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45 陽加の帰宅 《大輝視点》

翌朝陽加以外は全員目が覚めた。 「おはよう大輝」「ああおはよう」チュッ 陽加はよっぽど疲労が溜まってたのか まだ眠ってる。 咲哉は朝食作ってくれていた。 「おはよう、ごめんキッチン借りちゃった」 「いや、咲哉ありがとな」 「フフッ僕は元でも溜まり場メンバーなら 仲間だしね。僕は今日で帰るよ。 後は大輝処置出来るよね? 肋骨も時間は掛かるけど処置もしたし、 治るから大丈夫」 食事後 「下まで」 「大丈夫だよ。陽加の傷が手に負えなかったらまた言ってね?じゃあまた…」 「咲哉大輝来て!陽加が…」 目を合わせて慌てて寝室に向かった 「陽加!大丈夫?光希だよ。 もう心配ないからね」 陽加は目は開けてるが無表情で反応しないが 光希が触れたら 「アアー!ウワーー!」 大声で叫びだし、ベットでバタバタしていた。 恐らく疲労と痛みで起き上がれないんだろう 「陽加……」 「陽加光希だよ!落ち着いて」 「待って触れないで! 悪いけど今はあまり激しく動かれると傷が拡がってしまうのさ! やっぱり鎮静剤で1度落ち着かせる。 大輝一瞬押さえて!早く」 光希の時よりかなり重症だ…… 「分かった」 「だ…い……ぎ…?」えっ? 「陽加?」 陽加が大声を止めた。同時に大人しくなった。 鎮静剤はまだ打ってないが…… 表情が少しだが変わった気がする。 「陽加…大輝だよ聞こえるか? ここは俺らの家だ。もう安全だ。 ずっと俺がついてる。守るからな」 目を合わせてゆっくりそっと手に触れてみた… 触れたら手をゆっくり握り返してくれた。 「陽加…良かった。 やっぱり大輝は特別なんだね。」 「ヤキモチかい?気持ちは分かるよ」 「しばらくは俺だけで看病してみるよ。 アイツは記憶がなくなったと言ってたが心理的なら戻せるさ」 それからはシロは光希がメインに、 陽加は俺がバイトを休み、手当てと生活の食事も風呂も排泄も全て俺が介助もした。 会話は出来ないしあまり動かないが、 夜は3人で寝て光希とも触れ合えるようにした。最初は暴れるわ叫ぶわで大変だったが少しずつ落ち着いてきた。 奴に相当酷い目に遭ったんだ。 簡単にはいかないな。 だが諦めず毎日話しかけたり、寝たきりにならないようソファーに座らせシロと戯らせたり、会話は出来ないが少しずつ表情も見せるようになった。徐々に良くなってきてる。 怪我もほとんど良くなって綺麗な身体に戻ってきた。 救出から2週間経った頃…… 「大輝…光希」 「陽加話せるようになったの?」 「うん…ごめんね大輝…会いたかった…怖かったし、死にたくなってた。しかも忘れかけてた、でも大輝を見て全て思い出したけど今まで身体は動かないし、声出なかった。 もう離さないで…大輝?」 涙を流しながら言った 「陽加遅くなってすまなかったな、 もう絶対離さねぇし、側から離れねぇ約束だ」チュッ ベット上でゆっくり抱き締めた。 ようやく陽加も戻ってきた。 長い2週間だった。 「陽加俺っちは?助けにも行ったんだよ?」 「光希も…ありがと3人一緒」 「やっと揃ったんだ。 もう離ればなれはなしだからね」 「もう寝よう疲れた…大輝光希隣に居てね?」 「ああ」 「勿論だよ」 まだ完治はしてないが会話や歩けるようになればだいぶ違う 明日からはまたいつもの生活に戻れるだろう。 陽加おかえり

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