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77スパリゾートデートと大輝にライバル出現?

ジャバッ 「わーい、温かくて気持ちいいね陽加」 「うんプールなんて久しぶり、 俺あんま得意じゃないからさ」 「大輝は得意そうだね?」 「俺はほら…… 滝とかに訓練受けてたから多少はな」 「ふーん、滝は水泳も教えるんだ?」 「溺れない対策やと海に飛び込む事になった時の対処、海自や海保がやる訓練と同じだな」 「やっぱ次元が違うね」 「ハハ、ここでは関係ないさ、 陽加大丈夫そうか?」 「うん、普通のプール場じゃないから泳ぎやすいしね、でも側に居てね?」 「ああ怖くなったら捕まっていいからな?」 「はいダーリン」チュッ 「あー陽加ズルい、それ俺っちのセリフー」 「だって俺のダーリンだもん…ね?」 「お前じゃこんなプールでも溺れそうだしな」 「ひどっ…それどういう意味?」 流れるプールで軽く抱っこしてくれた。 ここはかなり広いし、恒例のウォータースライダーもあって、俺は苦手だったから光希と大輝がやってた。 「アハハ楽しいね、 でもそんな絶叫でもなかったよ?」 「うーんでも俺には無理かな、」 お昼ウィンドブレーカー着て、場内にある飲食の店で食べてた 「お客さん結構いるもんだね」 「年中やってるし中もプールも温かいから暇なら来るだろうな、カップルに家族に学生か仕事仲間か色々だな」 家族かぁ…… 「俺らはカップルだね」 「だね……」 「陽加どうした?」 「俺は大輝と付き合い出してから初めての経験ばかりで嬉しいけど、あんな風に家族仲良くしてるの見てると羨ましいな」 「俺達は皆家族居ねぇがお前は母親を知らないくらい前に亡くしてあの野郎と地獄の2人暮らしをしてたんだ。 学校以外は家に居て友達とも遊べなかったんだ。 俺は両親が優しかったからその辺理解してやれないかもしれないが今は俺が家族だからな陽加?」 「ありがとう、でも大輝だって両親亡くなって苦労してきたんだから、光希もね」 「俺っちは2人とも元気だけど未練はないから、2人と居るだけで幸せ」 そんな励まし合いの昼食後も色んなプールやジャグジーにサウナなんかもあった。 最後にぐるっと流れてるプールに大輝に抱きついて楽しんでた。 「陽加」 「なに?」 「俺と居て今幸せか?」 「当たり前だよ、たまに喧嘩したって別れないからね?浮気したら分かんないけど」 「しねぇよ、可愛いお前もな?」 「何々?こそこそズルい、大輝俺っちもくっつきたい」 「よし来い」 光希を抱き寄せて俺は隅で待ちながら2人は楽しんでた。 上がった後 「トイレ行ってくるから席で待っててくれ」 「はーい」 2人でテーブル付きのよくある席に座って軽く吹いたりして待ってたら、 「こんにちは、君ら可愛いね、 2人で来たの?」 いきなり後ろから如何にもやんちゃっぽい大学生くらいの年代の3人が声かけてきた。 光希とアイコンタクトでナンパだねと言った。 伊達に日本最大の中央町繁華街を出入りしてた訳じゃない。 塩対応モードだな。 危険度も知っておかないと刺激して何かされても困る。 要は我らの騎士が戻るまででいい。 1分か2分 「なにか?」 「良かったら仲良くなりたいなと思ってさ、 だから俺らと回んない?」 「ごめんねー俺っちらは彼氏いるから」 「どこにも居ねぇじゃん、2人だけ置いて行ったりしねぇだろ普通。嘘はいいからさ遊ぼうよ、ホテルとかも隣のだよね?良かったらさ」 「行きたくないし、もうどっか行って! ナンパって本当迷惑なだけだから」 突然1人が俺の首をなぞった パシーン 「気安く触んないで」 俺はそいつの手を払ったが、コイツらのスイッチを入れてしまった 「痛ってー、ああ暴力だな、 おい警備員呼ぼうぜ?」 「ちょっと!いい加減にしてよ!」 「最初に手を出したんだからもう正当防衛だよね?