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90中央警察署事件簿3 《桜木視点》

「今日から強行班係に配属となった桜木幸恵 警部補だ。彼女は元警視庁捜査一課で主任の経験もある優秀なベテラン刑事だ。 よろしく頼むな」 「「はい」」 私桜木幸恵は田舎の署の会計課にしばらく飛ばされていたが急に異動辞令があり、今日から中央署の強行班係に転属となって今日から一応 また刑事に戻った事にはなる。 だけど歓迎してないのは表情や以下にもだるそうな返事で分かるわ。 本庁から所轄になんて左遷だと誰でも分かるし、恐らく私はお飾りにでしょうね。 安藤君が亡くなったから補充要員になっただけでしょうけど…… 立花グループの件で私達メンバーは皆 本庁から外され、バラバラに左遷させられた。 安藤君の件は私にも責任がある、、 実は亡くなる直前に元部下の安藤君から最後に封筒が届いた。USBが入っていたので確認したら、立花グループの残党が活動している事や彼のこれまでの独自調査の記録が入っていた。 私はもう諦めていたが彼だけは続けていた。 そして最後の記録では井上康雄という元立花グループの裏メンバーの1人で謎の死を遂げてるのと、中央町の溜まり場と呼ばれてる場所に息子もいて警察が保護したとある。 けど謎めいた少年で話してみて不自然だったともある。 あと彼の最近の調査で謎の第3の組織の存在を知ったとの事、反社会勢力?テログループ?もしくは国が? 詳細はまだ不明だが井上陽加は関係してる可能性が高いと書いてあるけど、、 まだ不明な事だらけなのね 最近行われた浄化作戦の事は知ってる。 中央署管内の記録も全て確認した。 で最後に前田大輝と言う青年がつい最近捜査対象になって井上陽加との繋がりについて 少年課は調べてたけど逮捕までの関係性はないと判断された。けど驚いたのは前田大輝の 正体はあの桐原大翔だったと言う事よ…… こんな偶然ある? 安藤君も死ぬ前に分かった事で何故か上に報告せず私にこっそり託したのは桐原大翔だから? この行動もしかして安藤君は自殺じゃないかもしれない? 彼の意図は分からないけど私に捜査記録を渡したと言う事は調査してほしいって事かしら? 桐原大翔の母親の件も聞いた……酷すぎる まだ残党がいるとは聞いてたけど、 彼はまだ狙われてるんじゃないかしら? 記録では前田大輝の情報が不審な部分もあるし、戒名した可能性が高いわね。 桐原大翔……昔殉職された上司の息子さん。 また一度話したいわね 首都に戻ったからにはまずは少しずつ調べてみましょう。 立花グループ残党、井上親子、桐原大翔と前田大輝、第3の組織、安藤君の自殺理由も含めて…… ただまた危険に伴う捜査になるだろうし、1人で行うからには慎重に目立つにやりましょう どうせここでも私には大した仕事は回されないみたたいだしね 「改めまして○○署から転属しました警部補の桜木です、本日よりよろしくお願いいたします」 私は立花グループの件で警察機関の中でも特に上層部を信じてなくなったし、腐敗はまだある筈よ。 もう何が正義なのか…何が正解なのかも私にはもう分からなくなった、、、 でももし桐原大翔がまだ狙われてるなら警察官として、、桐原主任の部下として彼は守りたい とにかくまずは情報収集ね 挨拶の後私は 《もしもし?》 「久しぶりね、実は中央署に転属になりまして戻ってきました」 《遂に鬼桜の帰還か?それは良かったな、 どこの所属になった?》 「一応強行班係だけど私はお飾りよ、 私には事務的な仕事だけを押し付けるつもりなんでしょうね、 本庁からは嫌われてる……分かってるでしょ?」 《なるほどな、で俺に用件が?》 「ええ、久しぶりに協力をお願いしたいのよ」 《まさかまたアンタの独断捜査ですか?》 「そうよ、本庁の公安部の貴方がいれば心強いのよ、私1人では限界がある、お願いよ真中君、安藤君からの遺言でもあるの」 《安藤の?ハァまぁ安全の為詳しくはお会いして話しましょうよ》 「ありがとう真中君、なら……」 私にはもう1人協力者、昔の同僚で私と同い年の45歳の真中君、立花グループの捜査にも裏で協力してくれていた。彼は表では一緒に行動してなかったから上にもバレず処分もなかった。警視庁公安部の人間なら、頼もしい相手だわ。 今日から刑事に復帰した今私がする事は 立花グループや他組織の根絶する事 それが私の最後の使命ね 例えどんな結果になろうと、 殺されようと出来る所まではやるわ。 家族もいないし、私に迷いはない。 さてまずは仕事からね

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