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106調査の進展と滝の目撃情報
夕食作りながら帰りを待ってるけどいつ帰ってくるか聞いてないし、出来上がる前くらいにLINEしてみよう。
俺もあれから咲哉のノートを見たり、PCには実際の処置映像等があった。
少しづつだけど絶対マスターしよう。
ガチャ
「ただいまー」
帰ってきた。バックに全てしまって元に戻してある。
ノートだけカバンに入れた。
「お帰りーちょっと遅かったね?」
「ああ、だがいい情報が入ったんだ。井上や滝を見つけた」
「親父を?どこで?」
「情報でお前のお袋さんの墓参りに毎週ではないが火曜日に通ってるらしいが陽加は場所知ってるか?」
「知ってるけど親父がお母さんのお墓に?そんなのあり得ないよ…」
「あり得ないとはどういう事だ?一応奴の妻だったし、驚くのは分かるが」
「いやそうじゃないよ、親父は絶対行かないと断言出来るよ」
お母さんのお墓に親父は絶対行かないのは知ってる…だって
「なにか知ってるな?教えてくれ」
「うん、昔1度だけ一緒に行ったんだ、その時花や水やりなんかせず墓石に小便かけたり、罵倒しながら墓石を棒で壊しかけたんだよ…
見たら分かるけどヒビだらけだよ?
俺は小さかったし、怖くて堪らなかった
愛も優しさもアイツにはないよ…
帰る前一生来ねぇよクソアマと何度もヘラヘラしながら帰ったんだ…
通ってるなんてあり得ないし、
もしかしたら大輝を呼び出す罠かもよ?」
「うーん、確かに妙な話だな、だが会うしか道はねぇんだ。
罠だろうと俺は行く、場所は後で教えてくれ」
「場所は○○園だよ少し住宅街から離れてるけどメッセージの…
ん?大輝どうしたの?」
大輝の顔色が少し悪くなった、どうしたんだろう?
「間違いないのか?」
「お母さんのお墓くらいちゃんと覚えてるよ間違いなくそこだよ?」
「俺の両親の墓も○○園なんだ…」
えっ?大輝の両親も?
「そうだったんだ、こんな偶然驚いたね…」
「まぁいい、とにかく次の火曜に行ってみる、あと滝も溜まり場に戻ってるらしい、宗太郎に見たら連絡頼んでおいた。
どっちが先になるにしろ備えが必要だ」
そう言えば大輝大きなカバンを持ってた。多分Jからのだよね…
「装備品?前よりたくさんあるね?」
「ああ、今回は一人相手の任務じゃないからなぁ。お前サイズの防弾ベストも作らせた。多少重くなるがバイト中以外はシャツの間に来ておけよ?」
「分かった、でも滝も本当に敵なのかな?助けてくれたのに」
「分かってる、アイツは心を操られるタイプじゃねぇし、何等かの事情はあるかもしれないが確実に信用出来ると判断出来ない限りは敵戦闘員として対応だ、奴もお前の親父も俺がひよっこと言える程レベルが違う。
油断が命取りになるから陽加は滝でも話しかけず急いで帰るかタクシーに乗れ」
「うん」
「それともう一つ情報があるんだ」
「なに?」
「墓にいる際若い男を連れてるらしい、何者かは不明だが味方ではないだろうし、訓練受けたボディーガードかもしれねぇ、心当たりはありそうか?」
親父に若い男が側にいるってまた奴隷作っただけかもしれないし、
大輝の言う危険な奴かもしれないけど俺は分からない
「俺にも分からない…」
「そっか、まぁそう言う訳でまだいるかもしれねぇ、気を緩めずにな?」
「分かった、じゃあもう夕飯にしよう?」
「そうだな、腹減ったよハニー」チュッ
「アンッ…アンッダメ大輝まずはお食事からよダーリン?」
抱きしめられて首筋にキスマークまでつけようとしてきたから流石にごはん前はね…
「今夜は久々に楽しみたいな?光希もどうしてるだろう、
あの直人相手だし1日で帰ってくるかもと思ってたんだが」
まぁそれは俺思ってたから否定できないけど
「昼間電話したら上手くいってるみたいだよ?
