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127大輝と稲葉の変貌の裏 R-18《複数視点》
《稲葉視点》
彼に注射してから眠っていたため地下牢の部屋で安静にさせるよう命令され中で見張っていた。
でも僕は……初めてご主人様に逆らってしまった……
だって…彼を見てると何かがフラッシュバックする
ダークナイトは僕を立花千尋と確信した言い方だったし、ご主人様も認めてた。恋仲だったって本当なのかな?
僕も生まれた時の事なんか覚えてないし、必死に訓練して鍛えてきてご主人様が居れば幸せだと思っていたのに……
桐原大翔に会ってから頭痛がしたりドキドキしたりおかしい……
ご主人様は千尋って人の話はしてくれなかった。
お前は知らなくていいと言われて守ってきた。
でも今は知りたくなった。
だから彼に打ったのはただの鎮静剤で眠っただけで害はない。
ご主人様は会議に出ていてその後は陽加にお仕置きするとの事。
つまり話せるチャンスは
「ウウッ…ん?」
「目覚められましたか?」
「千尋?ハッ!さっきのはなんだ?何を打ちやがった?アッ」
鎮静剤のせいでまだ起きたばかりで血圧上げるのはよくない
「鎮静剤ですよ、お陰で自我を保ててるんですから感謝してくださいね?」
「千尋お前どっちの味方なんだ?」
「稲葉です、それと勘違いしないでください。
僕はご主人様の物で返答するならご主人様の味方ですよ?
僕がこんなことしたのは貴方に質問があるからです」
「俺もお前に聞きたい事はある」
彼にも鎖をつけていて鍵は外側にあえて置いたから逃走も出来ない。
「良いですよ時間はたっぷりありますから」
「まず記憶がないのは本当に本当か?俺の事一切覚えてないのか?」
「本当ですよ、僕にあるのは気付いたら歩いていてご主人様に拾っていただき何故かやけどしていて治療もしてもらえました。立花事件の日です。それからはずっとご主人様の奴隷であり、愛人であり、秘書です。」
「やけどはお前の生まれた立花の豪邸の爆発のせいだ、どうやって脱出したかは知らねぇが予想ではお前の親父さん立花隆之会長が逃がしたんだと思うぜ、全部辻褄が合うじゃねぇかよ」
「なら聞きますが僕ら愛し合ってたんですか?正確には立花千尋を…」
「……ああ、悠里と当時付き合ってたが俺はお前の事も大事だった」
「本当男たらしですね貴方は。立花千尋の経歴についてご主人様は一切教えてくれませんでした。一族も多少の事しか知りません、だから貴方から教えて下さい」
「その前に聞かせろ井上が打たせようとした薬はなんだ?」
「あれはNGTが開発した精神を操り感情をなくして命令だけに従うマシンになってしまう恐ろしいものです、暗殺者なら殺戮マシンになってしまいます。ここのメンバーは僕以外注射を受けて今やご主人様の働き蜂です。貴方もこの後そうなりますがね」
「お前らの組織もJも政府もクズしかいねぇみたいだな、でもお前は違う」
「違いません、今度は貴方が答える番です」
「なら裸を見せてみろ、俺は体の傷やほくろの位置全部覚えてるし傷も…見たいんだ」
「良いですよ」
なんでだろう?普段ならご主人様以外許さないのにあっという間に全裸になってベットに近づいた。彼のパンツ1枚…近づく程ドキドキしてくる。
「左胸の上のほくろに腹部に小さい切り傷、他いくつも目印あるが全部千尋と同じだぞ?華奢で色白で細すぎない可愛い体つきにお尻の柔らかさ、知らないのはいくつかの火傷の痕だけだ、ごめんな?」
身体を事駒に説明されると恥ずかしい、しかも触れられながら
「謝る事はありませんよ?では聞かせて下さい貴方と立花千尋の過去を」
「ああ、来てくれ」
彼にベットに横にされ抱きしめられたけど抵抗しなかった……何故かな?
