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108ネオグループ立花の実態《井上靖雄視点》
少しずつだが、計画は順調だが一つやる事がある。
ガチャン
「戻ったぞ」
「2人とも遅い戻りじゃないか?どこに居た?」
「旧友と飲んでただけだ、言ったろ俺は関わらんとな?」
俺が気付いてないとでも思ってるなら男だ。
まぁ老いたんだろうよ。
「分かってるんだろ?既に知っていると大輝と会っていた事をな!」
シュルッ、ピュン!
バタン!
「まず一人無駄死にだな?どこまで話したか知らんが大した問題ではない」
女の頭を撃ち抜いた、裏切り者は誰であっても許さん。
立花グループなども名前は名目で実際どうでもいい事だ。
ただ犠牲になった会社の一つだからな、いざとなれば押し付けて国外へ退避するだけさ。それより…コイツだ
「時間の問題だとは思ったがな、最後にいい酒が飲めた。
靖雄、大輝はいずれ乗り込んでくるぞ?
陽加や大事な者たちが掛かってるから必死になってた」
「ご心配感謝する、だがむしろ好都合だ。
対決はして今度こそとどめを刺すがアンタはここで終わりだ」
「なら撃て、もう十分生きたさ。だが一つ言っておこう、国や世界を敵にしても世の中が変わる事はない。あるとしたら人類滅亡の時だ」
「それはどうかな?」
コンコン
「失礼しますご主人様」
「待ってたよ来なさい銃を構えてな」
「ん?なぜ君がまさか?」
ガチャ!
稲葉を呼んだ。経験を積むチャンスだ。
「おい、お前まさか?」
「そう私が呼んだのさ。良かったな俺達の意思を持つ若者に撃たれるのも。さぁ出来るな?私の命令だ、奴の頭を撃て」
「はい、喜んで」
「靖雄…どこまで落ちちまったんだ、最後くらいお前が撃て!
あの世でうら…」ピュン!
ドタン!滝も撃たれて倒れた
「はいお疲れ様、いい子だ」チュッ
「ご主人様の秘書ですし、貴方を裏切る者は僕が倒します」
彼も頼もしくなったな、陽加早く取り返したいが今はこちらを済ませてからだ。滝は少しでも私に共感してくれるかと期待したがやはり大輝に情がでてしまったからか裏切った。恐らく知ってる限りは伝えただろうが大輝がJに報告するかは内通者に確認しておこう
滝、友人として残念だが裏切りは死しか私にはない。
いずれあの世で会おう
二つの遺体は溶鉱炉に入れさせた。
「あのご主人様、その…ダークナイトがもしここを滝から聞いたなら警護を強化されますか?勿論ご主人様を疑ってないです。けど僕は心配で」チュッ
可愛い奴だな、怒ると思ってるのか震えながら言ってくるが
「ハハ、ありがとう気持ちは分かった。だが心配はいらんさ。
それより寝室へ行くとしよう?」
「はい!あの…何なら僕が出向いて探り入れますか?
僕気配を消すのは得意ですし、顔や声紋、指紋も該当しませんから」
「ダークナイトに会いたいのか稲葉?」
「はい、僕も戦ってみたいですけどまずは
どんな人物か敵の事は知っておきたいんです」
確かに何度か尾行や探りの任務をさせた事はあるし優秀だ。
滝の事もあるし一度様子を見に行かせるか?
「いいだろう、だが接触はするな?今の大輝は常に警戒してる。
様子を見るだけにして早めに帰ってきなさい、いいな?」
「もちろんです」
「あと惚れたりするなよ?
そんな兆しがあればキツイお仕置きと私と以外外出禁止だぞ?」
「絶対ないですよ…何故そのような事を?」
「ダークナイト大輝には皆惚れていく。男も女も年代関係なくな!
奴に会えば惹かれる可能性がないわけではないだろう?
可愛いお前まで去ってしまったらまさに暴走してしまうよ」
「ご安心を…僕にはご主人様だけですから、
拾ってもらってから訓練していただいたり仕事も与えていただいた。
僕こそ息子さんの陽加が戻れば始末されないかが不安です」
陽加が戻ればコイツはただの秘書にするつもりだったが、
思ったより忠実で美しく顔も可愛らしい。
2人とも私の物にすればいい。
また薬漬けにするのもいいが意識を保たせたほうがいいな。
とにかく今度こそ逃げれないよう厳重に監禁するだけだ。
計画を正式に開始してからが望ましいが大輝が先に現れたらそれはそれで
構わない。
どのみち抹殺するだけだ。
出来れば稲葉と同格であろう大輝と対決させて戦闘データも取ってみたいが万が一稲葉が殺される事は避けたい。
やはり私が始末すべきだな、滝に邪魔されなければとっくに成しえてた。
「心配するな稲葉お前を離さないし、ずっと一緒だ」
「分かりました…」
「じゃあ近い内に行ってみろ、戻ったら所見を聞きたい」
「ハイッ!」
もう深夜かぁ
滝を始末するのは私でも心苦しいが裏切ったのは貴様だ。
今夜も稲葉で癒してもらうとしよう
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