137 / 139

136 Dark.Knight Last.mission井上靖雄+立花千尋《複数視点》

《井上視点》 生き残り10人程だが総力戦で行く事にした。 だが出来ればさっさと片づけたいところだ 稲葉以外は表に全員配置に付かせて入り口前で一人はロケット砲を構えさせた。 車の音がしてきた。 ライトが見えて猛スピードで突っ込んできた 「やれ!」 ババババァーン!! ドーン!ドカーン! 全員車両に向けて一斉に放ち、車両は燃え上がり爆発したが油断は出来ん。 乗ってたかは見えてない。 全員ゆっくり車に近づいて誰も乗ってる形跡がないと合図した。 やはりか………ん? ハッ!しまった! ドーン!ドカーン! ババババババババァーン! ライフルか?遠距離から撃ってきてる、クソ死角のないこの位置にあぶり出して人数も知る、奴のプランか 「「「ウワッーーー」」」 あっという間に兵はやられた、やはり役立たずばかりだ まぁいい、私も森へ入った。稲葉は何をしてるのだ? 「稲葉、ダークナイトの位置は?火花でおおよそは分かるだろ?」 《○○あたりです彼は恐らくわざと誘い込んでます》 だろうな しばらく歩くと人の気配を感じた。奴は右後方の多少距離があるが徐々につめてきてるな、私も物陰に隠れ備えた 「また対決かね?どちらが勝利するか楽しみじゃないかダークナイト」 ババァーン! ライフルか、私の位置もバレてる。 恐らくは暗視ゴーグルか ガサツ!動いた 「そこかー」ダダダダダダァーン! チッ!素早いな 「悠里君はダメだったのかね?お悔みを言っておこうー」 奴は今回は何も言って来ないな、流石にバカではないか 「稲葉奴を捉えてるなら撃ちなさい」 《それが一度捉えてもすぐ移動してしまって一人で見つけるのは難しいです》 「まぁいい」 あえて試してみるか 前に出て無防備に歩いてみた。 ババババァーン! ウウッ…腕にかすったか バーン!バーン!カチン! 銃と閃光弾のほるすたーを弾かれたか 腕前も以前より上がってるし、 作戦を読まれたか カチャン! 「ようやくだな井上靖雄さんよ」 後方から気配なくスッと出てきたか 今回は誘い出された側か 「ハハハハハそれがダークナイトの本性だったのか、見くびってたよ」 奴も前に出てきた、かなりの重装備でフルフェイスの防弾マスクまでしてるが首なら撃ち抜ける稲葉も捕らえた筈だ。 今だぞ撃て! 「千尋ならここにいるぞ」 奴の近くから出てきた、なんだと?寝返ったか 「ごめんねご主人様、僕はどちらにもつけないから自分で決着付けてね」 「稲葉そいつを殺せば終わるんだぞ?私を愛してるだろ?稲葉!」 「アンタは何年も訓練してねぇだろ、もう終わりだ、悠里は死んだお前のせいで、陽加の為にももう消えろ」カチャン! 「お前はとことん苛立たせる存在だな、私を殺して平和になったと思うなら大間違いだぞ。説明しただろ?人類は長くない内に滅びると。 自分達で自滅させるスイッチを私は押すだけだ。 私と陽加は死ぬまで地下に居ればいい稲葉もな。それにお前は指名手配中の殺人鬼だ、陽加や稲葉と普通の生活が出来ると思うか?」 《大輝視点》 俺は正義で動いてんじゃねぇよ 「そんな気はねぇ、陽加は解放した後俺は自首する。 稲葉も殺して核を破壊したら終わりだ、まずはアンタからだがな」 「そうか・な!」サッ! バーーーン! ドタン! 奴は銃を抜いたが俺が先に頭を撃ち抜いた……だが バーン!バーン!バーン!バーン!バーン!カチッカチッ! 俺は奴にあるだけぶち込んだ テメェの御託なんかどうでもいい 欲で核戦争始めたら陽加達の未来がなくなるんだ 俺はもっと早く行動するべきだった、 こんな人間ばかり中学時代からみてきた 隣を見ると涙を流してる千尋がいる だが俺は弾を入れ直して……カチャン! 千尋に向けた。涙を拭いたら彼も向けてきた 「お前もあの世に戻れ千尋、お前は俺の仲間たちを殺した。 そして俺も大勢殺してしまった」 「……………」 「お前に自首する気あるか?」 「ある訳ないよ、ご主人様を失ったんだ、大翔を殺して国を出る。 僕が死ねばカードキーがあるから中に陽加がいるよ。 僕が最後のターゲットになるね。どっちが早いかな? 二人共かもね、核施設は自爆装置を作動したからもうすぐ爆破される」 「お前、初めからか?」 「どちらに転ぶかで選択肢は変えてたけどね、後は僕らだけだよ。 パパ達は喜ばないね僕らが殺し合うなんて、でも一つだけ真実があるよ。 大翔を愛してる」 「俺は………もう愛してねぇ」 「………残念だね」 俺らは向け合ったまま俺も涙が出てきた…… 千尋を殺したくなんかない!だが今の千尋は危険でもある。 俺は決めたんだ!全員始末して後は稲葉だけ 俺の最後の選択肢は!! 陽加………ごめんな バーーーン!!! 135,井上靖雄……END

ともだちにシェアしよう!