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86新たな人物の正体判明・敵か味方か?

俺は1番先にウチに着いた ガチャン 「ただいまー」「アンッ!アンッ!」 光希達も帰ってきて少しホッとした。 「お帰りー、シロ疲れたでしょ?」 「アンッ!」ペロペロ 「俺っちの方が疲れたっての!ハァお茶お茶」 全然元気じゃん…… シロを抱っこしてケージに入れた。 2人になんて説明しようかな? まずLINEしてたなんて言ったら2人とも怒るよね? でも俺や大輝の事知ってたし覚悟を決めよう。 ガチャン 「ただいま……」 「大輝お帰り」「お帰り……元気ないね?」 「ただいま、大丈夫だ少し疲れただけだ」 「そっか、あのさ2人に伝えなきゃいけない 事があるんだ……」 「なんだ?」「何々?」 俺は翔太と会ってた事や さっきの出来事全て話した。 「陽加、言いたいことはいっぱいあるけど、危ない人ならマズイよ大輝どう思う?」 「名前やソイツの特徴的には心当たりはねぇな。ハァまぁソイツの裏はホムラに調査させてみるが分かんねぇのはソイツの目的だ」 「たまたま陽加を口説いただけじゃなさそうだよね?また大輝を狙ってるとか?」 「俺もよく分からない……まだ敵なのか味方なのかも、光希大輝ごめんなさい怒ってる?」 「一瞬はね、でも浮気じゃないと分かったし、陽加は大輝以外あり得ないでしょ?」 「うんそれはもちろんだよ」 「とりあえずは奴の身元だな、 陽加の親父や俺のJ時代を知ってた、 つまり裏組織であるJ自体を知ってる事になるな。と言う事は……」 「翔太さんもJのメンバー?」 「ああ、もしくは別の同業組織のメンバーか、ともかくこっちも情報には情報だ。 今の時点では不明な事が多いし、陽加と接触したのも恐らく偶然じゃねぇ……奴は危険人物として考えるべきだな」 そう言ってスマホで誰かに掛けた。 恐らくホムラさんだろう あんまりJと関わりたくないけど仕方ない。 しばらく話してから 「待ってくれ、スピーカーにする」 《よう、久しぶりだな陽加に光希だったな》 「以前はお世話になりました」 「挨拶はいい、もう一度説明しろ」 《東翔太、20歳○○大学2年心理学専攻してる偏差値的には上な学校で、父親は与党.社会党の議員のボンボンだ、これは奴の表の面だがな。裏の顔は実は奴もJのメンバーだ、恐らく父親も知ってるだろう、小野田政権もJの閉鎖はしないらしいからな、結局政治的には必要悪なんだろうよ》 「えっ?」 翔太さんがJのメンバー? あんな落ち着いたような人が…… 別に大輝が悪人に見えるって意味じゃないよ…… 《奴はバリバリの現役だ、情報も大輝と俺のように、指示や裏方の担当が必ずいる。 だから知られていたんだろうぜ、もし陽加や大輝に何らかの理由で近づいたのらスパの予約情報も調べて合わせて来た可能性が高いな》 「かなり危険な奴か?陽加や光希に危険になるなら……あと奴の出方次第では……」 《ほぅまた銃を取るか? とにかく分かってるだろ? 本来は互いの情報は教える事は出来ねぇ、 と言いてぇところだがだがお前は例外だ。 それにお前も聞いた事くらいはあるはずだ》 「やはりか……」 《奴のコードネームは,ブラッドリッパー, 血をも切り裂く男と言われる程ナイフや針等を得意としてるようだ。 お前が銃を得意とするようにな、で奴は結果 としては味方ではないのは確かだな》 「ああ、噂は聞いたことくらいはあるな、 噂さじゃ奴はかなり残酷な男だと聞いた、 対象にない家族や子供も容赦せず惨殺する程だとな。陽加も翔太って奴には2度と会うな! 分かったな?連絡先も消せ、ホムラ 向こうから追跡や細工出来ないようにしてくれ」 2人の話を聞く限りかなり危険そうだけど、 なんで俺に近づいてきたんだろ? まさか大輝や俺達を殺すとかじゃないよね? 「分かったよ、でもなんで俺に近づいてきたのかが分からない……」 《全て手配と奴の事も確認はしてみよう…… だがもし抹殺対象になってたら俺にも報告が来る筈だしなぁ。 つまり個人的に陽加狙いもあるかもな? とにかく俺にさえまだ目的が不明な状態だ、 今は接触しないのが懸命だぜ? あまりにしつこいなら大輝に相談しな》 「分かった、危ない人なら俺も関わりたくないから」 通話を終えてから 「陽加、もしホムラの情報提供が間に合わずに連絡来て会いたいと言ってきたら次は俺も行く、用心はするが奴の狙いを突き止めたいしな」 「分かった……」 迂闊だった……危険人物と関わりを持ってしまったなんて、また何か起きたら俺のせいだよ…… 「大輝ごめんね……」 大輝は優しく抱き締めてくれた 「陽加のせいじゃねぇよ、」 「そうだよ、 また乗り越えられるさ俺っちらならね」 「うん、ありがとう……そう言えば大輝 悠里さんとは会ったの?」 大輝の表情が変わった、悲しいのが伝わる。 何かあったのは間違いない 「実は今日会ってきて最後のケリをつけてきた。もう会う事はねぇし、見かけてもすれ違うだけだ。だからバイト先には行かねぇし、もう決めた事だ。気にするな…いいな?」 最後のお別れしたって事? 本人が言うならこれ以上は黙ろう 「分かったよ、」 「俺っちらの平和はいつ訪れるんだろうね?」 「今度こそ守るし、何かあれば助けるからな」 「うん分かってる」チュッ 俺らには頼もしい恋人がいる ただ今は翔太さんから連絡来るのが怖い………

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