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112新たな仲間と情報提供《大輝視点》
なんだ?
《撃てよダークナイト、陽加の為だろ?アハハハハ!》
《大翔?やめて…》バーン!
俺は死ぬ?それとも撃たれたのは悠里?いや撃ったのは俺なのか?
《悠里すまないな、陽加の為だ》
なんだこれは?ふざけんな
違う、陽加の為でも悠里を殺したりなんて俺は絶対しねぇよ
《失望したぞ大翔》《貴方はもう息子じゃない、殺戮者よ》
今度は親父にお袋もか?
《失望でも勘当でもなんでしろ、守りたい人間の為に行動すだけだ!
全てから解放されれば地獄でもどこでも行ってやる、それまで待って…》
突然手を引っ張られた
《大輝、惑わされないで?陽加と力合わせて立ち向かって》咲哉?
《咲哉…会いたかった俺…やっぱりお前が居ないと…》
《分かってる…陽加を信じてね?僕も2人を信じてる》
バタン!
「うわっ!ハァハァ夢だろうが両親の本音にも思えるぜ咲哉…」
陽加は既に起きてるみたいだ、キッチンで朝食を準備してた。
「おはよう大輝、昨夜は遅かったしね」
「ああ大丈夫だ、総理は?」
「ちゃんと居るよ?洗面所で整容してる」
「そうか…今日バイトあるが誰にも言うなよ?光希にもだいいな?」
「もう散々聞いたし、分かってるよ。
中卒だからってバカじゃないんだからね?
朝で買い物なんか行けないし、普通の和食だけど太田さんには失礼かな?」
「お前なぁ…」
そんな心配してる場合じゃないだろうが
「聞こえてたぞ?おはよう大輝君、陽加君私は匿ってもらってる身で高級ばかり食べてるわけではないぞ?言ったろ、前総理と思わずに接してくれといいね?」
ホントこの男みたいな政治家ばかりなら国も少しはまともに稼働するだろうに周りのツケで政権交代になってしまった。
勿論太田も完璧ではないが、不正やクソな事する程の男ではない。
今の正義ぶって裏組織達を牛耳ってる小野田とそれに加担してる与野党の議員共の方が余程腐敗してる。
「分かりました、ではもう準備できるんで座ってください」
俺も着替えと整容してから座ってちょうど揃った。
朝食ご飯、みそ汁、卵とウィンナーにサラダ等だ。
「うん、中々美味しいよ、17しては中々上手だよ」
「えへへ、かなり勉強しましたから」
tvのニュースでついに来た
《次のニュースで、
昨晩の元平和党議員であり前内閣総理大臣の太田昭文前総理が深夜1時ごろから自宅から居なくなっていたとの事です。警察によりますと書斎に置手紙のような物があり、しばらく旅に出るので留守にすると書かれていたで筆跡鑑定の結果本人の物であると判断されましたが、カメラが切られていたり警護人が確認出来ていない事など不審な点もある事から失踪として扱われ警察でも行方を捜査する方針です》
TVを消した
「こうなるのは承知済みの筈だ。
だが警察が動く事態だ、注意しなければならないな」
「いつ知られてもおかしくはないだろう。君の人質さえ何とかなればお互い動けるんだろう?」
「まぁそういう事ですが何か方法があるならお聞かせ願いたい」
朝食後再び話し合いを行った。
「アンッアンッアンッ」シロと初対面で井上に嚙みついたと聞いた時から人見知りかと思ったがやはり小さな番犬か、
「ハハハ初めましてだね、お世話になってるがよろしく」
太田が撫でると尻尾振って喜んでる。
「では今日は総理の番です、Jについてや裏組織はどのくらい存在してるのか機密な部分は割いて構わないので教えてください」
内容によっては立場を覆せるかもしれねぇ
「私が命を狙われる程知ってしまったんだろう。
君らとて身の危険の可能性は更に高くなるだろう」
「俺達は既に危険です、逃げてもいずれ捕まり、殺されるでしょう」
「俺も同じですよ」
俺と陽加を見て覚悟が伝わったようだ
「私は去年ある日友人である現役の平和党議員からJという裏組織の存在の噂があると知らせてくれたのが始まりだ」
やはり野党の平和党も利用していた議員はいた訳だな
「それから私は秘書と共に調査に明け暮れた。
前総理として使える物は使って調べ尽くしてきた。
初めは立花グループや邪教集団のように裏で活動する反社の暗殺部隊であるのと10代の若者から人を集めて訓練している等だ」
「反社という点は少し違います、奴らは…」
「分かってる、最後まで聞きなさい。
君の言う通り反社会的勢力ではなかった。
民主主義を掲げて殺人を正当化している連中で対象は反社的な人物や暴力団関係者や政府の裏切りや情報流出の阻止等だ。
暗殺以外にも任務は色々あるのは当然知ってるな?」
「ああその辺は分かってる事だ」
「だろうな、で戻るがだからこそ不自然に思った、対象者達が一般的な反社組織やテログループ等と違う事。そこで私は警察庁や法務省、政府にまで範囲を広げて1年かけて衆議院参院議員の与野党関係なく存在を認知してる議員達と東とあの小野田だ…閣僚では首相の小野田と官房長官は東で決まると思っている。あの二人は政権交代する為足並みを揃えて世間を味方につけた。あと法務副大臣も認知はしてる」
「やはり政治家は腐敗してるな、で関わってる証拠があるんですよね?
