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132大翔の地獄,,悠里の天国《大輝視点》

灯りが向けられてよく見ると井上靖雄が一人で立っていた… 「やはり打つべきだったな、今更どこへ行く?太田なら死んだぞ?」 何?太田が死んだだと! 「どういう事だ!まさかお前が…」 「いいや、稲葉にやらせた、あの子は躊躇わず頭に1発奴は即死だった。 ハハハハハ」 そんな…また千尋かよ……… 「千尋はどうした?」 「なんだ?ようやく殺意が沸いたか?お前の立花千尋等もういない。 私の最高の奴隷である可愛い稲葉だ」 この野郎! 「テメェがやらせて俺が憎むよう仕組んでんだろうが!もう核なんかどうでもいいでもテメェだけはここで殺してやる!」カチャン! 俺はライフルを構えた…… 「いい気迫だが実はお前にもいい知らせだ。 私も核などどうでもいい証拠は既にネットやマスコミ各社に伝えた。この基地は排除する」 一体どういう事だ? 「何言ってんだ、お前は小野田と手を組んでこんな物開発しやがったんだろうが!テロ攻撃までして今更何企んでやがる?」 「あの女と手など組んだつもりはない、むしろ邪魔な存在だ。 小野田も同じ考えで用が済めば私やお前も暗殺させる気だろう。 ここももう基地事爆破するが君らももう必要なくなったから消えてもらう。今までご苦労だったなダークナイト」 「ん?ハッ!マズい悠里降りろ走るぞ!」 「え?うん」 急いで悠里の手を引っ張り走り出したが 車庫のゲートが勢いよく閉まってしまい脱出出来なかった ダンダン! 「クソッ!俺らをどうする気だ?」 外から声は聞こえる 「この倉庫も含めて全て3分以内に全て消滅するぞお前らもろともな」 「お前ははなっから計画してたのか?信じてた部下たちも無駄死にさせた上Jも壊滅させてお前の狙いは矛盾だらけだ、陽加以外に何がしたい?」 「フッ!お前には一生理解できんだろうが一つ言うなら世界の破滅だ。 ミサイルを1発私は保有し独自に保管してある国に照準を合わせた。 これで意味は分かる筈だろ? あと小野田も自滅していくのも時間の問題だ。 陽加や稲葉は一生私の側において静かで安全なシェルターで死ぬまでのんびり暮らすから安心したまえ。ではさらばだダークナイト最後は世界一愛する者と死ねるのは最高の天国だろ?3分を楽しむことだ、ハハハハハ」カチッ!バタン! 「貴様!第3次大戦が目的か!テメェは狂ってる」 リモコンを投げ捨てた音か…畜生何とか出る方法はないか? 「大翔俺達死んじゃうの?今の話も戦争?」 悠里は泣きながら言ってきたが 「バカ!3分もねぇんだ、助かる方法考えろ!俺達はいつも2人で乗り越えてきただろ?最後まで諦めるなよいいな?」チュッ 車の音がした、井上はゲートから出やがったな……陽加を連れ去って もう2分もねぇな 2人で探し回り 「大翔荷物で隠れてたけど後ろのこの扉古そうな壊せるかも…」 よく見てみたら木製だ、幸い手榴弾がある 「よしっ車の後ろ側に伏せろ」 俺はドアノブに引っ掛けて栓を抜いて悠里の側に行き抱きしめた。 ドカーン! 「ウウッ…どうだ…よし全速力だ」 「うん!」 「ごめんな悠里また危険目に遭わせて、帰ったらゆっくり話そうな?」 「もう大翔の騒動には慣れたよ、でも言っておきたいんだ。あの男の言う通り俺は今でも世界一愛してるから」 「俺の世界一は……あとは帰ってからだ、急げーー」 俺は悠里の手を引いてゲートまで辿り着きかけたがその前に ドッカーーーーーーン!ドォォォーーー! 俺達は爆風に吹き飛ばされゲートの外まで吹っ飛んだが悠里の手は離さなかった。 