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113 東翔太と桐原大翔の関係

今日は悠里さん休みで少しホッとしてる… 悠里さんと大輝は初恋同士で二人とも納得したなんてごまかしてるけど辛いのが分かるくらい我慢してる。本当は俺じゃなかったんだよね? 大輝と今幸せに暮らしてたのは悠里さんの筈なんだから… 「井上君もう上がりだし、お疲れさん」 「はいお疲れ様でした」 あっまた嫉妬しちゃった… 悠里さんは中学か高校だったかの教師になる方に変えたらしい。 この店も1年か2年で閉店すると決めたらしいからだ。 帰宅準備して大輝に帰るLINEしてまさか前総理もいるなんて誰も思わないだろうなぁ。でも太田さんは悪い人ではないのは俺でも分かる。 今まで親父や溜まり場で悪人や異常者は嫌って程見てきたもん。 また夕飯どうしようかな? 前総理に変な物出せないけど俺は高級料理なんて作れないし… お刺身とかそれともパスタとかかな? 人気の少ない道に入って前は油断したから得意の足で通りまで走ろう。 走ろうとした瞬間 ガシッ! 「うわっ!」 突然左手を掴まれてこけそうになったけどその前に抱きしめられた。 やっぱりこの匂い…東翔太 「やぁやぁ陽加、久しぶりだね寂しかったよね?今は忙しくてさぁ」チュッ マズいこの香水吸っちゃだめだ、離れなきゃ 「イヤッ!離してよ変態!お前なんか大嫌い!大輝をJに入れたり親父を殺したいならアンタがすればいいじゃないか!それとも自分じゃ怖くて出来ないわけ?」バチーン! ウウッ相変わらず力強くて痛い… 「ごめんよ陽加、でも気が済んだかな? あっ警報押したら破壊して連れ去るよ?」 「今日は何の用なの?」 「愛しのハニーに会いに来たのさ、本当は毎日一緒に居たいし、早くそうしたんだ。だが今邪魔な君のお父様は僕らにとって共通の敵だ。 だから井上靖雄にさらわれるのも困る。家に来ないか? ずっと安全でいい暮らしを保証するよ?」 「ご心配なく、頼もしい恋人が今いますので」 「ダークナイトとの交際はもうやめるべきだ どのみち死ぬ運命だ、彼は敵を作りすぎたからね。誰も守れない男だ」 かなり翔太さんは自信家らしいけど分かってない 「今いるって意味は違うよね?ダーリン」 カチャ! 「やっと会えたなハニー? よしっ両手を挙げて来い」 直ぐ近くの多目的トイレに3人で入った。 大輝はいつもの銃で構えて 探知機スキャンと身体検査をして手錠を後ろで嵌めた。 「ハハハダークナイト様、多目的トイレに男同士で入るなんて僕のケツ犯したくなったんですかね?生憎感じないもんでね」 ふざけんな!変態野郎 「どうでもいい、 今日はお前に用があって陽加を監視してた。 お前には質問がある、だから聞かれた事だけ答えろ」 「Jや親父にバラせば貴方も周りも終わりますよ?」 「そうだな、だがケイトにも言ったが、俺を見くびらない方がいいぞ? 普通の尋問は省くし、1度しか聞かねぇ」 ガチャ! 「なにが知りたい?」 「お前は俺に恨みがあるそうだな?理由を教えろ?俺はお前との接点は思い付かなかった。 つまりお前が何等かで俺に恨みを持ったんだろ?」 「アンタを倒してエースの座も欲しいが、それ以上にアンタが憎いさ。 惨い死に方させなきゃ気が済まねぇくらいにな!」 また変貌した 「大輝、翔太さんは情緒が問題あるみたいだし、勘違いしてるのかも?」 「陽加、僕はまともだよ?問題があるならそいつの方だ」 「黙れ、 大丈夫だ任せろ、でなんで恨んでる……吐け!」 「お前が殺した千尋だ!」 千尋って誰?いやそう言えば立花グループで大輝の恋仲だった立花… 「立花千尋か?お前千尋を知ってたのか?」 「フンッ!知ってるなんてもんじゃないさ、 幼馴染でよく立花家に出入りしてて小学生の頃はよく遊んでいた。 それに僕は彼がずっと好きだった。 年上でも可愛くて仕方なかった。 あんなに仲良かった筈なのに中学に行ってから彼は僕から距離を取るようになった。 理由は最後のパーティーで分かった。 その時ちぃの自宅でアンタに会ってるの知らなかっただろ? ちぃとアンタがキスしてるのを偶然見た。 それで分かったのさ、僕は小6なのに殺意が沸いたね。 で少ししてちぃは家族もろとも死んだ。 お前ら桐原一家のせいいでな!」 千尋さんと翔太さんにも接点があったなんて俺の親父や立花グループ裏社員で世間は狭いんだな 「立花グループに東家と関係があるのは妙な話だ、奴らは反社で裏組織から国に背くような事までしていたんだ、なぜ手を組んでたんだ?」 「裏的にはな、だが表では国のトップ級の大企業だ、パーティーで見たろ?立花は強いバック達を金で味方につけて国での力を高めていた。 警察庁幹部とか内閣の閣僚とかな、裏では操る気だったんだ、アンタなら知ってるだろ?」 「なるほど東の名はデータになかったから無事だった訳だ」 「皮肉だよな、陽加の父親も立花グループの裏の人間でその息子と桐原大翔は今や恋仲。 ちぃもあの松丸悠里も不幸なもんだな、次から次に男替えて、陽加僕なら君だけを愛するよ?こんないい加減な奴にはツケが回ってくるさ」 「あの時妙に俺に突っかかったり千尋にベタベタして俺から遠ざけてたガキがお前だったのか…お前の言い分は分かった。 確かに千尋の事は俺にも責任がある…… だが俺も言うまでもないがお前らが憎いし殺意もお互い様だ。 今日は解放してやるよ、 やっと理由がはっきりしたからな。 まさか千尋が関係してたとは思わなかったが」 手錠を外して銃は向けている。 「フンッ!アンタと居たら陽加にも危険がある。Jに戻ったなら余計にな。 ではまたいずれ」 「おい、太田前総理の事は知ってるか?」 「知ってるもアンタが暗殺したんでしょう?親父や総理は始末したがってたが僕は興味ないしケイトも彼らの指示で動いてる、 俺の任務とアンタとの勝負と陽加だけだ。 陽加今は君を一番愛してるから心配しないで待っててね?なんならいつでも家に来て構わないよ?」 「嫌だね、千尋さんも喜ばないよ?」 「この男は死神だよ? コイツが消えたら僕の正しさが分かるさ。 僕は辛抱強いから待ってはあげる。 今日は会えて良かったよ陽加」チュッ 俺の頬にキスして消えていった 「チッ!大丈夫か?」 「うん、でも監視してたのは驚いたし、千尋さんって人も」 「まさか千尋に恋してた幼馴染とは想像してなかったな。 確かに千尋の死は避けれた、俺が見捨てたんだ……」 大輝からしか聞いた事ないけどそれは違うんじゃないかな? 「大輝のせいじゃないよ?大輝は助けようとしたんでしょ?」 大輝は悠里さんの話するときと同じ切なそうな表情だった 大輝の過去を全て見てみたいな…… 「とにかく今は帰ろうぜ?総理も一人だしな」 帰宅途中これからいつも警戒して帰らなきゃならないのは困る。 ルートを変えて行こうかな

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