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125NGT.ネオグループ立花2 《複数視点》

《大輝視点》 俺はあれから一睡も出来なかった… 朝食も出されたがほとんど食べれず… ガチャン 2人の武装した奴らが入ってきた。手錠され移動させられた。 とあるまた小部屋だが固定具付きの椅子がある。 拷問でもすんのか?今更何が知りたい? それとも痛めつるだけ痛めつけて殺したいだけか? 核の脅威に陽加や悠里の人質に千尋の生存…頭がぐちゃぐちゃだ 「おはよう大輝、私の部下になる気になったかな?」 「バカか?お前の奴隷になるくらいなら死んだ方がマシだ、グハッ!」 素早く近づいてきて腹に膝蹴りを食らった 「まぁ驚かんよ、忌々しい滝の弟子だしな、固定しろ」 俺は椅子に固定された。テーブルには典型的な拷問器具が揃ってるな 「今更俺をどうしたいんだ?」 連れてきた二人は出ていき代わりに 「千尋か?」 相変わらずマスクにメガネに黒コートだが流石にもう分かる 「稲葉です、ご主人様始めますか?」 「ああ、言った通りまずはそれからだ」 千尋、、いや稲葉に変わった千尋はスタンガンを持ち始めた 首に充てて……ビリビリビリビリ 「ハハハ、ウウッ!ヌアッー、ハァハァ」 久々に食らったが相変わらず慣れねぇな 「どうだかつて愛した者から苦痛を味合わされる気分は?」 「ハァハァやっぱりクソ野郎だな…ビリビリビリ…ヌアッー…ぐはぁ!」 「ご主人様の侮辱は許さないと言った筈だ!」 千尋……やっぱり昔の記憶がないのか? 「ち・ひろ…」 「ウワーーまだ言うかー!」ビリビリビリ 千尋は今度はでけぇ針の注射針を膝に刺してきた。 ブスッ! 「アアッ!クゥ…グ八ッ!たのむ!千尋おも…いだして…くれ」 針だから致命的ではないが激痛になる箇所は知ってるらしいな 「稲葉もういい、アレを投与しろ」 なんだあれとは? 「はい、ご主人様」 注射に何かを入れ始めたがなんだあれは? 「ハァハァ、何する気だ?毒か?」 「いいや、 お前の力を利用して連中を始末してもらう」 「連中?ハァハァどういう事だ?」 「少し眠くなるが目が覚めればククク、お前は何も考えなくていい。 初めからこうするべきだったが滝の邪魔で時間を無駄にした おめでとうダークナイト、私は歓迎するぞ」 「嬉しくねぇがな、 俺を兵器にするなら千尋や陽加達は解放してくれ頼む」 「馬鹿な事を、陽加は元々私の物だ。 そして稲葉は自分の意思で私の側にいる。お前は勘違いばかりのようだ」 「ふざけんな!お前が千尋に何かしたんだろ?それに悠里はどうする気だ?」 「一々うるさい奴だな、当然始末する。お前の手でな?」 「貴様!殺してやる!」 椅子に頑丈に固定されてて動けねぇ 「稲葉やりなさい」 「大丈夫です苦痛はありませんよ」 「千尋…よせ!」 相変わらず無表情で注射器を持って近づいてきた。 あれを打たれたらどうなるんだ? まさか千尋も? だが次の瞬間、首に針を刺され何かを注入された。 直後に俺はめまいがしてそのまま意識を失った…… 《桜木視点》同時刻 GPSの場所まで辿り着いたけど太田の言う通り人里からかなり離れた日本海もみえる場所にいかにも要塞みたいな作りね。 見た所廃墟にしては綺麗だけど人はいない…… 私は入口前から歩行で足を踏み入れた。 銃は好きではないけど、仕方ないわね。 刑務所か死ぬかの選択になりそうね。 いくつか倉庫や建物がある、まだ昼間だけど 1つ奥の側の建物外に武装した人間が2人いてライフルもって見回りしてる。 中も電気やガヤガヤしてるみたい、 恐らく中心の建物ね…… 核開発してるならこの要塞のどこかだと思うけど、よく観察したら日本海側にある建物で1番大きな倉庫がある。 そこが怪しいと思う。 私は警戒しながら移動し、何とか辿り着いたけどドアには厳重にロックしてあり監視カメラも付いてて危うく見つかるとこだった。 これ程厳重なら可能性は高いわね。 