しばらく倒れたままだったがふらつきながらも起きて周囲を見たら一面焼け野原で恐らく核兵器全般も全て破壊されたな…… だが奴はまだ1本核ミサイルを保有してる…破壊と奴との決着だな どのみち証拠が出回ったのが事実なら明日から小野田も国中が騒ぎになる。 辞任じゃすまねぇ事になったからな ここにもいずれ警察が入って焼け跡から放射能とかが開発してた証拠は多少残るだろう。 燃えてる基地を見た後、とにかく悠里を安全な場所に隠く事だな 「悠里、大丈夫か?」 周りが燃えてるから見えるが、悠里が起き上がらない…… 「悠里?悠里!まさか…」 考えてみれば俺は敵の装備をしてたが悠里は普段着だけだ。 全身チェックしたら 心臓に近い部分に枝の尖ったものが刺さっていた。 「び…ろ」 なんでだよ………クソッ! 「しゃべるな悠里必ず助ける、だから意識をしっかり保て? 悠里!世界一愛してる悠里初恋の一生守ると誓った恋人だからな」 「フフ・う・れ・じ・ブ八ッ!」 マズい吐血した。 今処置できる物もない…恐らく位置的に肺もやられてるだろう 「ぎ・ず・し?」チュッ キスだろ?俺は優しく昔のようにキスをした 悠里は涙流しながら笑みを浮かべて俺は涙が出てきまった… こうなったら歩いてでも行くしねぇ 間に合う訳もないのにこの時は冷静になれなかった…… 「よしっ悠里お姫様抱っこしてやるから一緒に帰るぞ?悠里?」 頷いた直後、悠里は目を閉じて反応がなくなった………まさか! もう心音がしないし呼吸もしてない…おい悠里嘘だろ…… AEDなんかある訳ないし救急車だってこんなとこまでじゃ間に合わない 何でこうなるんだよ!クソッーーー 本来は無駄な行動なのに俺は心臓マッサージを繰り返した 「悠里頼む、死ぬなよ…悠里!悠里… お前まで逝かないでくれ…アアーーーーーー」 30分以上続けたが……分かってはずなのに…悠里はもう…… でも認めたくなくて手を止めなかった。 悠里は俺にとって恋人なんて簡単な関係じゃないんだ…… 俺はようやく手を止めて枝を抜いてあげた。 返り血を浴びたが気にせず悠里を抱きしめたまま呆然としていた また俺のせいで…俺と恋した人間は皆死ぬのかよ?えっ? 俺の大事な大事な初恋で愛くるしくてフグみたいになったりメンヘラだったりバカでおっちょこちょいだったけど俺が心から愛した松丸悠里を…… 《やっと幸せを掴んだんだね俺達》 《悠里…今はわたし、もしくはゆうりはでも可》 《ウウ…悠里幸せだよダーリン》 《可愛いチュッ.愛してるハニーもう絶対離さないからね》 《ゆうりも愛してるよ大翔》 中2のクリスマス、あの頃に戻ってやり直したい……… 呆然としたまま気付いたら朝にまでなってた。 雨が降り始めたお陰で火も消えた。 悠里を抱いてゲート前を見たら走る時には目に留まらなかった大型のバンが倉庫隅に1台無事で鍵もあり中にはかなり充実した装備品があった。 悠里は死体袋に入れて最後にもう一度キスして閉めた。 車を発進させ、街まで出たら大きめの病院のある前にそっと置いた。 身分証をポッケに入れたから身元は分かるだろうし病院なら何とか対処して松丸家にも連絡がいくだろう。 また恨まれるな……晴翔も今度ばかりは合わす顔がねぇ…… こんな別れ方したくなかった…… 悠里…本当にすまない許してくれ悠里……… 俺は急いで車を出して首都に向かった 井上靖雄…稲葉…小野田令子…東翔太、JにNGTにその関係者 もう千尋だろうが何だろうが関係ねぇ テメェら全員俺が……この手で始末してやる!! どこ隠れようが必ず見つけ出して……な 松丸悠里……132…END

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