「俺達が出会ったのは中学2年のメッセージ市ある学校だ、そこで同じクラスになって前後になった、当時の俺は真面目君気取りで沈んでいたお前に声をかけたんだが、最初は酷かったもんでよぉ、ウザいしキモイがお前の口癖でいつも避けられてたんだぜ?」
彼は嬉しそうに話し始めて、あの立花事件で千尋が死亡したと思ったとこまで全て話した。家族の事も、父親同士も恋人だったことも
事件の日の事も……
「それで俺はてっきり死んだと思ってたんだ、見つけてやれなかった俺に責任がある。記憶の事も…」
確かに聞けば聞くほど頭に出てくる、映画を見てるみたいな感覚で…
でもまだ僕は自分が立花千尋だと思えないし、思いたくないだけかもしれない。
「もういいです!僕は稲葉です…頭痛くなるんです…」
僕はベットから降りようとしたら掴まれて逆に押し倒された
そして…チュッえっ?気付いたら僕は彼と
「嫌だ!俺が思い出させてやる、お前は千尋だ俺には…俺だから分かる!」
ご主人様の言う通りドキドキさせられる…
確かに顔はいいし、好みと言えるけど…
えっ?キスされた?ウウッ…チュッ…レロッ…
ディイープで優しくだけど僕は拒絶できなかった。
だめなのに…心はもっとされたいと思ってるなんて
僕は
「ダメ!離しなさい!離さないと!」
彼はずっと笑顔で見てくる
「いいぞ、お前の手でなら俺は不満はない」
「なんで?そんなに好きだったの?」
「ああ、お前もだろ?」
「僕は貴方が嫌いですウウッ!」チュッ
「なら今から抱く…それでも嫌なら殺せばいい」
なんなのこの人?僕の理解を超えてる、死を恐れてないのは以前から感じてたけど僕の顔を見てから明らかに殺気から愛しい目に変わってる
《大翔、大好きずっと一緒にいようね?》
《寂しかった、僕をいっぱい抱いてね大翔?》
ひろと?また幻覚?
僕は違うと…言い切れなくなってきた
賭けをしてみようかな?
「ならこうしましょ?ご主人様より気持ちよく出来て僕を惚れさせたら認めてあげます」
「俺は記憶も戻したいんだが…ローションあるか?」
僕は常に小さいけど念の為持ってる
彼は僕が居なきゃ逃亡できないし、大丈夫でしょう
「僕のはキツキツですから耐えれれば良いですね?フニャチンじゃ務まりませんよ」
「それも千尋まんまじゃねぇかよ?
そのキツキツを俺の形にしたし、いいとこ当たってアンアン言ってたぜ?」
やらしく言いながらお尻にローション塗って指で解してきた
彼も慣れてるからか上手に解してくる
イイとこもすぐ見つけられた
「このケツはやっぱり千尋だな…」
「アアッ!…もうお尻で判断ってかなり変態ですね、来ていいですよ?かなり大きいですね……」
パンツを脱いで見せられたのは正直ご主人様より……
「しゃぶるか?」
僕は頷いて咥えた、硬くて大きいけど入れたら気持ちよさそうな気がする。
「しゅごいジュポッジュポッ…こんなの…ジュポッジュポッ初めてー」
「だいぶ濡れたな、じゃあ横になれ、行くぞ」ズブッズブッ!
「ああ、アアッ!ーーー大きくて裂けちゃいそーアアンッ!でも硬いし大きいしさいこうー」
大きいし、懐かしい
《千尋大好きだよずっとね》
ひ・ろ・と?
「最後まで入ったぞ?どうだ感想は」
「奥まで当たってご主人様なんかよりいいー、思いっきり犯してー」
もうどうにでもなれー
パンパンパンパンパンパン
「アンッアアッ!最高です大輝さん」
「大翔だ、お前はひろとって呼んでくれ千尋」
「ひ・ろと…アアッーすごいです、頭おかしくなりそーあ、ああーー」
パンパンパンパン
激しく突かれてこれまでにない快感がー
僕は…僕は…
《パパ!痛いよ許してください》
《お前ウザいしキモイ》
《大翔、行かないで悠里より僕を選んで!》
《アンッ大翔の大きくて僕とぴったりだね》
なに?なんなの?僕は稲葉だ、僕は僕は…………
《パパ僕も残る》
《綾乃さん…なんで?》
《千尋お前は生きなさい》えっ?ビリビリビリ、バタン!
ドカーン!
起きたら家の外に居て爆発した……パパ?お兄ちゃん?
ああああああああーーーーー!