見たとここの場所が1番最新の建物って感じで不自然だもの。 ウィーンウィーン こんな時に誰かしら?ハァ 「真中くんどうしたの?」 《お前今なにしてんだ?》 「ちょっと野暮用よ、 何か新情報でも出たの?」 《ここで手を引け》 「今更何言ってるの?私は命を掛けて捜査してるのよ、何かあったの?」 《異動命令だ、最果てみたいな遠くの免許センサー勤務だ。井上靖雄や立花グループ関連の調査に目を光らしてたんだよ。でどういう訳か俺は飛ばされた。そして大変な事を知った》 それって 「Jや井上が小野田総理と政府の関係がある話?」 《知ってたのか?もう手遅れかもな、 お前も俺も明日生きてるか分からんぞ?桐原警部補みたいな》 「口封じされるかもって事?なら協力してちょうだい」 《協力って今お前どこで何してるんだ?》 「実は井上靖雄は小野田政権、いえ小野田令子自身と協力関係にある可能性が高いわ。落ち着いて聞いて彼女と井上はある閉鎖された海上自衛隊基地を使って極秘に核開発を行ってるかもしれないの、今その現場にいて証拠を探しと接触した桐原大翔からもNGTに拉致されたようなメール文も来た。核開発計画の証拠と小野田政権の関与を裏付ければ太田前総理が動いてくれる」 《核ミサイルが既に完成してるのか?本当なら大問題だぞ?大戦争でもおっぱじめる気か?》 「まだ来たばかりで掴めてないけどだからこそ協力してほしいのよ、公安にいる内に。警察内部にも内通者がいるみたいで立花グループ事件の証拠データにない人物もいた筈。だから貴方以外信用出来ない。それに大翔君から聞いたJも関与してるのかも不明。でも証拠のDISKは彼が持ってる」 《太田前総理も関わってたのか?まぁそれは置いといても聞けば聞く程危険としか言えねぇな、言った筈だぞ俺はあくまで…》 「分かってる、だから最期でいいわ、お願いよ!」 《ハァ…何をしてほしい?》 「場所は探知して?この施設で一番大きくてきれいで頑丈な倉庫がある。だけど監視カメラと暗証コードが必要みたいでカメラの一時的なハッキングとドアのロックをマスターコードで開けれないかを至急調べてほしいの、画像を撮って送るから」 《やめるなら今の内だ、もう手伝いは出来ねぇぞ?最後だと思え》 「ありがとう、これきりで構わない」 《…すぐ連絡する》 どうやら彼も目をつけられてる…… 本当に巻き込むのは最後にしないと危険ね とにかく今は目立たない場所に隠れましょう スッ! えっ?後ろに気配を感じたけど気のせい? 《陽加視点》同時刻 あれから部屋に閉じ込められたままだけど何か使える物はないか探っていたら、引き出しの一つに拳銃があった。銃の知識も少しは大輝に教わっていたからこれは多分サイレンサー付きのガバメント?かな 弾も7発入ってる。安全装置を解除したけど、でもどうしよう? 親父が入ってきたら撃つべきなのかな? ガチャン ハッ!武装してる人が入ってきた。銃はズボンの後ろ側に隠した。 無言で鍵を外し始めた。 俺なら一人で充分?バカにするな!…でも怖い 《陽加いざって時は躊躇うなよ?勿論冷静な判断も必要だが、足が並外れた速さのお前なら逃げれる。陽加の最大の武器だ。 だから銃でも以外でも敵を倒せるチャンスは逃すな?》 大輝はいつもそう言ってた、親父は自分以外に傷付けられるのを嫌がる。 つまり俺自身が人質になれる…この筋肉マンを倒して大輝と悠里さんを探さないと 鍵が外れた…今しかない ピュン!……バタン 「ハァ!ハァハァ…殺しちゃった」 頭に直撃して血も出てる。 でもなんだろう?感情がよく分からない… もっと恐怖だと思ったのに何も感じない…… とにかく今は大輝を探しに行かなきゃ、あっ俺まだ裸だった。 服を探したら俺のいつものパーカーに黒の半ズボンに靴もある。これを着た後、腰掛カバンも見つけて殺した男のライフルや拳銃を入れてカードキーみたいのもあったから全て入れた。 