120 / 139

119連絡役ホムラの帰還と新たな敵《大輝視点》

桜木刑事が帰った後俺達は夕食を食べ、その後はシロの散歩や帰ってから風呂に2人で入っていた 「そういえば直人と光希が付き合う事に決めたらしいよ、光希が判断して決めたってさ?」 「そっか、寂しくなるが俺達も負けずに仲良くやろうぜ?」 「悠里さんを忘れられる?」 陽加は悠里に若干敵意を剝きだし始めてるな 「陽加、悠里と働きづらいなら辞めたらどうだ?俺の職場でも働けるぞ?」 「悠里さんの事聞いてるの!悠里さんは大輝が好きなの丸分かりだよ。 なのに俺に大翔は大翔はって最近そればかりで、、恋人いるくせに」 「悠里を忘れる事は一生出来ねぇんだ、俺らはただの恋人とも違うって正直今でも好きだ!でも俺はお前を選んで悠里とは別れたんだ。 不安にさせて悪かった。もうあの店はやめろ、いいな?」 実際俺の本音だ、最低だがこう言うしかない 「グスッ…分かった。大輝を信じるから浮気したら出てくからね?」 「しないよ」チュッ 俺達は思いっきり舌を絡めてキスをして首筋にキスマもつけてやった 「イヤンっもう大輝!」 風呂の後しばらくのんびりしてたら ウィーンウィーンウィーン ん?番号表記なし…まさか 「陽加、多分アイツだ」 「ホムラさん?」 スピーカーで出た まだホムラか分からねぇから念の為 「誰だ?」 《よぉ元相棒さんよ…》 「大丈夫かは知らねぇが申し訳なかったなホムラ」 《全くお前のお陰で散々だっぜ?まぁ復帰を許されたから挽回していくがケイトから聞いたぜ?報告書も全て目を通した。NGTの捜索の為の任務をサポートしてやれとの事だ。お前前総理を誘拐したらしいな?相変わらず横暴な事してやがるな》 「こっちも色々あったんだ、それより小野田は約束通り悠里達から手は引いてるか?それにスカウトや教官もしてたお前も当然知ってたんだろ?」 《一応はな、上は渋々らしいがお前小野田総理に気に入られてるみたいだぜ、ダークナイトを私兵にしたいんだろうよ》 「お前も知ってたんだろ?内閣が絡んでる事は、太田はカンカンだったぜ?調査して暗殺させようとしたぐらいだしな」 《太田も中々な男だな、一応前首相なだけはあるな。だがお前の家で匿うとはさすがに驚いたぜ》 「まぁいい、とにかく今は井上靖雄達の行方と実態調査が優先だ」 《分かってる、だが今日は復帰したばかりでね、拷問されたおかげで少し回復に時間も掛かる。気長に待て、墓には迂闊に行くなよ?罠がありますと言ってるくらい怪しさ満点だからなぁ》 「本当アンタはケイトよりよっぽど相性が合うぜ、あの女は言われた事しか出来ない事務的な奴だ」 《その通りだ、情報分析も奴は上を気取ってるがまだまだだ。気にすることはねぇ、とにかくまた連絡するが外出は気をつけろ?陽加もな》 「聞いてるよー分かってる」 「ホムラ、警察では何か動きがあるか?」 《ああ、警察庁公安部が極秘捜査で軽く掴んでるみたいだがまだ存在があるかも程度の認識で上層部に何人もJの内通者は居るし、トップは総理だぜ?心配はいらねぇ、太田が集めた証拠以外はな。 ちなみに密告してきた奴の秘書の末路知ってるか?》 「いやっ想像はつくがな」 《散々拷問された後首をスパーンだ、太田もお前の起点がなきゃ死んでただろうがな、まぁいいまた連絡する》 桜木刑事の事は知られてなさそうだが安心は出来ないな。 「どうする?」 「俺は今日も仕事だが家で休んでろ、少し疲れてんだろ?」 「うん、分かった気を付けてね?」 支度をして俺は家を出た。 そろそろ店をやめて井上の捜索に集中するときかもな 夕方まで働いて帰る頃は暗くなり始めてる。 10月もそろそろ終わる頃だし、冬は不吉でしかない 仕事を終えて店から出て歩いていたが… ん?つけられてる気配を背後から感じるぞ、、 井上靖雄と初めて対峙した瞬間みたいな。 防弾ベストだけは常に着用するようにしたが、念のため人気のない道をあえて通り、大規模な公園があるためもし誰か俺に張り付いてるならすぐ分かる。人が今の時間通らない場所で止まってあえて待ってみた。 だが気配が消えた?失せたのか?それとも… 少し戻ってみたが誰も居ねぇ。 俺の気のせいなのか?でも気配は確かに感じた。 バーン! 「グハッ!」 後方から俺の顔面に蹴りを入れてきやがった タッタッタッ…シュッ.バシーン! また蹴りか体は小せぇがスピードは速く力も強すぎだ。 2度目は何とか受け止めたが両手への衝撃が強くてしびれてきたな Jか?井上の回しか? また来やがった、今度は掴みかかり、下から顎を攻めてきたが何とか交わして俺も奴の腹に蹴りを入れ距離を取った。 「テメェ、何者だ?Jか井上の部下か?」 奴はグラサン掛けてる上にマスクまでしてる。 「…………」 何も答えねぇ、日本語通じてねぇのか? 「Who are you?お前は誰だ? Do you speak Japanese?日本語分からねぇのか?」 「I am me.He's definitely a beautiful man」 「What is the purpose?目的はなんだ?」 「流石です、英語お上手のようですねダークナイト。 僕もご主人様から教えていただきました。あの方は米国籍持ちです。 初めまして井上靖雄様の秘書兼奴隷をさせてもらってます稲葉です。 初めのあいさつは失礼しました。貴方がどれほどの実力か知りたくて」 井上の? 「日本語話せるなら先に名乗れ、俺とやる気か?お互い無事に済まねぇし井上は異常で危険な男だ、縁を切った方がいいぜ?」 「フフッご主人様の言う通りですね」 「何のことだ?」 「僕も貴方を見たらドキドキしてしまいました。 イケメンで優しくて敵の僕までも気遣ってくれるなんて。 でもご主人様の悪口は許しませんよダークナイト?」 「なら掛かって来い」 とは言え今は俺の方が不利な状態だ。 奴の情報は何もないし銃くらい携帯してるだろうしな 「いやっご主人様からは様子見だけで接触は禁止されてましたが貴方の事を知っておきたかったからご挨拶だけさせてもらいました。今日はこれで失礼します」 「待て、井上が今どこに居るか答えてもらうぞ?」 「それは無理ですね、でも貴方みたいな人僕好きですよ? またお会いしましょ? see you again dark Knight」チュッ 投げキスしてきたが逃がす前に捕らえようとしたが ピーーーバンッ! 閃光弾か… あっという間に稲葉という奴は逃げていったが年齢は俺とそんなに変わらねぇくらいだが何者だ?実力も素人ではない、特に気配を消して後ろに回り込まれたらプロでも対応は難しい。 井上の組織はあんな奴らがゴロゴロいんのか? 遂に一人目のご登場だがいまいち奴の心理が分からねぇ。 というのも戦闘時には殺気が強かったのに話すようになったら真逆のように穏やかだった。 公衆トイレの鏡で見たら唇から出血はしてたが小さいから陽加にはごまかせるだろう。 今日は陽加家に居させて正解だったな 一先ず帰ろう

ともだちにシェアしよう!