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91溜まり場再開と変化 修正《大輝視点》

中央町浄化作戦期間が終わってから初めて来たが明らかに以前より人は少なくなり、寂しい街と言うべきか だが1番気になるのは警察の対応だ。 刑法等の改正と法機関への権限を強化したせいか、職質も抵抗する者には警棒で強制的に押さえつけたりとかなり強引さが目立ってる印象だ。 溜まり場の拠点に来てみたら、以前よりは減ったがやはり再開はしているようだな。 「よう大輝、久しぶりだな」 声をかけてきたのは宗太郎だ 「ああ、これだけ渡しておくが状況はどうなんだ?」 「配っておく、良い状況とは言えねぇな。 サツのマークも厳しくなった事であまり大勢で溜まるのも難しくなったし、 だからストレスを抱えてんだよ。 でも一応は表向きは皆大人しくしてる……」 「表向き?何か裏があんのか?」 「ある地下にあるバーのカイル、、 お前も知ってるだろ? そこで夜は皆集まるようになっちまった、 その方がサツから避けれるし安全だからな、 しかも元メンがオーナーしてる店だから 今じゃあそこが溜まり場2号になった訳だ」 「未成年のメンバー達もか?」 「ああ、深夜も安全だからっていい隠れ家になっちまったのさ、トラブル自体は減って助かってるがな」 「そうか、なら大丈夫そうだな、 だが前にも言ったが俺達は極力関わりを減らすつもりだ、差し入れだけしてやるがすぐ帰るし、光希達はなるべく近づけたくないしな。 この場所を閉鎖するならその時は俺もやめる、カイルは個人的には好かない店だしなオーナーがアイツなら尚更な」 「まぁ気持ちは分かるぜ、性格的にな、 まぁとりあえずありがとな、光希も」 「うん……ねぇ今日直人は居る?」 「直人?来ているぞあそこだ」 「直人に用事か?」 「ううん、いるか確認しただけだよ じゃあ帰ろ大輝?」 「ああ、じゃあまた」 「大輝気をつけろよ?この前のサツとの事もあるし、無理に顔出さなくてもいいからな? 溜まり場も以前と状況が変わったしな」 「分かってる、じゃあな」 「バイバイ宗太郎」 俺達が帰ろうとしたら 「よぉ大輝に光希」 「直人……」 「あれ以来だな直人、 また喧嘩売りに来たのか?」 「そうだと言いてぇとこだが話があんだよ、 光希の事だ」 「光希?また解放しろとかって話か?」 「直人…まだ大輝には話してないんだよ、 今日来たのは言い争いにさせない為だよ」 「なるほどな、なら逆にちょうどいいじゃねぇか、陽加は居ねぇし3人で話そうぜ?」 「光希なんださっきから? 直人と何か約束事でもしてるのか?」 「うん実はね……」 いつの間に2人で話をしてたんだ? 内容は一体なんだ? もしかすると……

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