重たいけど銃が大輝にも渡せれば脱出出来るはず 身長に歩き回ってる内に親父と最初に会った社長室みたいなとこに着いた。 あの後大輝はどこへ? カードキーで非常階段のドアが開いた下へ行った。 部屋が多いし歩き回ってたらいつか見つかっちゃう ん?まだ下の階があるって事は地下…… 親父の性格上なら急がなきゃ 地下は薄暗くて不気味だけど人の気配はない部屋は4つだけ 奥から調べてみた1つは倉庫で何もなくて二番目は開かなかった まず端の4番目は…やっぱり拷問器具だらけで新しそうな血もある ウウッ…大輝生きてるよね? 最後に3番目をカードキーで解除しゆっくり開けて覗いたら… ベッドにトイレだけある部屋に悠里さんがいた。 「悠里さん?」 「陽加ちゃんなんで?」 「色々訳有なんです、 それより俺のクソ親父のせいで…とにかく今は大輝見つけて逃げましょ」 「やっぱり大翔もいたんだ?ここはなんなの?」 「多分自衛隊の基地だった場所です、説明は後でしますからとにかく見つかる前に行きましょう」 「う、うん」 悠里さんを連れて部屋を出て2番目の部屋が明かないのが気になるけど大輝が居るって保証もないしとりあえず1階に戻り出られそうな入り口があった。一人武装兵が通ったけど隠れてやり過ごせた。 でもカードキーでは開かなかった… 壊せそうだけど音でバレちゃいそうだし、いつバレてもおかしくない。 どうしよう… 「陽加」 えっ?聞き間違いじゃなく2人で振り向いたら…… 大輝がいた 「大翔?無事だったの?」 悠里さんが近づこうとしてたが 「悠里さん待って!」 「どうしたんだ陽加?早く銃を渡してくれ、脱出するぞ?さぁ」 なんか違う気がする…目が違うような バッ! バシーン!グイッ! いきなり背後から襲われて銃を蹴り倒されて肘で首を絞められてる 「ウウッ…いな・ば」 「ご主人様の神聖な部屋を血で汚されましたね? キツイお仕置きが待ってる事でしょう。捕らえなさい」 大輝は悠里さんを取り押さえて手錠を掛けた 「大翔……なんで?」 大輝は無表情に近い、絶対こいつ等に何かされたんだ! 「悠里さん騙されないで! 操られてる可能性が高いからそいつは大輝の意思じゃない!」 パシーン! 「黙りなさい、ご主人様は貴方も地下牢で対応しろとの事です」 手錠され武器も全部取り上げられた 「離せ!大輝目を覚まして大輝ーー」 「彼のアソコ僕も癖になりましたよ?これからは彼は僕が貰いますね?陽加さん」 えっ?なにそれ… 「何言ってるの?大輝とセックスしたって言うの?」 「ええ、僕らは今やパートナーですから当然です。相性も抜群でしたよ?ご主人様は陽加さんしか見てないんです。僕から奪ったから僕も奪いました。でも皆惚れる気持ち分かります。もう僕の物です、残念でした」 「アアッ!ーーーー」 俺は怒りだけで突進したけどかわされて、後ろからまた蹴られた バタン! 「さぁ行きましょう」 俺は稲葉が連れていき、大輝は悠里さんを連れて下まで降りた。 よく見たら悠里さんいた部屋の向かいにもう一部屋あった。 俺はここに入れられるんだ… 「大翔やだよ、元に戻ってよお願い!」 悠里さんは泣きながら大輝に訴えかけるが本人は無表情で無視して部屋に入れて閉めようとした。その時一瞬俺と目が合った。 えっ? 「大輝……」 大輝は一度見た後すぐ閉めたけどあの目は……優しい目だった 「手錠外しますが大人しくご主人様が来られるまではここにいてください、ちなみに防音なので松丸悠里に声かけても無駄ですよ」 俺は返事もせずベットに座り込んだ 稲葉も出ていき薄暗くて汚すぎないけどきれいでもないし、トイレは刑務所と同じ丸見えでしかも和式… 脱出に失敗した上大輝は何故か稲葉の味方してた。 なんでなの大輝? でも大輝は信じろと言った。 大輝に裏切られたことは1度たりともない 信じてるからね大輝? セックスだって操られてさせられただけ、心は俺だけなんだから……

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