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85恋愛メッセージ集結と終結《悠里視点》

目の前に居たのは 「父さん母さん、和真に涼介君……」 「桐原……大翔?」 「この野郎また!」 「お久しぶり……です」 バシーン! 大翔がおもいっきり父さんに殴られた いきなりなんて事するんだ! 「大翔ー、酷いよ父さん何するの!」 バシーン! 父親は怒り狂い、何度も殴った後立たせて 大翔の胸ぐら掴んだ。 大翔はやり返さなかった 「グハッ!ゴホッゴホッ」 「なんで貴様がここに居る! 息子達の人生壊しといて今更何しに来た!」 「兄ちゃんと俺が呼んだんだよ、 どうしても話したかったから」 「大翔さん晴翔に2度と近づくなと言いましたよね?アンタのせいで晴翔は!」 「涼介!あの事故はひろくんのせいじゃないって何度言えば分かるの?皆もだよ、 父さんも母さんも昔は家族みたいに思ってたのになんでだよ!ひろくんだってお母さん亡くしたりどん底な人生歩んできたのにあんまりだよ……」 「母親の事もコイツのせいだろ! とにかく出ていけ、 まだ殴り足りないくらいだが関わりたくない。 分かってるだろ?2人とも恋人がいるんだ、 だからこれ以上悠里達を混乱させるな!」 「父さん!晴翔も言った通り大翔は何も悪くないし、むしろ助けてくれたのに俺のせいで退学になったんだよ?」 「だがお前が精神不安定になったのはコイツが原因だろ!晴翔も大翔の周りの人間は皆不幸になるんだ悪魔だよ」 「俺の愛した人にそんな言い方酷すぎる! 母さんもまだ同じなの? 昔は俺に大翔を信じてあげてと言った癖に!」 「悠ちゃん……」 「おい悠……さっきから聞いてれば俺より コイツを選びたいのか?」 「もういい!分かってます、 今度こそ2度と2人には近づきませんから、 失礼します」 「ひろくん」「大翔待って!」 大翔が出ていこうとしたから追いかけようとしたが和真が手を掴んで離さなかった 「和真離して!」 「いい加減アイツの事は忘れろ!あんな疫病神をここに連れ込んだだけでも俺や涼介くん、 ご両親に対して裏切りなんだぞ? 次見かけたら俺は容赦しないつもりだからな」 「大翔には勝てないよ……絶対ね」 「晴翔大丈夫か?何もされてないか?」 「うるさい来なくて良かったのに」 「晴翔!全くコイツが現れたのせいでまためちゃくちゃじゃねぇかよ」 「悠里、晴翔何故家に入れたんだ? そもそもなんで再会したんだ?」 「スパリゾート行った時会ったんだ偶然ね、 それで話がしたくて今日呼んだんだ」 実際事実だし、ラブホは伏せるけど 「悠ちゃん怖くはなかったの?」 「本当母さんまで変わっちゃったね…… 大翔に恐怖なんかないに決まってるでしょ! 恋人だった人に……」 「元でしょ?でも彼が居なくなってから何も起きなくなったのよ?」 涙が出てきた、やっぱり大翔とやり直したい…… でも大翔には拒絶されたし、和真もいる。 「おい!これが最後だぞ? 2度と息子達に近づくな!分かったな? これで悠里や晴翔に何かあれば刑務所行こうが殺すぞ!」 そんな事…… 「何言ってるんだよ! 大翔に何かしたら俺が許さない!」 「悠里!文句はありません…… 約束します、失礼しました松丸さん」 「大翔!離して」バチーン! 「悠!」 「すぐ戻るから!」 手をたたいて玄関前で大翔の腕を掴んだ 「大翔待ってよ」 「なんだよ? 約束は果たしたんだから帰らせろ、 陽加達も待ってるからな。 なぁ悠里いい加減現実を受け入れろ。 恋人持ちでそれぞれの生活があるし、もちろん会えて嬉しかったさ、だがもう俺達は過去で 終わった事だ、本当にこれが最後だよ、 連絡もブロックするよすまない……」 「大翔……ヒックもう会えないの?」 最後に抱き締めてくれた。 彼は本気だ、 ここでいくら説得しても聞かない。 それに俺も半ば覚悟してた…… 「ごめんな悠里……アイツと幸せになれよ? お前と会えて良かった、さようなら」チュッ 切ない顔して最後のメッセージを伝えて 彼はに去っていった。 バイトで陽加ちゃんが居てると言っても、 彼と会う事は2度とないと思った。 むしろ俺が離れる事になるかもしれない からだ。 それに大翔をこれ以上苦しめたくない 会えたのは良いことなのか悪い事だったのか 分からないけど、とにかく後悔はしてない 大翔の姿が見えなくなってまた涙が出てきた さようなら大翔……いや今は前田大輝くんだね でも俺にとっては愛する桐原大翔だよ? 晴翔にも話さなきゃ……

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