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66光希.再び地獄生活 《光希視点》
「ウウッ…ヒック」
陽加と町歩いててら昼間なのに何故か職質され、署に連れてかれて親を呼ばれた……
実家になんか行きたくない。
大輝…助けて
1年ぶりに見た両親に心配な顔などしてない。
怒りだけだ。実際
バチーン!
「このバカ息子が恥かかせやがって!」
更に叩こうとする親父を警察が止めて、車に乗せられて連れてかれた。
相変わらず母親はなんも言わない。
久しぶりに家に来た。
もう大輝達に会えないのかな?
でもスマホの質問で知らない名前の人名義だった。大輝が何かしたんだと思って話合わせた。
もしかしたら助け出してくれるかもしれない。
「光希身体売って生活等バカで愚かだ。そんな事は今のうちしかできんだろ。
お前は高校に行ってない、通信でもいいから入れ来年から入れ、勉強等どうせ1度もしてないんだろ?なぁ?」
「やだね、探してなんかほしくもなかったのに!イヤッ!」バシッ!バシッ!バシッ!
また竹刀だ。親父いつも自分の思いどおりにならないと竹刀で叩いてくる
「親に向かって貴様!もう一度躾直す必要があるな?」
バシッ!バシッ!バシッ!
「痛い!やめて!」
「苛つくガキだな連れてけ」バチーン!
「ウウッ…」
逃げ出そうとしたが2階の俺っちの部屋に入れられた。窓の外側に鉄扉みたいので固定され逃げれないようにしたんだろう。
「当分は入ってなさい。トイレはあるんだから風呂だけは出すわ。ご飯も部屋で食べなさい」
「結局お母さんも親父の味方かよ!」
バシーン!
「口答えはやめなさい!
アンタのせいで私達は面子が丸つぶれよ。
本当産まなきゃ良かったわ。
勘違いしないでアンタを探さないと恥だから仕方なく捜索願出しただけよ。マシな生活したいならこれ以上私達を怒らせない事ね!」
バタン!カチャ
鍵も掛けられた
やっぱり何も変わってない。2人ともクズだ。
回りの目や仕事のためのパフォーマンスなんだろう俺っちなんて?
大輝…陽加会いたいよ…
あれけら何日か経った。
バシッ!バシッ!
「痛い!叩かないで……ヒック」
「こんな問題も出来ないのかよ、全部終わるまで寝かさねぇぞやれ!」バチーン!
「は…い」
「風呂場長いでしょ!さっさと出ろ!」
髪を捕まれて引っ張られた。
「痛い!まだ20分も経ってないじゃ…キャー冷たい!やめてー」ジャーー
シャワーを冷水をおもいっきり浴びせられた。
「早く出な!」
「ウウッ…ウウッはい…」
こんな調子だ。
陽加はどうなったんだろ?
施設なら逃げ出すとか前に言ってたけど。
俺っちらはもう見捨てられたのかな?
仮に逃げてもまた捜索願出されたり、大輝も疑われちゃうだろうし。
大輝や陽加と楽しく暮らしてたのが警察のせいでバラバラにされたんだ。
仲間達も大半同じ目に遭ってる筈。
今までいい暮らししてた分、今のこの地獄はキツイ。高橋に監禁された時は大輝が助けに来てくれる確信があったけど。
今回のケースは難しいし、Jに頼る案件じゃない。でも暗殺されても構わない。
帰れるなら俺っちはそれでもいい。
でも大輝は銃を置いたんだよね。
ガチャン
鬼の地獄勉強のお時間だ……怖いよ
俺っちは元々勉強嫌いだった。
分かる訳もないのに……
「おい!」
ヒッ!いきなり殴るの?
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