28 / 139

28 カラオケデートと遭遇

結局外に出てみたら以外と不自然に見られない。 変な目で見てくる奴は相変わらずいる。 ってかむしろ増えた。 ずっと大輝にくっついて歩いた。 本当キモいよ俺なんか。 カラオケの個室に着いてとりあえずは落ち着いたが 「やっぱりバレなかったな陽加」 「そうだよ、もっと自信持ちなね。 いつもはナルシストな癖にな今日はかなり 弱気なんだからもう、 まぁせっかく来たし歌おうよ」 ドリンクやフード頼んでしばらく楽しんだ。 考えてみたら遊びに出たのは久しぶりかも 「僕たちは燃え盛る旅の途中で出会いー」 光希はアニソンが得意で声高いからかなり上手い。 「言葉をもっと教えて 夏が来るって教えて」 俺はバラード系が好きで落ち着いた曲が好きで年代関係なく好きなタイプだ。 「パッと光って咲いた花火を見てた」 定番だし、大輝とデュエットしちゃった。 一応大輝も歌は上手い。 大輝は一世代前の流行りが好きみたい。 「フゥー久しぶりに歌ったね」 「うん楽しかったよ」 「少しは怖くなくなりそうか?」 「大輝が居てくれるなら怖くない」チュッ 「陽加ズルいよ…大輝俺も」チュッ 「平和だな」 この後服とかを買いに行ったりゲーセンでユーフォーキャッチャーした。 気づいたら夕方だ。 「さっシロも待ってるし、帰るぞ」 「「うん」」 二人と毎日楽しく暮らせる。 大輝と腕を組んで歩いた やっと掴んだ幸せ…… ハッ! ドスッ! 持ってたゲーセンのぬいぐるみの袋落とした 「陽加どうした?」 う……嘘 「お…やじだ」 「なんだって?アイツがか?」 「思ったより見た目は普通なおじさんだね。 大輝1回は…この子見えないよう隠れよ?」 「よしこっちだ、まだ気づいてねぇ」 親父は反対車線に居て気づいてなかったから良かった。女装はしててもやはり怖い。 「光希…陽加連れて帰ってくれ、 俺は跡をつけて奴の拠点を見つける」 「ダメ! 大輝やめて…大輝に何かあったら俺」 「確かにリスク高いよ。 陽加の事もバレるかもしれないし、今度は大輝に何かあったら俺っちらはどうなるの?」 「大丈夫だ…修羅場は慣れてるしな。 それに近場にいると分かったならいつかは 対処法は考えなきゃいけねえらな。 無理はしねえし、今は場所確認するだけだ。 済んだらすぐ帰るからじゃあ行くな」チュッ 大輝は親父側に渡り尾行した。 「大輝待って!」 「しー!もうここは大輝任せてあげようよ。 大輝も場所突き止めるだけと言ってたし、 陽加は安全のために1度帰ろう?」 「分かった……でも大輝が心配だから遅かったら探しに行くから」

ともだちにシェアしよう!