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10 陽加の決断

結局光希に半ば無理やり連れられた。 「アイツいる?」 「いやパチンコ行ったからしばらくは戻んない筈だけど…… やっぱり家出たりブロックしたりなんて出来ないよ……怖いし、まだ恩返しが」 「まだ言ってんの? さっき一生これでもいいって言ってたけど、高校も行ってない俺っち達が身体売れるのは今のうちだけだよ。 そしたら追い出されるか最悪の事だってあるんだから……逃げるなら今しかないの。 早く! 大輝には伝えたから荷物だけ持って」 光希が必死にここまで… 「分かった…本当少ないから少し待って」 最低限の物だけ入れて少し大きめのカバン 1つで収まった。 確かに正人との思い出の物1つもない。 金払うから暴力かだけだ。 俺は十分尽くしたよね?…… 許してね正人さようなら 「決心出来た?大輝はいいってさ優しいよね、だから俺っちも大好き。」 「うんありがとう光希。 正人が帰る前に早く行こ?」 2人で出ようとしたら 「どこ行くだぁ?オイ陽加なんだカバンなんか持って……逃げるつもりじゃねーよな? アッ? あとテメェは?中々可愛いな、 俺タイプだな。名前なんだ?」 正人…………マズイこのままじゃ光希まで 「俺っちは陽加の親友だけど名前は言いたくない。残念ながら俺っちは彼氏いるし、 暴力振るう人は大嫌いなんで。 陽加は十分尽くしたんだから出ていこうが勝手でしょ?」バチーン! 「み…やめて正人!叩くなら俺だけ叩いて」 「うるせー!可愛い顔して生意気なんだよ! お前もカマ野郎だろ?せっかくタイプだし、たっぷり犯してやるよ」 「危険な奴ら相手にしてきた俺っちを舐めんなよ!」ゴチーン! 「ウッ!ウウッ」 光希は正人のアソコを蹴って痛みで倒れちゃった。にしても光希は本当すごい 「フゥスッキリした。大事な陽加を心も身体も壊したんだ!報いだよ」 「どうする?」 「ちょっと待ってね、もう来るから」 えっ? ガチャン……ドタドタ 「ハアハア陽加大丈夫か?」 なんで大輝が? 「うわーん怖かったよダーリン」 いやいや光希が1番怖かっただろ…… 「お前は元気じゃねーか、倒れてんのそいつだし…」 「エヘヘ…チュッ」 また2人でイチャイチャして俺も……チュッ 「陽加?」たまには俺から抱きついてあげる 「大輝…心配してきてくれたの?」 「ま…まぁな。 あっそれよりテメー陽加に!」ボキッ! 「ダーリン待って、第1ひっぱたかれたの俺っちだし、手切れ金出してさっさと出よ?」 「み…ハニー…にまでてを出したのかよ。 まいい。おいアンタ本当はボコボコにして やりてーが特別に穏便に取引してやるよ。 これだけあれば十分暮らせるぜ? ◯◯円ある。陽加を見逃すなら全部ただでくれてやるがどうする?」 「おいおいお前なにモンだ? 一流のホスト並みの稼ぎあんのかそれか ボンボンってとこか? ホストでは見たこともねーし。 まぁ確かに陽加じゃ稼ぎきれねー額だな。 カマ野郎1人のためにこんな大金かよ。 まぁいいぜ陽加コイツらと行けよ、アバヨ」 大輝このお金なに? フリーターだよね? そして正人はやっぱり金に目が眩むんだ… 光希の言う通り… しかも光希にまで手を出したんだ。 許せない。 もうこんな奴もういい! 「もう2度と会いたくない!2人とも行こ?」 「ああウチに行こう」 「陽加良かったね、いこいこー」 もう2度と来ないさ!さよなら正人

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