そこで僕の時間が止まった
「アアッ!大翔気持ちい、いいとこ当たるの僕もうイッちゃうよー」
パンパンパンパン
「俺も溜まってたからイクそうだぜ、最後一緒にな?」
正常位でチュッとキスしながら激しさが増した
「イクー」「イクぞー」
《アアッーーー》ドピュッドピュッドピュッ
僕の中に彼の熱いのが一気にきた。
「アアッーー気持ちいよーーーーひろとーーーだいすき……」
僕は全てフラッシュバックした
思い出した
僕は…………僕は…………
立花千尋だーーーー
《大輝視点》同時刻
イッた後俺を大翔と言った、というより稲葉自体が様子が変わった
もしかして
「千尋もしかして、ウウッ!」俺は千尋に引き寄せられセックス後の余韻にやるようなキスをした。まだ俺のアソコは入ったままだ。
千尋は涙を流してた
「大翔…ウウッ…ごめんね?全部思い出した、イク時に大翔のを中に出されて一気に戻った……」
俺は思いっきり抱きしめた
「ちひろ…良かった、ずっと会いたかった、謝るのは俺の方だ。
お前を守れなかった上に井上に操られて戦闘員やそれ以上もされたんだろ?」
記憶が戻って初めて千尋を抱きしめれた気がした
「全部記憶あるから分かるよ?でもごめん記憶が戻ったばかりだからか複雑な気分なの、稲葉として生きた記憶もあってごしゅじ…井上を裏切り切れない僕もいる……8年も稲葉として忠実だったから」
「悪いが時間がない。今のお前はNGTの中間にいて内部も詳しいはずだ。悠里や陽加を助ける必要がある。あと井上の言っていた核の保有済みは事実か?」
千尋は奴の右腕として仕えさせた分内部に詳しい
だから協力してほしいが……記憶は戻ったばかりで混乱してる。
果たして完全に信用していいか…
「そうだよ……小野田総理も時々開発状況視察に来てたし、僕も見た」
「なら大変な事だ、なぁ小野田や井上の目的は核を持って何がしたいんだ?また戦争国家の帝国主義が狙いか?」
「小野田派の連中は脆弱なこの国に核を保有させたがってるんだよ、
でもその為には国民や他国が納得する材料が欲しがってる。
それがNGTの仕事だよ、そして立花グループの資産も小野田が総理になって密かに凍結解除されてこの施設運営と開発資金に充てた」
「材料ってまさか国中でテロを起こす事か?」
「そう、武装してない国を目覚めさせるためとか井上は言ってるけど、その為に家の財産と名前を使って組織を結成したのがNGTなの……国中で一斉に自爆テロを起こし声明をネットで公開もする。この国が戦後最大のテロ事件を起こすためにね、そしてそれを諸外国のテログループの仕業に見せかければ尚更平和ボケしてる国民に響く。その恐怖心を煽って小野田総理は実行に移す、憲法大改正案と名付けた計画だよ」
あのババアとんでもねぇ悪魔だ
「100%核を持つべき方に捉える保証もないのに国民を犠牲にして法案を通そうなんてクズを通り越してるな。今までの式典や被爆地に対する冒涜で色んな理念を持った人間もいるし、国も統一どころか下手したら反対勢力が動いて崩壊するかもしれねぇのに。
そうはさせねぇ、俺が食い止める」
「とにかく僕はそろそろ戻らないといけないけどあの注射打った事にしたんだから大翔も今は井上に従って?悠里も陽加さんもどうなるか保証できないから…」
「千尋お前は信じていいんだな?
何とか俺も今は芝居するがお前にも協力してほしい」
悩んだ顔してる…千尋はまだ迷ってるんだろう…
「大翔……これが無事に解決したらそしたらもうずっと僕といてくれる?」
それは……陽加
「千尋……俺は今陽加と付き合って暮らしてるんだ……でもお前を一人になんかしないし、その件は解決したらゆっくり話し合おうぜ?」
不満そうだが俺だって正直ずっとそばに置いておきたい…
「分かった…とにかく今はこのまま我慢して?
井上の命令は絶対聞いてね?無表情でね」
「なら俺からも頼む、核の証拠を掴んで太田っていう前総理に託してほしい、そうすれば警察の部隊が突入して一斉検挙されるだろうからな、政府の腐敗も対応してくれるはずだ」
「分かった、ちょっとごめんトイレ借りるね?
大翔の子垂れてきちゃうから出産しちゃう」
そう言って和式に跨り下痢交じりで出し始めた
俺はジッと見てたが懐かしさがある
「フゥスッキリした」
「久々に見たなお前の排泄姿」
「フフッ変態それもしっかり思い出しちゃったよ…
でも僕思い出せたのは良かったよ大翔、僕らが殺し合わずに済んだし、とにかく僕も稲葉に戻るからまたね愛してるよダークナイト」チュッ
着替えたら稲葉っぽくなるなぁ…
キスした後出ていった。
数時間後今度来たのは井上だ、俺の演技は大丈夫だろうか
「ほぉ目覚めたか、まず最初のミッションは暗殺だ、着替えて来い」
ダークスーツ?を着せられ防弾ベストも来た。
「お前の呼んだ女だ、そいつを始末しろ、いいな?」
まさか桜木か?ここへ一人で?