元気そうだったし安心した。ちょっと寂しいけどね」
まぁでも光希が幸せならそれでいいよ
それから夕食の得意になったカレーを食べた後は片づけや一緒にお風呂に入ってその後はのんびり2人で動画見たりしていて
「陽加、おいで?」チュッ
俺も抱かれたくなってちゃった、長い夜になるなと思ってたら
ウィーン…ウィーン…
大輝のか?もう!いいところ邪魔して誰よ?
「悪いな、もしもし宗太郎か、まさか!」
宗太郎って事はもしかして…
スピーカーにしてと合図したらしてくれた
「今スピーカーで陽加もいるぞ、滝はまだしばらく居そうか?」
「陽加も?久しぶりだな、ああ居るよ今までと同じで隅で酒飲んでるさ、
ただもう一人いるんだが俺は見たことない奴といるぜ」
それってまさか!親父…
「おいどんな奴だ?」
「気になるならくればいいだろう?何なら滝と代わるか?」
「よせ、勿論今から行くが協力してくれどんな男だ?」
「いや男じゃねぇ、30くらいか俺よりちょい上かくらいだと思うが、スーツにズボン束ねてるからよくは分からんが恐らくロングの見た目は童顔な感じだが目はなんか怖えーと言うか死んでるようなよく分からんがこんなところでもういいか?」
30前後の女性なら知らない人だし、宗太郎が知らないなら溜まり場メンバーでもないし滝とどういう関係なんだろう?
「分かった、俺は今から行くが滝には内密で頼むぜ?絶対だぞ」
「分かってるよ、好きにしてくれじゃあな陽加」
「うん、ありがとうね」
23時過ぎた繁華街も活動してる時間、そう言えばかずこママの店なんかだいぶ行ってないけどまだ営業してるかな?
「陽加、今から行ってくるがお前は家に居ろ。
スタンガンと銃も出しておくから手元に置いてベストも着ておけよ。
後は前伝えた通りにな?」
危険しか感じないけど今の俺じゃまだ足手まといかな…
「着いていきたいけど…親父の罠かもしれないし、現れるかもしれない」
大輝も足に小さめの9ミリ拳銃?を装着してホルスターにいくつかの装備品とベレッタ?とかいう銃とサイレンサー?を持っていくみたい。
防弾ベストを中に着ていて警棒等厳重に用意してる。
それだけ危険人物って事なんだろうけど
「だろうな、恐らく来ることは想定してあえて自分を晒したんだろう。
陽加の親父が来るなら尚更連れていけねぇんだ、1番の目標は陽加を取り戻す事だからな2番が俺の命だ。もう一人の女も滝か井上の仲間だろうぜ。
次から次へと部隊でも作ってるのか?
とにかく前に言ったように人質代わりにされても応じるなよ?
応じても捕まるイコール殺されるからだ。
見るに堪えない事をされてもだ。
俺は拷問されるより陽加が奴らにに捕まる方が100倍辛い。
万が一の時は苦肉だが信用は出来る人物が一人いる。
俺と咲哉とホムラしか知らねぇ逃がし屋だ。
アメリカの証人保護と似たもんだ。遠くの件に別人で生きられる。
そいつの手助けで逃げ切れなかった人間はいないベテランだ。
ホムラも口を割らねぇだろうし俺もだ、電話番号で俺からだと言え。
だが帰ってこれるよう努力する、じゃあ行ってくる」チュッ
「大輝絶対帰ってきてよー待ってるから」
「ああ、いつも言ってるだろ?俺を信じろ」
ガチャン
彼は笑顔見せてから行ってしまった…滝お願いだから何もしないで
咲哉ごめん、まだ始めたばかりでサポートがしてあげれないよ…
でも大輝に何かあっても犠牲にして一人で逃げれないよ絶対…
帰ってくるまで勉強再開しよう。時間を無駄にしたくない
大輝待ってるからね?
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