶ月くらいか、リハビリしながら耐えた。
まともに松葉杖無しに歩けるようになった、受かった正社も断ったまた、1からか。
[隣のひとのイビキが五月蝿くてすみません夜遅くに忙しいのに…]
[やっと、声をきけれました。安心だ……身体は?]
[まだ痛いですけど、松葉杖無しに歩けるように明日検査問題なければ、明後日退院出来ます]
[良かった、丁度良かった迎えに行きます遥くん、いい子にしてますよ。泣くのを我慢してるかトイレで泣いてる…優しい子だ…]
[そうでしたか…すみませんお仕事忙しいのに]
[夏休みだし、アニメ研究会部活担当なんですが教師いなくても勝手にアニメ鑑賞してウハウハしてますよ。夏休みですからね、暫く自由効きますからテスト期間も終わったし。コレくらいしか僕にはできませんから、頼ってください永井さん]
[はは、アニメ研究会なんですね…。杉田さん、あの……お礼させてくださいなんでも。退院したら……]
[楽しみにしてます、遥くんの笑顔がお礼ですよ。パパさんはゆっくり休んでください今のうちにまた忙しくなりそうです]
[え…?]
[お休みなさい]
[お、お休みなさい…]
ドクンドクン…お休みなさい、久々言った……胸が苦しい。
[あ、そうだ……誕生日、いつですか?]
[8月25日です…]
[分かりました、ではまた]
[はい…あの、杉田さん…あ、いやなんでもないです。お休みなさい]
ピッ
傷の舐め合い、じゃないけど…二人部屋で隣人患者がイビキ五月蝿いのは確か。
テレビがある休憩スペースで寝こけてしまっていた。
[…さん、永井さん]
[あ、はい…]
点滴も松葉杖もないただ、少し胸が苦しく痺れが残っている。
あ、若い爽やかな先生だ。丁寧な仕事ぶり、こんな時間まで、大変だな…
[す、すみません寝てしまって…]
[僕も今終わったので、珈琲をと…お隣りさんイビキ廊下まで聞こえますよ看護師さんが気にしてました大丈夫かな永井さんって]
ピッガタン
[席いいですか?]
[どうぞ、お疲れ様です…ご連絡ありがとうございます助かりました]
[電話相手は連絡した方ですか?良かった…今コロナ禍で面会が厳しく本当にすみません不便をおかけします]
[先生が謝らないでください、コロナが悪いんですから…]
[待ち受けお子さんですか?大変な時期ですね…かわいいな]
[イヤイヤ期で、スーパーとかコンビニ好きで人前では我慢強い子ですよ…]
[同い年です、永井さん俺と]
[本当ですか?若いなっ……てすみません]
[いやありがとうございます、敬語無しでもいいですよ]
ちょっと背が高いスラッとスタイルいいし、マスクしててもわかる、絶対イケメン爽やか医師先生…。
珈琲缶を撫でる…誰かと会話したこと自体久々だ、会話が弾んだ、見てるショート動画もフォローしてるひとも好きなアニメも映画も好きなゲームも……ゲーム、はぁ、会いたい。
[明後日退院おめでとうございます、心配しながらリハビリがんばってらっしゃる尊敬しました]
[先生がたのおかげです…]
[良かったらライン交換しませんか?退院祝に好きな映画見に行きましょうよ]
[え、はい…]
つい、連絡交換してしまった。
なんでだろう、好きな話が出来たからかな敬語無しで…久々やったな、楽しかった、楽しかった?
杉田さんのときは、楽しくはなかった?
いや、ドキドキした…単に、声を聞いたら胸が苦しくて。
[看護師さん、永井さんなんですが隣人がイビキ五月蝿くてですね、僕の仮眠室使わせてあげてもいいですか?はい、隣のです。許可ありがとうございます、体調も大丈夫みたいです。巡回よろしくおねがいします]
[あ、ありがとうございます、同級なのに気が利くな…]
ガチャン…え、仮眠室入らせてもらったが何故か先生も、鍵を閉める音がした。[永井さん…]
[せ…!]
バン
両腕を、掴まれたままドアの壁に背中を、押し付けられた。
体が…腕が力が強い…
[永井さん、好きです]
[え、せ、んん…!]
[ん…]
クチュ、目があった瞬間口に先生の舌が入ってきたビクビクゾクゾクと体が震えた。
[ん、く…]
プハ、一瞬離れた…
近い距離で[永井さん…]永井さんと、一回一回名前を呼んでくれる先生に気を許してしまった力に負けた。痺れが…[す、すみません…寝てる永井さんが可愛くて]
[え…ちょ待…んん]
[すみません殴ってください、かわいい…ん]
[は、だ、めぇ]
[がんばってる永井さんも、痛み絶えてる永井さんも寝てる永井さんもすきだ……好きになってしまったすみません]
[早まるな、俺には子供もいるし好きなやつも居るめんどくさいバツイチだ辞めとけ男だけは、まだ貴方は若いから]
[永井さんが、いいんです…っ]
グイッ ちょ、と腕を引っ張られベッドに押し倒され仰向けになった、顔真っ赤な先生がいる目を真っ赤にして見てくる今にでも泣きそうな子供のような、先生としか知らない先生の唇…舌が中で快楽になる。
ビクビク体が…反応してしまう、両腕掴まれて動けない。[頭痛いですか?永井さん…大丈夫ですか]
[大丈夫、じゃねぇよ……あんたはゲイなんか…?]
[ゲイじゃない、永井さんが好きなんだ]
[ちょっと待った、俺は男だ。アレがついてる女は付いていない]
なにいってんだ、俺は……自分で恥ずかしくなってきた。
白い布が激しくズレる、舌を入れてくる頭真っ白…ハァハァこんな声出るのかよ俺、気色悪い…
[ん!だ、や…ん]
[なにそれ、今のかわいい]
チン
ドサ、[痛〜……な、がいさん…]
[あ、やべ…す、すまんいきなりはよくないぞいくら好きでも気持ちは嬉しいが、俺が気持ち悪いんだ、あんあんするのが俺がだな…]
大事な場所を蹴り上げてしまった、その場にうずくまる先生に…親権そのまま受け入れ抑え込み座り込んだ先生に、手を差し伸べる。
グイッ 腕を引っ張られ立ち上がり抱きしめられた。ギュッと精一杯のチカラで、本当に俺のことをスキなのか。信じてしまう、いやまて医者が会ったばかりかれこれ一ヶ月くらいで、退院が決まったからって。
杉田さんのこと、忘れられるかな。
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