銃は俺の使うベレッダだが、地下の入り口からやはり桜木だ。
「桜木刑事か?」
ハッ!
声の方向に銃を向けたら、なんと……
「大翔君?」
そりゃ驚くだろうな…無表情でやるのは難しい
「一体どういう事?何があったの?井上陽加は?」
正に陽加や悠里が人質だが桜木を殺す事も…
だが今井上を撃っても解決はしない
千尋を信じるしかない、許してくれ…
「アンタを殺す」
この後俺は最悪の暗殺をしてしまった……
だが最後に言い残したことはちゃんと聞けた
パンパンパン!「素晴らしいダークナイトも私の物になるとはな」
死んでもお断りだ、弱みさえなけりゃ暗殺したいのはテメェだよ
「よしっ次の仕事だ、遺体は専門の奴がやる、来い」
奴が歩いて目が離れた瞬間SDを拾い、しまった
「私は会議があるから稲葉が説明する、頼むぞ」
「はいご主人様、ダークナイトこちらに来なさい」
奴は上にエレベーターで上がり俺らは1階だ。
「今度はなんだ?」
「シッ!陽加さんが井上の部屋の銃を取り出して見張りを殺害して逃走したようです、僕らがお楽しみの最中に悠里も連れ出したみたい、僕らは捕らえて地下牢に戻す事」
「陽加達を捕まえるのか?今なら4人で逃げれる、武器もある」
「今逃げても人数は少ないけどすぐバレて捕まる率の方が高いよ。最悪死傷者も出るかも」
「そうだ、桜木刑事から核弾頭やミサイルの画像も入った証拠データを手に入れた。お前なら送れるだろう、済んだらやってくれ、大輝からと言えば分かる」
「分かった、じゃあ行くよ、カメラあるから1階では無表情状態でね?」
仕方ないか、今が絶え時だ、2人とも頑張ってくれ
その後2人とも捕らえて俺は悠里を地下牢に入れた、同じ階のすぐ隣に悠里がいたのかよドア閉めた後、命令通り足に鎖をつけた
「大翔……なんで?」
まだ泣いてる悠里に俺は抱きしめて小声で話した
「悠里ごめんなまた巻き込んでしまって、でもいいかよく聞いてくれ、簡単に説明するぞ?ここは元自衛隊基地で反社会組織NGTって連中がお前を誘拐した。ボスは陽加の父親で井上靖雄だ。
奴は核開発しているんだ。
国も関わっていて今から外部の協力者に証拠を提示させる。そうすれば警察が突入してくる。それまで待ってくれ」
「えっ核って核兵器って事?だってこの国じゃ…」
「今は説明してる暇はないんだ、それともう一つ千尋は生きてる」
「何言ってんの?どういう事?」
「今は長く話せねぇ、とにかく必ず助けるから俺を信じてくれいいな?」
「分かった信じる、、でも大翔出れたら俺達……」チュッ
まただ……
俺はまた一人抱きしめてキスしてしまった
「解決したら2人でゆっくり話し合おうな?今でも愛してるよ悠里」
「うん、俺もだよ大翔」
少しは笑顔になってくれたけど…俺もクソ野郎だな
とりあえず出て
「今日は以上です。部屋にお戻りください」
「千尋、陽加とも話させてくれ」
「ごめんなさい時間ですし、ご主人様がもうすぐ彼の部屋に行きます」
腕を引っ張られ部屋に戻され銃も取り上げられた
「何だと!奴は陽加に何する気だ?」
「分からない、多分僕もよくされるお仕置きかもあの人もパパと同じだから……」
「クソッ!千尋早めに頼むぞ?いや今日中には送ってくれ」
「分かってるよ、夕食持ってくるね。ご主人様が陽加さんの部屋に行けば僕も自由に動けるから、終わったらまた来るね?」チュッ
キスして出ていった。
千尋……記憶が戻ったばかりにしては随分理解度が早いし本当に信用していいのか?
疑いたくはないが稲葉って奴は冷徹だった、
今は信じて祈るしかねぇ……
後は陽加……すぐ側にいるのに助けれないなんて
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