問題にされたくないなら大人しく…… ヌアッ!イテテテー!何だよテメェ」 ナンパ男の手をひねってる 大輝?やっと来てくれた……違うよく見たら 大輝じゃない……誰この人? 「この子達嫌がってますよね? 撮影しましたから警備員呼びます? 悪いのは100%貴方達ですしこれ以上ヤるならこちらが正当防衛ですが?」 「チッ冗談だよ、行くぞ」 ナンパ連中は去ったけど 「君たち大丈夫?」 大輝と同世代っぽいかな大学生か社会人だな 見た目はカッコいい方ではあるな。 俺の愛する大輝には負けるけど 「ありがとうございます」 「助けてくれてありがとうカッコ良かったぁ」 「光希!」 「誤解しないでよ陽加」 「陽加に光希って名前なんだ? 聞いちゃったし僕も名乗っておくと僕は翔太 20歳大学生だよよろしくね」 俺に笑顔見せてくる……ドキッなんだろう…… 大輝以外にドキドキするなんて…… 違う違う……初対面だし、信用出来ないよ。 それにもう会うことも奇跡的でもなきゃあり得ないから。 「もうすぐ彼氏戻ってきますから大丈夫なんで、ありがとうございました」 「陽加ちゃん彼氏いるんだね、ちょっと残念」 「えっ?」 「いやっただ陽加ちゃん可愛いなと思って」 「そんな事は……」 「陽加?」 光希の目が多少怪しんでる 「なんだアンタ?」 大輝…… 「それなりに確かにカッコいいね」 「誰だと聞いてんだ!ナンパか?」 「大輝違うよ…この人は」 「逆に助けた側なんですが? 」 俺が経緯を説明した。 「そっか……悪かったな2人とも遅れちまって、そして助けてもらった事は感謝する」 「彼氏ならちゃんと守れないと、、 じゃあ僕はこれで……また会おうね?」 「ありがとうございました」 「ありがとう……」 「なんか好かねぇなあの野郎、 陽加をじろじろ見たり触れたりと」 「大輝、陽加ちょっとドキッとしてたよ?」 バレてた……でも浮気じゃないし、大輝以外に と付き合ったりもエッチだってしない。 「違うよ大輝!恋とかじゃないから浮気なんかもしない信じて?」 「本当かなー?」 「そうか……信じてるよ陽加」チュッ でもごめん……大輝 通りすがる時手にメモが渡され確認してみるとLINEのIDだった。 《友達としてどうかお願いします》 めっちゃ悩んだけど、 メル友だけならと思って追加してしまった。 だが繋がりを持ってしまったせいでこれから 彼とは長い付き合いになってく事になってしまった。 《追加ありがとうね、これからよろしく陽加》 《こちらこそ》 《陽加ちゃんも東京の人?》 《はい》 《なら会える可能性もあるかもね?》 《それは何とも彼氏もいるのでごめんなさい》 《分かったこっちこそいきなりごめんね、でも陽加ちゃんに一目惚れしたんだ。 友達でいいから仲良くしてほしいな?》 《想いはうれしいです、 でも彼氏と別れる気は全く考えてませんので 本当に友達でお願いします》 《分かったよ、ありがとう》 何でだろ?色んな奴に口説かれてもなびかないのが俺なのに何で翔太さんには? 夕食はバイキングで中々美味しかった 「ハァ疲れたね」 「プールって何気に体力使うからな、陽加も大丈夫か?」 「う…うん大丈夫楽しかったよ」 「陽加、あの翔太って人の事意識し始めたんじゃない?」 「そうなのか?」 「ち…違うよ」 「浮気は駄目だからね?まぁそうなったら 俺っちら2人で愛し合うから別に良いけどさ」 「ダメ!そんな訳ないでしょ… 浮気なんかしないもん」 好きなのは大輝だけだし 「まぁまぁ2人とも落ち着こうぜ? さっきのは2人だけにした俺が悪かった、 風呂でも入ってゆっくりしようぜ? 仲直りな?」 「「うん!」」 とにかく せっかく楽しみに来たんだから嫌な空気で終わりたくないし、大輝と思い出作りに来たんだからさ お楽しみはこれからだね

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