知っただけでは焦って暗殺させないでしょう?」
「秘書も小野田についたんだ、恐らく口封じを恐れてな。
証拠は小野田と首相官邸で面会した時に彼女は忙しく呼ばれて部屋を一度出たのを見計らって私が首相の時監視カメラを設置していた。
小型だが役に立った。持ち帰って調べたら小野田と東になんと君の元ボスも居たぞ?もう一人いてボスとNo.3の貴方ならとかそんな話をしていた。初めはNo.2が居ないのが不思議だったが一番驚いたのが東がJのNo.2で影のボスと言っていた。
後は仕事内容や加担してる人物たちなどもぞろぞろ集まってた。
お陰で証拠は腐る程ある。そのデータを持ってるんだ。
これが世間に出回れば小野田政権もJも終わる。それを今週中にテレビやネットで公表し、拠点を知ってたから警察に一斉検挙も出来た」
「だがその前に俺に暗殺を依頼することで阻止しようとしたって訳だな?」
「そうだ、秘書の裏切りでこうなったようだ。
それともう一つ知ってる事があるんだ、君には深い関りのある立花グループがJに資金提供し設立されたようなんだ。何十年もらしいがだがあの事件で政府は見限り、関わりのある政治家達だけ差出して総理は辞職して終わった。それも第4の組織と関連があるかは分からんがNGTと名乗ってJや政府に対抗しようとしてるなら恨みの線もあるな」
立花グループがJに援助してたのか?
あの恐ろしかった相澤親子可能性が高いな…
「親父はすぐ恨む、憎しむ、そんな人だったから何となく不思議には思えないんだ。Jを倒せても親父は何か企んでるならやる筈だよ」
「で記録は持ってこられました?」
「すまない、急いでたから書斎に置いてきてしまった。
しかしデータは厳重な場所に保管して中身も暗号化してプロでも簡単には解読出来ないのを使ってる。破壊されない限りは大丈夫だろう」
「そのデータがあればすぐに一斉検挙や逃走前に小野田総理を始めとした上級国民共も捕らえられますか?」
「絶対なんてものはないが、償いはさせるさ」
「今夜自宅に侵入して持ってきます」
「大輝?今は太田さんの家には警察やガードマンがいっぱいいたよ?」
「その通りだ、今は待ちなさいずっと家に居るわけじゃない。
チャンスが出来るまでは」
「総理、俺に証拠の回収は命じなかった、これは俺に渡したくない者でグズグズしてたら連中が先に回収してしまいます。俺は行きます」
「なら私も行こう」
「総理はここでお待ちください、俺1人の方が無難です、陽加も頼む」
「本当に大丈夫?何かあったら…」
「心配すんな物取りだけさ、昼間は居るからバイト行っていいぞ」
「分かった、」
「もし東に会っても総理の事は絶対言うな?
この時計してボタン押せば発信機は作動するし、駆け付けるからな?」
「分かった、じゃあとりあえず行くね」
「では私達はNGTについて調べよう、出来たら同時に検挙が望ましいが井上靖雄はあのリストにはなかったのかね?」
「恐らくなかったと思います、奴は監視をかえくぐってきた男です。
何か犯罪か反逆行為の証拠がなければ難しいです」
「設備に人員的に不十分すぎるな3人で調査にも限度がある。総理時代は内閣府の組織や公安にも知り合いはいくらでもいるが今は彼らが信用できるか分からんなしな」
「少し方法を一緒に考えてみましょう」
「分かった」
支度して出てきた陽加が
「じゃあ大輝、太田さん行ってきます」
「気を付けてな」 バタン!
総理の持ってる証拠データ、昔を思い出すなぁ…
とにかくまずはJより先に手に入れる事だ
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