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「もー········、綾人くん病み上がりだから、今日は手でするだけのつもりだったのにさ」
煽った綾人くんのせいだからね?と太ももの付け根をぐっと広げられながら、入ってくる翠の熱を受け入れた。
「ーーっぁ、··········ぅぅ··········っ」
翠とは今朝も体を重ねていたのに、いつもより感じてしまう。腰が密着し、翠と繋がっているのが分かると、少し苦しいのに笑みがこぼれた。
腹の中いっぱいに満たされる翠の熱が愛おしく感じ、思わず「嬉しい」と声が漏れ、翠で埋め尽くされる腹を手のひらでさすった。
「っ、綾人くん·········、」
すると、中が余計に圧迫されていくのが分かった。入れてからまだ動いてないようだが、翠も気持ちいいのだろうか。目線をちらっと翠へ向けた時だった。
「っはー········、綾人くんさあ·····、煽らないでって言ったのに、そんなに酷くされたいの?」
もう知らないからね、と小さく呟いた瞬間、膝を掴まれ、ぐちゃぐちゃと腰を打ち付けられる。
突然激しく突かれると一度射精しているからか、腹の裏側があっという間に熱を持ってしまう。
「まって」と、息もとぎれとぎれに必死に目の前の翠に訴えるも、翠は全く聞く耳を持たなかった。
「俺さ、仁くんにされてたことまだ怒ってるんだからね。俺の気が済むまで付き合ってよ」
「や········、ッ、す·····、ぃ·····っ、··········ぁぁ··········ッッ」
瞬間、揺れる性器から白濁の液体が弾けると、翠は腹に飛び散った精液を指ですくって舐め、ふっと笑った。
「あー、本当可愛いね、綾人くん」
息を切らして翠を見上げていると、突然腰に腕を回され、腕をぐいっと引かれてしまった。
「っ··········!」
気付けば翠に跨っていて、俺の下にいる翠と目が合うと、翠はにやっと口角を上げた。
「綾人くん、自分で気持ちいとこ当ててみよっか」
見ててあげる、と目を細める翠は本当に意地が悪いと思った。
涙が滲みながらもきっと翠を睨むも、「ほら、がんばれがんばれ」と濡れている窪みを撫でられ、背筋がぞくぞくと震えてしまう。
ーーやらないと、解放してもらえない。
覚悟を決めた俺は、震える手でぴんと反り立つ翠の性器を握り、腰を浮かせて翠を飲み込む他なかった。
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